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「広渕小との統合を」 北村小学校運営協とPTA、石巻市教委に要望

北村小の統合についての要望書を宍戸教育長(左)に提出した相沢会長(左から2人目)と遠藤会長(中央)ら

 石巻市北村小(児童47人)の学校運営協議会とPTAは9日、広渕小(168人)との統合を求める要望書を市教委に提出した。少子化による児童数の減少を踏まえ、統合に向けた協議の早期開催を求めた。市教委は2027、28年度の統合を目安に検討を進める考えを示した。

 北村小は本年度の入学生が6人で、来年度は3人の見込み。本年度は5・6年生(16人)が複式学級となり、今後も複式学級解消は難しい状況となっている。

 PTAや地域関係者は昨年度、臨時保護者懇談会や地域懇談会を開催して今後の同校の在り方を検討。児童の将来性を最優先に考え、他校と統合し、充実した学習環境を確保することが望ましいという結論に至った。

 協議会の遠藤俊会長(76)とPTAの相沢佑旗会長(40)ら4人が市役所を訪れ、宍戸健悦教育長に要望書を手渡した。統合先は保護者の声が多かった広渕小で、スクールバスの運行も希望。統合校への北村小教職員の配置やクラス編成への配慮、閉校後の施設、設備の有効活用なども求めた。

 遠藤会長は「児童の減少に危機感を持っている」と語り、相沢会長は「子どもの将来を考え、苦渋の決断だった。閉校後の北村小については、地域コミュニティーの核として住民が集まれる場所であり続けてほしい」と話した。

 宍戸教育長は「要望をしっかり受け止め、少しでも早く進めたい。2027年春か28年春を一つの目安にしたい」と応えた。

 要望を受け市教委は今後、広渕小の学校運営協議会やPTAなどとの協議の場を設けていく方針。

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