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漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第3回

2015年08月08日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
●1級チャレンジャー用の模擬試験問題(第3回)を作成してみました。(コメントをいただいたので予定より早めに手直しせずに配信できることになりました。)
●実力者のリピーターの方々にコメントをいただいたら、本試験と同等か、若干難程度のレベルのようです。チャレンジャーの方にとっても、少し難しい程度の、この模擬試験問題で本試験の雰囲気を味わいながら、訓練されてはいかがでしょうか・・・。もちろん、時間は60分厳守でやるように・・・。
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第3回>

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.狐裘尨茸たり
2.君主の即位は汚衊の上にあった
3.外より挙げて仇讎(讐) を避けず
4.宮室は崇侈にして、民力は凋尽す
5.その兵略は黷武そのもの・・・
6.衒耀のような悪癖はなく・・・
7.山巓迄墾闢して畠となす
8.田の淤塞する、処として見ざるはなし
9.刺撃をもって運甓の戯れにかへる
10.鋤犂を親らする
11.川口は沙淤にして往々舟を傷つく
12.港に来りて下碇
13.郡吏の貪涜を深く悪む
14.霊鳳胡為(なんす)れぞ気羶を啄ばまんや
15.檻車軋軋として東に向かいて去り・
16.辺釁起る
17.婦は宜しく針縷を佩ぶべし
18.閭閻より興り、民事の艱難を知る
19.互いに攻訐する様にては宜しからざる
20.公誠に鳳騫せるならん
21.灰を水に浸してをすくう
22.その苗のいなるを知るべし
23.火を
24.彼女との仲をかれる
25.竹製のでごみや木の葉をさらう
26.日けて起き出した
27.不遇をち悲嘆に暮れる
28.一日再びなりがたし
29.使いやすい箸の長さを「一咫半」という
30.その人はれた姿で現れた

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.玉兎のキエイするにより暦定まる
2.ソウチュウ塵を生ず
3.ナマフにはもちもちとした食感がある
4.大衆の前でトウトウとまくしたてた
5.縁談を取りマトめる
6.恒例のフイゴ祭があった
7.卵じ蕎麦を食す
8.シバクレアメとは、はげしく降る雨、大雨のことである
9.何ともコスい奴だ・・・
10.その蓋をじ開けてみる
11.サゾかし、お疲れでしょう
12.手がカジカんでペンを持てない
13.れ物に触るように注意する
14.瓢箪のクビ
15.自らクビれ果てる

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.タスキ掛けで仕事に励む
2.若年者のシツケ方が問題となっている
3.コノシロの幼魚を小鰭(こはだ)などと称する
4.ササラは日本の民俗楽器だ
5.懐かしいブリキの玩具

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.まつわりめぐること、くねくねと湾曲すること  
2.深く心にきざみつけて記憶すること  
3.ポケットに入れるような、持ち歩ける小型の本   
4.物事の集まる所    
5.すぐれた詩文   
<語群>
(りょうしょう、りょうじょう、かじゅう、ほうじょう、えんそう、しゅうちんぼん、けいこうぼん、せんろく)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
ア.(  )皓歯  イ.(  )夜遊  ウ.(  )塵中  エ.(  )濫觴  オ.(  )十年  
カ.因果(  )  キ.罵詈(  )  ク.跳梁(  )  ケ.百舎(  )  コ.狂言(  )
<語群>
(ちょうけん、なんこう、まんり、いんきょう、てきめん、きご、ばっこ、へいしょく、こうし、ざんぼう) 

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.悪いことをした報いがすぐにあらわれること
12.華やかな事物にあふれる都会の様子
13.理解することが非常にむずかしいこと
14.困難を乗り越えて遠路を行くこと
15.物事の始まり 
 
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.縹緻  2.香蕈 3.豪猪 4.海豹 5.羅漢松 6.縵面  7.羊駝 8.肌理 9.飛白 10.胡頽子

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10 
 ア.1 蹈襲 ― 2 蹈む
 イ.3 恫愒 ― 4 愒す
 ウ.5 諷刺 ― 6 諷る
 エ.7 厲精 ― 8 厲む
 オ.9 吶喊 ― 10 吶ぶ

(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.溢水 2.嬰孩 3.称揚 4.下落 5.本地
<類義語>
6.過酷 7.背馳 8.黝藹 9.昏暁 10.薄志
<語群>
(ききゅう、とうき、しょうこく、べきれき、ふてん、たんぼ、かいびゅう、すいじゃく、へんぼう、しょうこ)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.一家をキチョ
2.杙を以てエイと為す
3.キッチュウの楽しみ
4.ジジョの交わり
5.一語中たらざれば、即ちケンユウ駢び集まる
6.トソウの人、何ぞ算うるに足らんや
7.孔子にケントツなく、墨子に煖席なし
8.実生らぬ木には神
9.モンジンは知の本、念慮は知の道なり
10.レンギで腹を切る

