備蓄米 コスモス薬品が九州の店舗で販売開始

随意契約で売り渡された備蓄米について、首都圏のスーパーなどで相次いで店頭販売が始まったのに続き、福岡市に本社を置くドラッグストアの運営会社が4日から福岡県内を中心に九州の店舗で販売を始めました。

福岡市に本社を置く「コスモス薬品」は、令和4年産の備蓄米、2万トンを随意契約で調達しました。

取り引き先の卸売業者が精米作業を行い、会社は4日から福岡県内に展開する200余りのドラッグストアすべてと大分県、佐賀県、長崎県の一部の店舗で備蓄米の販売を始めました。

価格は5キロ税込み1980円で、会社は混乱を避けるために販売の事前告知は行わず、当面、1人当たり1点の購入制限を設けるということです。

福岡市博多区の店舗では備蓄米の特設売り場に5キロ入りの40袋が積み上げられ、訪れた客が早速、買い求めていました。

70歳の主婦は「備蓄米が出たら試そうと思っていたので、手に入れることができてよかったです」と話していました。

随意契約で売り渡された備蓄米の店頭販売は首都圏の大手スーパーなどですでに始まっていますが、会社は九州での販売は初めてではないかとしています。

会社は今後、国内およそ1600の店舗で順次、販売を広げていく計画です。

会社の経営企画部の杠和大マネージャーは「1店舗でも多く、より広い地域で備蓄米を入荷し、消費者に届けたい」と話していました。

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