オホーツク海で捕獲 ナガスクジラの生肉 下関の市場で競り
下関港を母港とする捕鯨母船「関鯨丸」がオホーツク海で捕獲したナガスクジラの生の肉が下関市の市場で競りにかけられ、最も希少な部位の「尾の身」は、最高値で1キロ3万円の値がつきました。
下関港を母港とする捕鯨母船「関鯨丸」は先月25日から28日にかけて、北海道・知床沖のオホーツク海で漁を行いました。
捕獲されたナガスクジラの生の肉およそ100キロは、仙台塩釜港から下関漁港地方卸売市場に空輸され午前2時から競りが行われました。
競りでは、尾びれの付け根あたりの希少な部位「尾の身」は、最高値1キロ3万円で競り落とされました。
競り落とした下関市の仲卸業者は「いい値段をつけた方だと思う。あんまり高値が根付いても消費者が追いつかないので、これくらいの値段が適正で扱いやすいと思う」と話していました。
また、去年の暮れには「尾の身」の最高値は20万円でしたが、今回3万円だったことについて「関鯨丸」を運航する共同船舶・下関出張所の武田直樹所長は「価格は下関の仲卸業者の方々の冷静な判断で、適切な価値をつけてもらった。クジラのおいしさをもっともっと普及させて、高値をつけてもらえるように頑張っていきたい」と話していました。