県立こころの医療センター職員 停職2週間の懲戒処分 静岡
「県立こころの医療センター」の55歳の職員が、患者に排せつ物の清掃を任せたまま病室に残したり、患者の腕をたたいたりしたなどとして、停職2週間の懲戒処分を受けました。
懲戒処分を受けたのは、静岡市葵区にある精神科の専門病院、「県立こころの医療センター」の55歳の係長級の男性職員です。
運営する県立病院機構によりますと、職員はことし4月、入院患者が病室内のトイレではない場所で排せつしてしまった際に、本来は病院側がするべき清掃を患者に任せて退室し、患者は下半身が裸の状態のまま、およそ25分間、病室に残されたということです。
その後、再び病室を訪れ、患者に服を身につけるよう促す際に、右腕のひじのあたりを平手でたたいたということです。
また、この場面を目撃し、病院に報告した上司に対して、職員は強い口調で詰め寄り、上着の袖を引っ張るなど乱暴で威圧的な言動も行ったということです。
聞き取りに対し職員は「患者は清掃ができるだろうと思って任せた。虐待の意図はなかったが、不適切な行為で反省している」などと話しているということです。
県立病院機構は職員を停職2週間の懲戒処分とするとともに、患者に謝罪し、再発防止に努めたいとしています。