過去にアニメ放送されていた名作が、令和になってよりクオリティがアップしてリメイクされた作品も多くあります。今回は、そんな“令和にリメイク”で蘇った神アニメ5選をセレクトしました。
本記事では第3弾として、 2023年放送のアニメ『るろうに剣心』をご紹介します。
※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます
“令和にリメイク”で蘇った神アニメ『るろうに剣心』
- 作品名:アニメ『るろうに剣心』
- 放送期間:第一期:2023年7月7日~12月15日、第二期:2024年10月4日~2025年3月21日
あらすじ
和月伸宏さんの同名漫画を原作に、ライデンフィルム制作で2023年からリメイクというかたちで放送されました。
幕末の動乱期、幕末最強と噂される人斬りが多くの者に恐怖を与えていました。“人斬り抜刀斎”と呼ばれるその男は、明治の到来と共に人斬りから足を洗い、人々の前から姿を消しました。
それから約10年後の明治11年。“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心(斉藤壮馬)は、通常の刀とは反対に刃が付いた「逆刃刀」を持ちながら、流浪人として全国を旅していました。そんな剣心は、“神谷活心流”師範代である神谷薫(高橋李依)と出会います。薫は、神谷活心流の“人斬り抜刀斎”と名乗って町を騒がせる辻斬りを探していました。剣心は辻斬りの正体を確かめるべく、動き出すのでした―。
リメイク版の評価は?
漫画『るろうに剣心』は1994年から1999年まで、雑誌『週刊少年ジャンプ』にて連載されていたアクション作品です。1996年にアニメ放送されて以降、劇場版やOVAなど多数の方法でアニメ化。2012年には実写映画も公開され、興行収入30億円を超える大ヒットを記録しています。そして2023年、連載開始から30年という節目の年にスタッフ、キャストを一新してリメイク版が放送されました。
リメイク版の放送に対し、原作や旧版のファンからは「また最初からアニメやるの?」という不安の声も。そして放送が開始されると、「嫌いじゃないんだけど旧作の演出が神がかりすぎてなあ」「剣心の声、新しい声優の違和感がすごすぎてダメだわ」「どうしても好きになれない」と一部のファンから厳しい声が上がっていたようです。
一方で、ストーリー面を高く評価する方が多く見られました。今作では、原作者・和月伸宏さんがシナリオを完全監修しています。基本的には原作通りの進行ですが、ところどころアニメオリジナルのストーリーが展開。アニオリに対し、SNSでは「今作は昔の一部のキャラをフォローするかのように面白い改変してくれるね」「旧作との違いを探しながら見るのも面白い」「最高のリメイク」「リメイクとしては理想的」と絶賛のコメントで溢れていました。
原作者・和月伸宏氏が総監修!
リメイク版では、原作者の和月伸宏さんがキャラクターデザインやシナリオなどを全編にわたって完全監修しています。完全新作を制作するにあたって、和月さんは次のように語っています。
もちろん最初のアニメの「剣心」のよさというのも絶対あるし、今観ても面白いと思うんです。だけどその当時の作品って、今の若い子はなかなか観るきっかけがない。だから、改めて今の技術で新しい「剣心」を作ってもらえれば、そこから知ってくれる人も出てくるし、前のアニメを観てくれていた人も改めてイチから楽しんでもらえるんじゃないかな、と。出典:コミックナタリー新アニメ『るろうに剣心』対談内
その一方で、当時から原作を楽しんでいたファンについても言及しています。
変えるポイントと変えないポイントをしっかり見極めようと思っていました。やっぱり原点となる原作や最初のアニメを好きになってくれた人がいるからこそ「剣心」って作品はここまでつながってきたわけです。だから、プリミティブなファン……当時原作を読んでくれていた人、それこそ1巻初版を手に取ってくれたような人や、最初のアニメを第1話から観てくれた人たちを裏切るようなものにしてはいけない。出典:コミックナタリー新アニメ『るろうに剣心』対談内
原作ファンを最大限に思ったアニメを届けようという姿勢で、制作に携わったと語っています。
まだアニメ『るろうに剣心』を観たことがない方、また本記事を読んでアニメ『るろうに剣心』に興味を持っていただけた方は、“アニオリ要素がふんだんに散りばめられた新しいるろ剣”をぜひ目撃してみてください!
ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。
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