市役所に聞いてみたら…
担当者 「ハトの卵を市の許可なく捨てることは、『鳥獣保護管理法』で禁止されています」
熊本市の鳥獣対策室に電話で尋ねると、確かに法律違反だった。
生物の多様性の確保や自然環境保護などのため、ハトに限らずヒナを含めた野生鳥獣を捕獲することや、卵を採ること、動かすことも原則として禁止されている。
違反すれば1年以下の懲役か100万円以下の罰金を受ける可能性もある。
一体、どうすれば…
「空っぽの巣」ならすぐに捨てても問題ないが、卵やヒナなど“命”がある場合、話は別だ。
市によると、対処法は原則として「巣立ちを待つことに尽きる」。
しかし騒音やフンなど生活に影響が出る場合は業者に依頼するか、今回のように卵だけの場合は、市に「捕獲・採取」許可を取って、燃やすゴミとして処理する場合もあるという。

一度、電話を切り、母に「見守るか」「許可を取って捨てるか」を尋ねると、即答された。
「えーっ!あのまま放置はいやだよ」
残念ながら卵には既にヒビが入っているので、巣立ちを見届けられる可能性は低いだろう…衛生上、このまま放置するわけにもいかない。

改めて、市に「卵を捨てる許可を申請したい」と伝えると、まずは現地調査が必要だと告げられた。
そこで翌日の午前9時半に予約を取った。担当者が自宅へ来るという。