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Focus on 《mini》リリースしました!

こんにちは。ひかりです。
初noteです。(笑)

今回は、Focus on 《mini》をリリースするということで、まず、Focus on 《mini》とはどんなものなのか、どのような経緯でFocus on 《mini》のプロジェクトが始まり、形になっていったのか。
どんな想いで作って、今後、どうしていきたいのか。について、記録していこうと思います。

What’s Focus on 《mini》

Focus on 《mini》とは、発達障がい児一人一人にあった支援の実現をサポートするアプリ”Focus on”内にある『個人カルテ』という機能の試作段階のものです。
新学期、発達障害など生きづらさを抱えた学生やその家族の方が、学校に、困り感を伝えたり、支援を依頼する際に使える、生きづらさを書き込めるシート(トリセツ的な)とそれを書き込むための困り感を細分化し、支援に落とし込むための質問フォームを作成しました。(今回は全サービスを無料で提供しています。)

【↓提出用シートと記入用の質問フォームのイメージ】

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また、今回は当事者目線ということにこだわりました。
『当事者目線で当事者の生きづらさをなくしたい』
それを言い続けてきた私だからできること。きっと当事者の目線で書いてあるからこその素敵な部分、価値。それがあると信じて、普段は自分自身も言語化できていない生きづらさ、支援の行き違いなどについて考え、言語化し、よりシンプルに、構造化をし、作りました。

正直、学校で、いくら支援をして欲しかったり、理解して欲しくても、自分自身の生きづらさや苦手さに向き合ったり、自分の子供の凸凹を調べて言語化したりっていう作業はつらいです。
言語化やその事象や生きづらさを表す言葉を探すこと自体ももちろんしんどいけど、それ以上に苦手を認める作業はとってもしんどい。
だからこそ、当事者目線で書いてあるからこそ、『これあるあるだね!』『なんかサクサク進む』『自分の苦手さはこれが理由かも』『娘はこの苦手が原因でこの事象を起こしていたのかも』そんな、あるあるだったり分かりやすさだったり気づきだったり。
この作業のなかで少しでもポジティブで穏やかな気持ちが増えればいいな、そんな風に考えながらつくりました。

【ここまでで興味を持った方はぜひこちらまで~!】

(今回は、試作段階の完成度であること、このサービスが私の行いたい120パーセントではないことなどの理由で、サービスの提供は8/20までとしたいと思います。ただ、9月入学や始業がより現実的になってきた際には、期限を1カ月延ばし、9月はじまりの方にも使っていただけるようにしたいと考えています。)

Focus on でいいのかという迷い

そもそも、このプロジェクトを始める数日前までは、私の実現したい未来に対して、それを実現する手段として選ぶのは、アプリなのか?Focus onで本当にいいのか?という迷いでいっぱいでした。Better to haveばかりでMust to haveがないように思えて、自分の核となる部分が消えてしまっているように思えて、自信がありませんでした。そんな、病みつつも自己内省と言語化に取り組むなかで、『選択できる社会』というビジョンと、そのために、『相手の世界のぞける仕組み』を作りたいことに気付きました。
そう納得すると、次は、Focus onの中で、その要素で、その想いで作っていた部分はなかったのか?と考えました。それが、『個人カルテ』でした。

Focus on 《mini》をなぜ作ったのか

ただ、『個人カルテ』を作るだけでは面白くない。
そして、”私だから”、”今だから”できるアクションはないか?と考えました。
それを考え始めたのがちょうど三月の終わり。東京でまたコロナ患者が増え始めた頃でした。
新型コロナウイルスの影響で、混乱する世の中。日々大きく変わっていく社会で、“変化”にばかり目が行く世の中に違和感を覚えました。
例えばリモートワークになることでの働き方の変化。リモートワークによって、“通勤”という行動が不要になり、少なからず働きやすくなった、障害を抱えた人の存在やその事実に気付く人はいるだろうか?

