米政府「コロンビア大学は大学資格満たさず」と通知 奨学金に影響も
【ニューヨーク=吉田圭織】米教育省は4日、米コロンビア大学が大学としての認証資格の基準を満たしていないと所管する委員会に通知したことを発表した。米トランプ政権は米大学によるパレスチナ支持の抗議活動(デモ)の対応を問題視しており、コロンビア大やハーバード大学などに対する締め付けを強化している。
米教育省は、大学の認証評価基準を定める団体の中部地域高等教育委員会(MSCHE)にコロンビア大が設定された基準を満たしていないと通知した。具体的には同大学が連邦政府の差別禁止法に違反していることが問題だと説明した。大学側が定められた期間中に十分な改善措置をとらなければ、同委員会が認証取り消しなど「適切な措置」をとる必要があると指摘した。
認証が取り消されてしまうと、学生が連邦政府の学生ローンや経済的に困窮した人に与えられる返済不要の奨学金「ペル・グラント」の受給資格を失うことになる。
今回の件以外にも、トランプ政権は3月にコロンビア大に4億ドル(約580億円)の助成金のとりやめを通告している。
リンダ・マクマホン教育長官は「コロンビア大学の指導者はキャンパス内でユダヤ人学生が嫌がらせを受けていたことに対して無関心な態度を取っていた。これは道徳的に問題があるだけではなく、違法だ」と理由を説明した。
直近では5月上旬に大学の図書館の一部を占拠したデモで、ニューヨーク市警(NYPD)が80人近くを拘束する事件が起きた。2024年4月にも、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの攻撃に抗議する大規模なデモが発生した際に約100人が拘束された。
2025年1月20日(現地時間)にドナルド・トランプ氏が再びアメリカ大統領に就任。政権の行方など最新ニュースや解説を掲載します。