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
 (A)「・・・紺縮(こんちぢみ)の (ア)単物に、黒繻子と茶献上との腹合せの帯を締めて、 (イ)繊い左の手に手拭やら石鹸(シャボン)箱やら糠袋やら海綿やらを、細かに編んだ竹の籠に入れたのを (ウ)懈げに持つて、右の手を格子に掛けた儘振り返つた女の姿が、岡田には別 に深い印象をも与へなかつた。しかし結(ゆ)ひ立ての銀杏返(いてふがへし)の鬢(びん)が蝉の羽のやうに薄いのと、鼻の高い、細長い、 (エ)稍寂しい顔が、どこの加減か額から頬に掛けて少し (オ)扁たいやうな感じをさせるのとが目に留まつた。岡田は只それ丈の刹那の知覚を閲歴したと云ふに過ぎなかつ たので、無縁坂を降りてしまふ頃には、もう女の事は綺麗に忘れてゐた。
 併し二日ばかり立つてから、岡田は又無縁坂の方へ向いて出掛けて、例の格子戸の家の前近く来た時、先きの日の湯帰りの女の事が、突然記憶の底から意識の 表面に浮き出したので、その家の方を一寸見た。堅(たて)に竹を打ち附けて、横に二段ばかり細く削つた木を渡して、それを蔓(かづら)で巻いた肱掛窓があ る。その窓の障子が一尺ばかり明いてゐて、卵の殻を伏せた (カ)万年青の鉢が見えてゐる。こんな事を、幾分かの注意を払つて見た為めに、歩調が少し緩 (ゆる)くなつて、家の真ん前に来掛かるまでに、数秒時間の余裕を生じた。・・・窓の女の  (キ)種姓は、実は岡田を主人公にしなくてはならぬ此話の事件が過去に属してから聞いたのであるが、都合上こゝでざつと話すことにする。・・・」(鴎外・雁)

(B)「・・・「我は是れ人類処世の道の指南車なり。世 の政事的の近眼者が妄(みだ)りに羅針盤を執り、其船を導きて或は礁に触れしめ或は沙に (1)コウせしめ、自ら禍ひし人に禍ひ すること実に憫む可きの至りなり」と。
 然れども先生身は斯世界に在るも心は (ク)藐姑射の山に登り (2)ムカユウの郷に游ぶが故に、其説く所の地誌其述る所の歴史は斯社会の地誌歴史と唯名称を同くするのみにて、事実は往々 (3)ソゴすることあり。
 但先生の地誌にも気候寒冷の邦有り温煖の邦有り強大の国有り弱小の国有り文明の俗有り野蛮の俗有り、其歴史にも治有り乱有り盛有り衰有りて、極て斯世界の地誌歴史に (4)セットウすることも間(ま)ま之有り。
 又更に飲むこと二三瓶なれば耳熱し目眩らみ腕奪ひ (ケ)趾揚がり、発越飛騰して其末や昏倒して前後を知らず。既にして二三時間睡眠し酒醒め夢回(か)へる時は凡そ (5)スイリに言ひし事又は為せし事は一掃して (6)コンセキを留ることなく、俗に (コ)所謂狐憑(きつねつき)の落ちたるに似たり。・・・」(中江兆民・三酔人経綸問答)
(注)セットウ:適切でよく目的にかなっていること、そのさま(大辞林)

(C)「・・・大正七年十月一日。築地けいこの帰り桜木に飲む。新冨町の老妓両三名を招ぎ、新島原徃時の事を聞かむと思ひしが、さしたる話もなし。一妓寿美子といへるもの年紀二十二。容姿人を (7)ノウサツす。 (8)シュウリン霏々として歇まざるを幸ひにして遂に一宿す。・・・十二月廿二日。築地二丁目路地裏の家漸く空きたる由。竹田屋人足指揮して家具 (9)ショキョウを運送す。曇りて寒き日なり。午後病を冒して築地の家に徃き、家具を (10)ハイチす。日暮れて後桜木にて晩飯を食し、妓八重福を伴ひ旅亭に帰る。此妓無毛美開、閨中欷歔すること頗る妙。・・・」(「摘々録 断腸亭日乗」(永井荷風の日記))
(注)ショキョウ:書物を入れる箱