……きっと、いない。多くはない。
きっと、世界は、社会は、このまま変化をし続けるし、コロナが収束すれば、大方元通りになるんだと思います。リモートワークが推進されようが、フルリモートワークになることはないでしょう。隠れたニーズや生きづらさを抱える人に気付くこともなく、また元通りです。当たり前に“通勤”という行動をするし、“出社”し、“会社”で働くことが当たり前なんでしょう。

嫌でした。そんな社会の動きが。
だからこそ、変化の中で立ち止まり、変化の先の社会と実現させたい社会をイメージして、変わるもの中で変わらないニーズとは?生きづらさとは?それに対して私だから気づけること/できるアクションは?と考えました。

そして、休校が終わり、新学期が始まったとき、新しい担任に”自分の障害や特性、困りごとは理解してもらえるのか””適切な支援はしてもらえるのだろうか”というニーズや不安は、この教育現場もイレギュラーだらけでバタバタの今だからこそ、より強く存在するのではないかと考えました。

個々の世界とその違いの中で一つの社会を作っている不思議

そもそも私は、この世界は、それぞればらばらの当たり前/感じ方/世界を持っている人々が1つの社会を創ることで成立していると思います。それが私には不思議でたまりません。
大前提として、それぞれが違うものの見方や感じ方をしているのに、それでも1つの場所で生きていかなければならない。そして、気づかぬうちに誰かの感覚を適当に扱ってしまったり、踏みつけてしまったり。
それは、社会だけでなく、学校に落とし込んでも、そうです。
ならば、私はその“差”を埋めたい。その差が埋まらず、埋め方も、差自体も見えず手探りでしんどい。新学期が始まり、支援が始まり、手探りの中で、探り探りの対話の中で、1つでも多くヒントを提供したい。そう思いました。

そうだ、個人カルテ作ってみよう

高校生ビジネスプラングランプリにて、発表したFocus on。私の想いと願いが詰まったビジネスプランでした。しかし、正直なところ、最終審査会に間に合わせるため、バッタバタでした。まだまだビジネスプランとしても、そもそもアプリとしても弱い部分しかない。
今の時点で実現なんて夢のまた夢。
本来なら、ニーズ調査やアプリの画面に表示するコンテンツ、画面の動きの詳細について調査をしていく予定でした。
でも、今の自分の思考と想いと向き合ったとき、詳細決定よりも、その前に、とりあえず作ってみたくなりました。私の気づいた、そのニーズや不安に、『個人カルテ』という機能の試作品のような、もはやアプリでもなくサイトで完結するような、無料で提供できるようなものを作ってみたいと思いました。
そして、少しでも、新学期、担任の先生に生きづらさを抱える学生の生きづらさがわかりやすく伝わりやすく、理解や支援につながってくれればいいなと思いました。

とりあえず、生きづらさ調べる???

私が伝えたかった、可視化したかった生きづらさ。それは、本人が伝えたい生きづらさや困り感でした。どこかのアカデミックな人や評論家の統計的な言葉ではない、その人のその人だけの感じ方を重視したかった。
世界をのぞいてもらえるように。困りごとに耳を傾けられるように。その感覚が、その人以外にも身近に感じられるように。

とりあえず、ヒアリング調査から始めることに。
発達障がいの当事者や家族の方にヒアリングを取ったり、自分自身も当事者じゃん!と思い、『教えて!私のこと!』と題し、母や過去の私をよく知る方に思い出話のような過去の私のしんどさについて聞きました。

初プロジェクトメンバー

そんな中で、ヒアリングを行った人の一人に、今回のプロジェクトメンバーである、かとれあちゃんがいました。ビジコンで出会って、”生きづらさ“についての話が盛り上がりすぎた思い出があったので、ぜひ聞いてみたい、と依頼しました。
しかし、生きづらさについてのヒアリングをさせてもらっていたはずが、久しぶりに話して、楽しくて、気づいたら、『どうしたらいいかわからん~~~!』って悩み相談というか、愚痴をはいてて(笑)
そしたら、『よっしゃ!手伝ったるよ!!』って(笑)
そんな感じで、そこから、かとれあちゃんが、このプロジェクトに関わってくれるようになりました。
そして、『1か月プロジェクト』という名前がいつの間にか『Focus on 《mini》』とう素敵な名前に変わり、走り続けていました。

