広島 随意契約申請見送ったスーパー 令和6年産米を値下げ
随意契約で売り渡された政府の備蓄米の販売が各地で始まるなか、広島県内のスーパーの中には、味や品質で不安があるなどとして随意契約の申請を見送り、すでに流通している去年秋に収穫されたコメを少しでも安い価格で販売できるよう工夫しているところもあります。
広島市に本社を置き県内を中心に34店のスーパーマーケットを展開する「万惣」は、先週金曜日に受付が始まった備蓄米の随意契約の申請を見送りました。
見送った理由としては、売り渡される「古古古米」と呼ばれる令和3年産のコメをこれまで取り扱ったことがなく、味や品質に不安があるほか、精米や流通に時間がかかることに懸念があるためだとしています。
このためこのスーパーでは、これまでに流通している、去年秋に収穫された令和6年産のコメの販売に力を入れることにしています。
課題は価格の高さですが、随意契約の備蓄米との価格差を少しでも縮めようと、先週末に多くの店舗で、これまでよりも200円から300円値下げしました。
卸業者と交渉してこれまでよりも多くの量をまとめて仕入れ、1袋あたりの配送コストを減らすなどして値下げを実現したということです。
スーパーによりますと、随意契約の発表があった先月下旬以降、令和6年産のコメを買い控える動きが見られたということですが、値下げしてから売れ行きが回復しているということです。
小学生の子どもと一緒に店を訪れた30代の女性は「価格が下がったなとは思いましたが、もう少し安いと助かります。お米にもち麦を混ぜたりしてかさ増しをするなど工夫しています」と話していました。
また、高校生の子どもを育てている50代の男性は「家にはあと2キロしかコメがないので価格を見に来ました。2、3日中にはコメを買わないといけないので、この値段で買うと思います。農家も消費者も納得する値段で落ち着いてほしいです」と話していました。
「万惣」営業企画部統括責任者の大久保知弘さんは「これまで買われていた令和6年産のコメの方がおいしさや食べた感じが分かっていると思うので、安心感がある商品をより安く、求めやすい価格で提供できるような態勢をとっていきたい」と話していました。