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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第3回 標準解答>
(一)
1.ぼうじょう 2.おべつ 3.きゅうしゅう 4.すうし 5.とくぶ 6.げんよう 7.こんへき 8.おそく 9.うんぺき 10.じょり・じょれい 11.さよ・さお 12.かてい 13.どんとく・たんとく 14.きせん 15.あつあつ 16.へんきん 17.しんる 18.りょえん 19.こうけつ 20.ほうけん
21.あく 22.おお 23.おこ 24.せ 25.さらい 26.た 27.かこ 28.あした 29.ひとあた(ハン) 30.やつ

(二)
1.虧盈 2.甑中 3.生麩 4.滔滔 5.纏 6.鞴・鑪・吹子 7.綴 8.柴榑雨 9.狡  10.抉  11.嘸  12.悴 13.腫 14.括 15.縊

(三)
1.襷 2.躾 3.鮗 4.簓 5.錻

(四)
1.繚繞(注) 2.鐫録 3.袖珍本 4.淵藪・淵叢 5.佳什
(注)同音同義と思われる「繆繞(リョウジョウ)」(漢検2にも掲載アリ)も〇と思われるが、現時点、「繚繞・・・同)繆繞」となっている辞書は見当たらないので、とりあえず、一般的に通用している「繚繞」のほうのみを正解としている。

(五)
問1
ア.曼理 イ.秉燭 ウ.軟紅 エ.嚆矢 オ.韻鏡 カ.覿面 キ.讒謗 ク.跋扈  ケ.重繭 コ.綺語
問2
11.カ 12.ウ 13.オ 14.ケ 15.エ

(六)
1.きりょう 2、しいたけ 3.やまあらし 4.あざらし 5.いぬまき 6.なめ 7.ラマ 8.きめ 9.かすり 10.ぐみ

(七)
1.とうしゅう 2.ふ 3.どうかつ 4.おど 5.ふうし 6.あてこす 7.れいせい 8.はげ 9.とっかん 10.さけ

(八)
1.焦涸 2.耆旧 3.貶謗 4.騰貴 5.垂迹 6.峭刻 7.乖繆(注) 8.冪(羃)歴 9.旦暮 10.不腆
(注)「乖謬」でも〇の可能性あり。詳細は、「syuusyuu模試の精査12 ~乖繆≒乖謬  “ハれ物” “ハレモノ” ~」(2017年06月07日 | 模擬試験問題」記事を参照ください。

(九)
1.機杼 2.楹 3.橘中 4.爾汝 5.愆尤 6.斗筲 7.黔突 8.憑(「馮」でもたぶんOK) 9.問訊 10.連木

(十)
(1)膠 (2)無何有 (3)齟齬 (4)切当 (5)酔裡(酔裏) (6)痕迹 (7)悩殺 (8)秋霖 (9)書篋 (10)排置
(ア)ひとえもの (イ)ほそ (ウ)だる (エ)やや (オ)ひら (カ)おもと (キ)すじょう (ク)はこや (ケ)あし (コ)いわゆる

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漢検1級 27-②に向けての学習状況  その21  雑談(模試関連)

2015年08月07日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●第1回模擬試験問題につづき、本日、チャレンジャー向けに第2回模擬試験問題を配信しました。少しは易化させましたので、前回よりは「ヤル気」を出していただけるのではないかと期待しています・・・実は、第2回を配信したということは、すでに、次の第3回はもう作成済みということです。性格上、次のも用意しておかないと落ち着かないという厄介な性格なんです(^^;)第2回のコメントやご感想・ご意見を踏まえ手直しするかもしれませんが、一応、いつでも配信できるようになってます👋 ぜひ、トライした結果やご感想などをお知らせください。
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<模擬試験問題について>
●(一)の読み問題(特に音読み)について
*本番の漢検に倣って、昔の文献などから、むかし風の(難しい?)表現で設問していますので、面食らうこともあるかと思います。・・・経験上(私も)、意味も分からず回答していた記憶があります。合格後も170点台ぐらいですと、まだ、音熟語そのものは読めて点は取れても、その意味が分からず、なんか、モヤモヤした状態で消化不良の状態が続きました。ので、チャレンジャーの方は、初合格までは、意味などは気にせず(もちろん、ご自分で調べて意味も理解したほうがベストではありますが)、数多くの問題や熟語に当たって、音読みの”カン”みたいなものを養った方が良いと思います。・・・そのうち、私みたいにリピーターになると、それではガマンできずに、意味も分かるようになるための学習をしだすと思いますが(^^)
今は、ほぼ、出題される「読み問題」の熟語の意味まで分かるようになりましたので、そういう意味では、目標の満点以外にも、漢検の読み問題の意味を楽しみながら問題を解いています👋
●出題範囲について
*ほとんど、当ブログ掲載の各種記事・問題などから抜萃して作成しています。ので、回答できなかった問題や疑問、その意味などは、過去の当ブログに当たるか、ネットで当ブログを検索すれば、説明されてあると思います。復習用にご活用ください👋

