視覚障害理由に配置転換は人権侵害 日弁連、岡山短大側に警告 准教授が救済申し立て

日弁連は3日、岡山短大(岡山県倉敷市)の山口雪子准教授(60)が視覚障害を理由に事務職に配置転換され、短大側が講義再開に向けた協議に応じないのは人権侵害だとして、運営する学校法人「原田学園」(同市)に対し、合理的配慮の提供や講義再開に向けた協議をするよう警告したと発表した。5月14日付。

法人は代理人弁護士を通じて「警告内容には対応済み」とするコメントを出した。

日弁連によると、准教授は平成11年から教員として勤務。私費で補佐員を雇い講義してきたが、28年に事務職に配置転換された。同年、配置転換は無効と短大側を提訴し、広島高裁岡山支部が30年に短大側の措置を違法と認定、判決が確定した。しかし講義再開は認められず、准教授は令和5年、日弁連に人権侵害の救済を申し立てた。

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