埼玉県の新型コロナウイルス無料検査事業の補助金約825万円をだまし取ったとして、県警は3日、詐欺の疑いで同県川越市大袋新田、自称会社員、内田大騎容疑者(27)ら男3人を逮捕した。県警は、計約1億2千万円の補助金が同様に詐取されたとみて捜査する。
他に逮捕されたのは、東京都練馬区小竹町、会社役員、渡辺大介容疑者(40)と、静岡県三島市中島、会社役員、下田敬介容疑者(40)。県警は3人の認否を明らかにしていない。
県警によると、内田容疑者は県から無料検査事業を委託された会社の従業員で、他2人は再委託先の会社の役員だった。
逮捕容疑は共謀して22年12月~23年3月、県に登録された事業所以外の場所で、1017件のPCR検査をしたと偽り、補助金約825万円をだまし取った疑い。
県警によると、3人は下田容疑者の会社従業員らの唾液を検体と偽装していた。補助金申請に必要な検査対象者の名簿も偽っていたという。