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漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第2回

2015年08月07日 | 模擬試験問題
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●1級チャレンジャー用の模擬試験問題(第2回)を作成してみました。第1回模擬試験内容の反省を踏まえ、過去問をある程度ふやして少しは易化させたつもりですが、どんなもんでしょうか・・・チャレンジしてみていただけたら幸いです。もちろん、リピーターの方もチェックよろしくお願いします。
●チャレンジャーの方でまだ第1回をトライしていない方は、この第2回を先にトライしてみてくださいね。とにかく、数多くの問題をこなすことが合格への捷径だと思います。猛暑にめげず、ご精進ください👋👋👋
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第2回>

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.蒐獮の典、廃して講せず
2.旌旗、を蔽う。
3.双甄の指す所、陵壑を避けず
4.酒鐺で燗をする
5.遏雲の曲、遶梁の音
6.一抔の墓田をも有せず
7.唇角の微顫あるを覚えし
8.その居室逼仄なる・・・
9.なんら丕烈を樹てず
10.国力を殫竭
11.帰還する楚軍を戡殄
12.風潭を求め偃仰す
13.よ、よき音で吹け
14.楽毅の名、顕赫
15.孟嘗君、麾鉞を執る
16.国秉を持す
17.王翦、佯敗
18.憂懾を深める  
19.客愁に沈み、寥落して故郷に帰る
20.士民を拊循
21.恋のになる
22.馬車にを張って出かける
23.彼女は若いころ、おな娘と言われていた
24.我が父祖、名は海内に
25.百花の 
26.髪のたぼを丸形にしたものを丸髱という
27.燗鍋で酒を温める
28.、考えてみる
29.三種の神器、八尺勾玉・・・
30.、遊んだ所だ

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1.熱中症で激しくトシャした。
2.陶磁器の底にカマ印をつける 
3.キママな一人旅を続ける
4.政界のカクセイをはかる
5.触らぬ神にタタりなし
6.シノギを削る
7.牛がイナナき、馬が吼える
8.負けん気が頭をモタげてきた
9.寝苦しくて悪夢にウナされる
10.試合は最後までモツれた
11.理屈をねる
12.一面に白く降り積もったフスマ雪・・・
13.「ばぶばぶ・・・」とは嬰児の発するナンゴ
14.驚きのカンセイが上がる
15.カンセイをあげて突っ込む

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.名古屋城の天守閣にはシャチホコ瓦がある
2.オオボラは鯔の成長したものである
3.鳥のトキはドジョウなどを捕食する
4.鳥のトキはドジョウなどを捕食する
5.トテも我慢できない暑さだ

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.父母がいつくしみ育てている子供。愛児。
2.意味をおしひろめて詳しく説くこと、また、その説いたもの。 
3.無駄な言葉。余計な言葉。
4.のけものにすること。
5.よく注意して見る。
<語群>
(ぜいげん、ほんそご、かつもく、げいご、ひんせき、じょきょ、ねいけいじ、えんぎ)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)

問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
 ア.( 1 )浮薄   イ.( 2 )臆測    ウ.( 3 )偸光  エ.( 4 )扁鵲   オ.( 5 )虎視
 カ.石室( 6 )   キ.造次( 7 )    ク.曲突( 8 )  ケ.右顧( 9 )   コ.繁文( 10 )
<語群>
(ししん、ぎば、じょくれい、きんき、けいちょう、さくへき、りょうじょう、てんぱい、さべん、しま)

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.重要な図書類を納めるところ。
12.災難を未然に防ぐ
13.権勢を示し意気盛んなこと
14.苦学すること 
15.世にもまれな名医
 
(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.媒鳥  2.野芝麻 3.葉椀 4.懸鉤子 5.羅漢柏  6.瘧草  7.破落戸 8.軍鶏 9.沢瀉 10.角鴟

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10 
 ア.1 衛戍 ― 2 戍る
 イ.3 薨去 ― 4 薨る 
 ウ.5 糜爛 ― 6 糜れる
 エ.7 浚渫 ― 8 浚う
 オ.9 目睹 ― 10 睹る