具体的な話をすると、
私は、イメージ(こんなのが欲しい、これがこうなって、こうしたい!!)は大得意です。というか、それだけが得意です。
だから、大体の枠組みを作って、かとれあちゃんが詰めてくれる、それを確認・修正して、またかとれあちゃんのターンみたいな感じでサポートしてもらっていました。
また、やりたいことが多すぎて、思考回路が自分でも止められないくらい勝手に進みすぎて(一つのことを話していても、脳みそは2,3個同時に別のこと考えていて、さらにそれが枝分かれして、、、ってもう自分ではどうしようもないくらい)どうしてもステップだったり、“次やらなければいけないことは?”っていうto do に起こせなかったり、それで、うあああああってなってたり(笑)
そんな時に、思考回路にある要素全部を出して、そこに順位付けして、優先度の高いものから片づけていくっていう作業をひたすら一緒にやってくれたり、私のイメージだけで伝えてしまって、それじゃいまいちどこをどうするのかわかんない!ってときは、とーーーーってもわかりやすいたとえで二人のイメージのすり合わせをしてくれたり。
初めて“誰か”とプロジェクトの初めから終わりまで真剣に、まっすぐ向き合って作ったし、かつそこに自分の譲れない信念があって。ニュアンスが違うねーーーーん!!!みたいな変更や修正もこれでもかってくらいやったし、お互い、正直に相手に対する気持ちとか、自分の想いとか伝えられる関係だったのかなと思います。(たまに作業の話じゃなくて、雑談で終わる日とか緩い日もあって楽しかった)
それこそ、ほんの数日前にした1時間くらいの電話は私たちにとって大きかった。あの時間を共有できたことが、お互いに逃げずに1時間話し切ったことが、素敵で意味のあることだったと思います。

そして、こんな風に作りたいもの/届けたいものと形にする難しさを行ったり来たりしながら、思ったことがありました。


障害名ではなく、
『目の前のその子が理解されて、実際に支援が行われること』

障害名はただのラベリングの方法であって、その子を構成する要素の一つにはなりうるが、その子自身になることはない。
だからこそ、障害名はわかってもらいやすくするための手段でなくてはならないし、私が重視し続けるべきは、その子の本質的な生きづらさ、だということに気付きました。

ついにFocus on 《mini》リリースできます!!

そうして、何度もサイトやフォームのニュアンスを話し合って、修正しまくった結果、今日、5/6、当初の目標通りの日にリリースすることができました!!!

もう単純に、うれしーーーーーー!!!ってなりました(笑)
はじめて、自分の本当にやりたかったことが形になりました。

このFocus on 《mini》はきっとまだまだな部分もあります。むしろそんなところだらけです。
でも、Focus onにとって、確実な大きな一歩です。
本当にうれしい!!!!

ここまで私のわがままに付き合ってくれたかとれあちゃんには大感謝だし、ヒアリングやFocus on 《mini》の試作段階の質問項目作りに協力してくださった方々には、感謝しかありません。
今後も、私自身も、Focus on も、進み続けるので、応援よろしくお願いいたします!!!

(もっとこんなFocus onにしたい!!と思ったの!!!(今後の課題))

作ってみて思ったのは、アナログ!!もっとスイスイやりたい!!やっぱりアプリにしたい!!でした。
単純に特性や困り感、その理由など、パターンと情報量が多いんです。
だから、紙面では限界がある。しんどさがある。
だからこそ、もっと直感的にもっと気軽にもっとハードルを下げて、支援を実現できるお手伝いがしたいと思いました。
そのために、エンジニアさんを探そうと思いました。
アンテナ高く、仲間集めしていこうと思います。


これからも、『選択できる社会』を実現するために、『相手の世界をのぞくことができる』ように、『当事者目線で当事者の生きづらさがなくなる』ように、頑張っていきます!!
頑張るぞ~~~!!


2020年5月6日
ひかり


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Focus on 《mini》リリースしました!|Hikari Morimoto
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