川崎重工業は13日、破砕機事業を手掛ける全額出資子会社のアーステクニカ(東京・千代田)を古河機械金属に売却する方向で検討を始めると発表した。2027年4月までに全株売却を予定する。アーステクニカの破砕機は砕石や廃棄物のリサイクルに使われる。同業大手で鉱山機械も手掛ける古河機械金属の傘下に入ることで成長を目指す。
同日付で古河機械金属と売却に向けた協議や交渉の実施に関する基本合意書を締結した。まず26年4月にアーステクニカ株の過半を古河機械金属に売却し、27年4月に残りの全株を売却する予定。
アーステクニカの24年3月期の売上高は160億円、純利益は6億円だった。川崎重工は経営効率の改善に向けて事業ポートフォリオ改革を進めている。
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