(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.韜晦 2.晴着 3.奇禍 4.喧噪 5.犀利
<類義語>
6.酒肴 7.捕虜 8.逡巡 9.忿怒 10.黎明
<語群>
(はいせん、どどん、ちゅうちょ、ぎょうこう、こうこん、せつい、せいひつ、ていさい、しんい、せいふ)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.スイキョウして天下治まる
2.豆を煮るにマメガラを燃(や)く
3.鶴、キュウコウに鳴く
4.カイドウ睡り未だ足らず
5.墨するは病児の如く、筆をとるはソウフの如くす
6.ジンを迎えて解く
7.ケサと衣は心に着よ
8.コウシツの交わり
9.ウダツが上がらぬ
10.煽てとモッコには乗りたくない

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「・・・允成は才子で美丈夫であつた。安永七年(1778)三月朔に十五歳で渋江氏に養はれて、当時(1)チョクンであつた・・・允成は表向侍医たり教官たるのみであつたが、寧親の信任を蒙ることが厚かつたので、人の敢て言はざる事をも言ふやうになつてゐて、(ア)数諫め て数聴かれた。寧親は文化元年五月連年蝦夷地の防備に任じたと云ふ廉を以て、四万八千石から一躍して七万石にせられた。所謂津軽家の御乗出 (のりだし)がこれである。五年十二月には南部家と共に永く東西蝦夷地を警衛することを命ぜられて、十万石に進み、従四位下に叙せられた。この津軽家の政務発展の時に当つて、允成が (2)ケイヨクの功も少くなかつたらしい。・・・允成は文政五年(1822)八月朔に、五十九歳で(3)チシした。抽斎が十八歳の時である。次いで寧親(やすちか)も八年四月に退隠して、詩歌俳諧を(4)ショウケンの具 とし、歌会には成島司直などを召し、詩会には允成を召すことになつてゐた。・・・」(鴎外「渋江抽斎」)
(注1)ケイヨクの功:自分の意見を率直に告げ、主人を善導・輔佐すること(広辞苑)
(注2)ショウケン(原文振りはソウケン)の具:気晴らしの手段(大辞林)

(B)「・・・抽斎は小字を恒吉と云つた。故越中守信寧の夫人真寿院が此子を愛して、当歳(ゼロ歳)の時から五歳になつた頃まで、殆ど日毎に召し寄せて、傍で嬉戯するのを見て楽んださうである。(イ)美丈夫允成に肖た可憐児であつたものと想はれる。さて其抽斎が生れて来た境界はどうであるか。允成の庭の(ウ)訓えが信頼するに足るものであつたことは、言を(エ)須たぬであらう。オロスコピイは人 の生れた時の星象を観測する。わたくしは当時の社会にどう云ふ人物がゐたかと問うて、こゝに学問芸術界の(5)レッシュクを数へて見たい。しかし観察が徒に汎きに失せぬために、わたくしは他年抽斎が直接に (6)コウツウすべき人物に限つて観察することゝしたい。即ち抽斎の師となり、又年上の友となる人物 である。抽斎から見ての(7)タイコである。」(同上)
(注1)オロスコピイ:占星術
(注2)タイコ:自分より年上、あるいはすぐれた人に対する尊称。禅宗の語。

(C)「・・・二月十日。心地平生の如くならず。昼の中は熱なけれど夜深二時頃より悪寒甚しく、暁明に至りて去る。(オ)瘧なるべし。二月十一日。机に(カ)凭りて筆取らむとせしが、眩暈(めまい)をおぼえて已む。・・・六月十九日。霖雨初めて(キ)霽る。過日錦楽にて三升子より依頼されたる骨董店三登茂開業の引札を草す。是日生田葵山新築の家に移りたる由、葉書を寄す。六月廿四日。酒井君余の(ク)鰥居を憫み、牛込にて其世話する女と其妹を伴ひ来り、家を掃除し、寝具を日に(ケ)曝し、半日はたらきて去る。夕餉の後、狸穴町を散歩し、家に帰るや直に執筆。夜半に及ぶ。七月朔。淫雨。風邪にて臥牀に在り。『駿台雑話』を読む。七月九日。風雨午後に(コ)歇む。森先生の(8)ショウショウ忌なり。墓参の帰途明星社の同人酒亭雲水に会して(9)バンサンをなす。賀古小金井の両先生、千葉掬香氏も来会せられたり。七月十三日。時々(10)シュウウ。午後浅利鶴雄帝国劇場用事にて来談。・・・」(「摘々録 断腸亭日乗」(永井荷風の日記))



<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第2回 標準解答>
(一)
1.しゅうせん 2.しゅう 3.そうけん 4.しゅとう 5.じょうりょう 6.いっぽう 7.びせん 8.ひょくそく 9.ひれつ 10.たんけつ 11.かんてん 12.ふうたん 13.い 14.けんかく  15.きえつ 16.こくへい 17.ようはい 18.ゆうしょう 19.りょうらく 20.ふじゅん 21.とりこ 22.かさ 23.きゃん 24.し 25.さきがけ 26.まるづと 27.かんなべ 28.つらつら 29.に 30.しばしば

(二)
1.吐瀉 2.窯 3.気儘 4.廓清 5.祟 6.鎬 7.嘶 8.擡  9.魘 10.縺  11.捏 12.衾  13.喃語 14.喚声 15.喊声

(三)
1.鯱 2.鮱 3.鵇 4.鯲 5.迚

(四)
1.奔走子 2.衍義 3.贅言 4.擯斥 5.刮目

(五)
問1  1.軽佻 2.揣摩 3.鑿壁 4.耆婆 5.竜驤 6.金匱 7.顚沛 8.徙薪 9.左眄 10.縟礼
問2  11.カ 12.ク 13.オ 14.ウ 15.エ

(六)
1.おとり 2.おどりこそう 3.くぼて 4.きいちご 5.あすなろ 6.えやみぐさ 7.ごろつき 8.しゃも 
9.おもだか 10.みみずく

(七)
 1.えいじゅ 2.まも 3.こうきょ 4.みまか 5.びらん 6.ただ 7.しゅんせつ 8.さら 9.もくと 10.み

(八)
1.騁才 2.褻衣  3.僥倖  4.静謐  5.駑鈍  6.盃饌 7.生俘  8.躊躇  9.瞋恚 10.黄昏(→誤り:「黄昏」は類義語ではなく、対義語です。問題・解答ともに訂正はしませんので、ご了承ください・・・満点198点で採点してください。)

(九)
1.垂拱 2.萁  3.九皐  4.海棠  5.壮夫  6.刃  7.袈裟 8.膠漆  9.梲(卯建)10.畚
(十)
(1)儲君 (2)啓沃 (3)致仕 (4)銷遣 (5)列宿 (6)交通 (7)大己 (8)小祥 (9)晩餐 (10)驟雨
(ア)しばしば (イ)びじょうふ (ウ)おし (エ)ま (オ)おこり (カ)よ (キ)は (ク)かんきょ (ケ)さら (コ)や

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漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第1回

2015年08月04日 | 模擬試験問題
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

●1級チャレンジャーの方向けに、模擬試験問題を作成してみました。極力、奇を衒うことなく、過去問・問題集・広辞苑・漢検漢字辞典に掲載されている語句を中心にオーソドックスに作ってみました。(ごくまれにちょっと難と思われるものもあります・・・刺激の意味で・・・)
●チャレンジャーの方はぜひ試してみてください・・・本問題で軽く160点を超えるようなら心配ありません・・・引き続き、今の学習方法を継続してください。160点に及ばない場合は、徹底的に過去問・問題集や漢検DSを熟すことをお勧めします。
●今後の作成継続の可否や問題内容の再考などの参考にしたいので、ぜひ、ご感想やご意見をお聞かせください・・・リピーターの方もぜひ、よろしくお願いします。
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<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第1回>

(一) 次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.吾れ、万物を齎送と為す
2.天子より庶人に至るまで、壱是に皆身を脩むる
3.貨賄を冒る
4.酒醴を作るとせば爾はこれ麴櫱(蘖) なり
5.諄諄翕翕として徐に人と与に言う者は、衆を失うなり。
6.人々の朶頤すべき珍羞である
7.故に其の吁兪の声、歓休惨戚、虞夏商周の書に見る
8.蹄窪のうち、蛟竜を生ぜず
9.芻蕘に詢る
10.蔡を居き、節を山にし、に藻す
11.議論如何、廻飆 渚を払う。
12.警蹕して車に就き、磬折して入る
13.白帝城高くして暮砧急なり
14.耳患い賓に対すれば咥笑を添える
15.来たるは是れ誰ぞ 黄衣の使者 白衫の児
16.軽漾 激して 影、唇を動かす
17.愁気 久雨に変じ 鐺缶 空しくして粥なし 
18.江流 宛転として 芳甸を遶る
19.脚力 尽きんと欲して 猶 躋攀
20.をして吠えしむるなかれ
21.蜂のようにが高い。
22.筆力、鼎を
23.沈沈として語らざるの士に遇ひては、切に心をす莫れ
24.惟れ精に惟れ一、允にの中を執れ
25.哀矜して獄を
26.見を多くして殆うきを
27.をかかげて丘に上る
28.帰りて南山のに臥せん
29.人生の行楽 勉強に在り 酒あらば 負く莫かれ 瑠璃の
30.農人、歓笑しつつ柴扉を

(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。(30)2×15
1・何のケレンも無く物を言う
2.シャクヤクたる風姿
3.震、百里を驚かせども、ヒチョウを喪はず
4.シゴウの利を貪れば、便ち小人に陥つ。
5.別に命は惜しくはないが、リバに堪えず
6.万里の風濤、エイカイに接す
7.刀をのど元に する 
8.シロヌメの足袋を履いている女性がいる
9.マチダカバカマは多く乗馬に用いられる。
10.早飛脚のことをジュンキャクともいう
11.れ言を言って信用を失墜した
12.マサキの生け垣を設える 
13.半ば風化したイシブミがたっている
14、疑いはカンゼンとして氷釈した
15.カンゼンとした笑みをうかべる

(三)次の傍線部分のカタカナを国字で記せ。(10)2×5
1.電車がみあう
2.樵のことをソマびとともいう
3.団栗はクヌギなどの果実の俗称である
4.ヌカミソは野菜などを漬けるのに用いる
5.カザリ職人の秀といったら必殺仕事人の一人だ

(四)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.おしひろめること、広く大きくすること   
2.知り合いであることの謙譲語   
3.貧困者などを援助するために金品を与えること    
4.良い行跡。古人・他人の事跡の尊敬語。
5.不正な手段で手に入れた金品を分けてもらうこと。賄賂。わいろ。
<語群>
(ほうたく、けいず、じゅぞう、そうせき、しんじゅつ、かいこう、へきかい、じょくち)

(五)次の四字熟語について、問1と問2に答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
 ア.( 1 )忘辛   イ.( 2 )素餐    ウ.( 3 )求遠
 エ.( 4 )放伐    オ.( 5 )之知
 カ.断鶴( 6 )  キ.鞠躬( 7 )   ク.協心( 8 )
 ケ.勇気( 9 )   コ.竜蟠( 10 )
<語群>
(じんすい、けつべい、りょうちゅう、ぞくふ、ざいじ、こきょ、りくりょく、りんりん、しい、ぜんじょう) 

問2 次の11~15の解説・意味にあてはまるものを、問1のア~コの四字熟語から一つ選び、記号(ア~コ)で記せ。(10)2×5
11.手で持てる瓶ほどのわずかな知識・小知
12.正道は他に求めず自分自身の中に見いだすべきということ
13.地形のけわしいさま
14.心や力を尽くして骨折る 
15.好きになればどんなことも気にならなくなるという喩え


(六)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.宝蓋草 2.斑葉 3.交喙  4.蚊母樹 5.縮縫
6.吐綬鶏 7.鹿薬 8.鴨跖草 9.乙鳥 10.木偶

(七)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10 
 ア.1 顧盻 ― 2 盻みる
 イ.3 闖入 ― 4 闖う 
 ウ.5 艾怨 ― 6 艾める
 エ.7 点竄 ― 8 竄める
 オ.9 躡景 ― 10 躡む  

(八)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
<対義語>
1.咎徴  2.耨耕  3.晩成  4.醇朴  5.外舅
<類義語>
6.施物  7.大波  8.衆庶  9.臨終  10.田植
<語群>
(ぞくこう、こうとう、そうおう、りこう、ろうかい、しゅくせい、きゅうしょう、せいれい、こうせん、じょうぼ)

(九)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.シュトウを脱す 
2.バンショクの争い
3.琥珀はフカイを取らず
4.ヘイテイに付す         (注)文書などを焼き捨てる意。   
5.痴ならず聾ならざればココウと成らず
6.マンゾウは盗を誨え、冶容は淫を誨う
7.カタミの水
8.ホウロウに松柏無し
9.緇衣には羔裘、素衣にはゲイキュウ・・・
10.魚のかかるはカンジに由る

(十)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10

(A)「・・・抽斎は曾てわたくしと同じ道を歩いた人である。しかし其健脚はわたくしの(ア)比ではなかつた。 (イ)迥かにわたくしに優つた(1)セイショウの具を有してゐた。抽斎はわたくしのためには畏敬すべき人である。然るに奇とすべきは、其人が (2)コウク  (ウ)通逵をばかり歩いてゐずに、往々(エ)径に由つて行くことをもしたと云ふ事である。抽斎は宋槧 の経子を討(もと)めたばかりでなく、古い武鑑や江戸図をも翫んだ。若し抽斎がわたくしのコンタンポランであつたなら、二人の袖は横町の(オ)溝板 の上で摩れ合つた筈である。こゝに此人とわたくしとの間になじみが生ずる。わたくしは抽斎を親愛することが出来るのである。」(鴎外・渋江抽斎)

(B)「・・・わたくしは谷中の感応寺に往つて、抽斎の墓を訪ねた。墓は容易く見附けられた。南向の本堂の西側に、西に面して立つてゐる。「抽斎渋江君墓碣銘」と云ふ(3)テンガクも墓誌銘も、皆小島成斎の書である。漁村の文は (カ)頗る長い。後に保さんに聞けば、これでも碑が余り大きくなるのを恐 れて、割愛して (4)サンジョしたものださうである。・・・抽斎は保さんを学医にしようと思つてゐたと見える。亡くなる前にした遺言によれば、経を海保漁村に、医を多紀安琢に、書を小島成斎に学ばせるやうに云つてある。それから洋学に就いては、折を見て蘭語を教へるが好いと云つてある。抽斎は友人多紀茝庭(さいてい)などゝ同じやうに、頗るオランダ嫌ひであつた。学殖の深かつた抽斎が、新奇を(キ)趁ふ世俗と(5)スウシャを同じくしなかつたのは無理もない。」(同上)

(C)「・・・然れども神よ、若し御意ならば我をして再び我夫の家に帰らしめよ。勿論我は (ク)爾を捨てて我夫に帰る能はず。是れ爾に対して罪なるのみならず、亦我夫に対し て不貞なればなり。爾のしろしめす如く我夫に天地の正気の(ケ)鍾まるあり、その壮大なること (6)フガクのごとく、其香ばしきこと (7)バンダの桜の如く、 其秀、其芳、万国与(とも)にたぐひし難し。
 我れいかでか此夫を欺くべけんや。彼の正気は時に (8)ウックツすることありと(9)イエドも、明徳再び光を放つ時は、宇宙に存する(コ)渾ての善なるもの渾ての美なるものは、彼の認むる所となるなり。偽善(10)テンビは彼の最も嫌悪する所なり。」(内村鑑三「基督信徒のなぐさめ」)


<syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題(チャレンジャー用) 第1回 標準解答>
(一)
1.しそう 2.いっし 3.かかい 4.きくげつ 5.きゅうきゅう 6.だい 7.くゆ 
8.ていわ 9.すうじょう 10.せつ 11.かいひょう 12.けいひつ 13.ぼちん 
14.きしょう  15.はくさん 16.けいよう 17.そうふ(とうふ) 
18.ほうでん 19.せいはん 20.ぼう
21.はなすじ 22.あ 23.いた 24.そ 25.さだ 26.のぞ 
27.もすそ 28.ほとり 29.さかずき 30.たた
(二)
1.外連 2.綽約 3.匕鬯 4.糸毫 5.詈罵 6.瀛海 7.擬 
8.白絖  9.襠高袴 10.隼脚  11.痴 12.柾  13.碣(碑)
14.渙然  15.莞然
(三)
1.込 2.杣 3.椚 4.粏 5.錺
(四)
1.恢宏・恢弘 2.辱知 3.賑恤 4.芳躅(広辞苑所載:ホウチョクとも・・・。“チョク”は現行音にナシ。*大字源では「ホウチョク:古人の立派な業績。賢人の遺業。」なお、「芳沢(ホウタク)」:(大字源)①良い香りの油。香油。②立派な徳行。一説に、かぐわしいこと、うるおうこと。かぐわしい衣裳と、つやのある玉佩をいう。) 5.受贓
(五)
問1
1.蓼虫 2.尸位 3.在邇  4.禅譲  5.挈瓶 
6.続鳧 7.尽瘁 8.戮力  9.凛凛  10.虎踞
問2
11.オ 12.ウ 13.コ 14.キ 15.ア 

(六)
1.ほとけのざ 2.いさは 3.いすか 4.いすのき 5.いせ 
6.しちめんちょう 7.ゆきざさ 8.つゆくさ 9.つばめ 10.でく

(七)
 1.こけい 2.かえり 3.ちんにゅう 4.うかが(ねら) 5.がいえん 
6.おさ  7.てんざん 8.あらた 9.じょうえい 10.ふ

(八)
1.休祥 2.犂耕 3.夙成 4.老獪 5.丈母  6.香饌  7.洪濤
8.生黎 9.属纊 10.挿秧

(九)
1.手套 2.蛮触 3.腐芥 4.丙丁 5.姑公 6.慢蔵 7.筐 8.培塿(部婁) 9.麑裘 10.甘餌

(十)
(1)済勝 (2)康衢 (3)篆額 (4)刪除 (5)趨舎
(6)富岳(富嶽) (7)万朶 (8)鬱屈 (9)雖 (10)諂媚

(ア)たぐい (イ)はる (ウ)つうき (エ)こみち (オ)どぶいた 
(カ)すこぶ (キ)お  (ク)なんじ (ケ)あつ (コ)すべ

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