診断日語録②デザインについて
2025/6/3 11:32 加筆
「フェミニンなタイプにサイドゴアを履かせる、ファッションの(屁)理屈」
サロン閉業後の余談。第二回目になります。第一回目はこちら。
診断日語録ーデザインについてー
前回(色について)に引き続き、私が診断日にくっちゃべっていた、「必要不可欠ではない話」の語録です。私のサロンにお越しいただいた方も、そうでない方も、イメージコンサルティングの経験の有無に限らず読んでいただける内容になっています。特定の診断メソッドやタイプについて、限定的な内容はないです。簡単に、その場でタメになるような記事ではないかもしれません。緊張した脳を休めるような、人によっては逆に脳トレになるような、そんな記事になりました。
■諦める「好き」ならその程度
厳しい〜!
でも、やっぱりそう思う。コンサルタントに積極的・具体的に勧められなかったからといって、「じゃあもうだめなんだ」と簡単に手放せてしまうなら、その“好き”って、その程度なんじゃないかな?と。これは煽りです。喝です。本当は、大切にして欲しいだけです。そうやって忘れられていく、「好き」になりかわり、しがみついています。
人間には必要以上にネガティブになっちゃうような時もありますし、真面目に学ぼうとするほどに極端な思い込みや勘違いに気づけなくなってしまうこともある。ここで少し、知っておいてほしいことをお話しします。
基本:似合うものは、この世に沢山あって、限定的ではない。どんなアイテムやディテールも、要素で見ること。「スニーカーは全部ダメ」「リボンは絶望的」なんていうふうに、一括りにしてしまう必要はない。
「似合う」を知って、選べるものが狭まっているように感じたら、一度自分の認識を疑いましょう。
例えば、「カッコいい」(※ここではわかりやすさ重視で、あえてざっくりした表現を使っています)と褒められるようなタイプだとされると、パンツルックやレザー、ハリのある素材、直線的なモチーフや柄を勧められることがあると思います。
じゃあリボンもフリルも似合わないかというと、それは違います。リボンなら“どんなリボン”かを知って、自分らしく取り入れられるようになること。それが診断の真髄であり、真の「あなたらしさ」を見つけていくことだと思っています。
いろんなアプローチがありますが、例えば得意な「直線的」という要素を使って、プリッとした膨らみのあるリボンではなく紐リボンのようなものを選べばいいのですし、フリルのブラウスもシフォンではなく“ハリのある”リネンを選ぶととっても素敵に、あなたらしく着こなせるということになります。
前回のノート、色の回でも同様のことを書いていて非常にしつこいのですが、私はこういう“らしさ”を愛しています。私も私のレースやフリル、花模様、Tシャツを日々研究しています。
こういう視点で選んだものは、「似合う」を妥協して「好き」を選んだということではありません。これこそが、「似合う」の理解だと思っています。
■サイズは正義。デザインはその上に成り立つ。
今回のノートの中では、めずらしく、実践的な「お買い物直結型」テーマです。テーマはシンプル。「服は、まずサイズが命」というお話。
イメージコンサルティングって、自分の魅力や個性を知れるのが楽しいんですよね。「この色が得意だったんだ!」「こういう形が似合うんだ!」って気づきがたくさんある。だからこそつい、色やデザインに気持ちが向きがちなんです。でもそのワクワクの中で、意外とぼんやりしてしまうのが、「体に合ったサイズを選ぶ」という大前提だったりします。
色やデザインが活きるのは、まずサイズが合っていることが前提。そこが整ってはじめて、フリルや襟やアシンメトリーが映えるんです。
たとえば「洗練」「綺麗め」「知的」あたりを魅力とする方、または目標とする方、ズカッとしたシルエットではなかなかそのような雰囲気の装いには見えません。どんなに美しいデザインのものでも。身幅はピッタリすぎず、でも身体に沿っていることが大切です。“上から被るときはゴムがビヨーンと伸びて、腕を通し終わったらバチンと締まる服”よりも、ファスナーなどで丁寧に脱ぎ着できて、着た時に無駄なギャザーが寄らない服。ダーツやタックでウエストにスッと沿うようなラインだと、より理想に近づけます。ワンピースならウエストベルト付きも◎。
「女性らしい甘さ」を出すのが得意な方。こういう方もやっぱり、ズカッと楽ちんな雰囲気のTシャツワンピより、自分の体に対して身幅が太すぎず、くびれからお尻にかけて自然な曲線を作ってくれる素材(伸縮度)やシルエットのほうがしっくりくる場合が多いです。
「すらっとしたスタイル」を活かすのが得意な方も、デザインや素材は良くても丈感がちょっと違うだけで、ちんちくりんで子どもっぽく見えたり、古臭く見えたりすることがあると思います。
だからやっぱり、どんな魅力タイプの方であっても、サイズは、似合う服を選ぶ上での“土台”と言えるはずです。
↓具体的なアドバイスは次の章で
■ZOZOタウンを一生スクロールしている人へ「こだわりサイズ検索」の勧め
最近だとZOZOTOWNなどでも「こだわりサイズ検索」が使えるようになっていますよね。これが本当に便利なんです。
たとえば私が、「最近のコートってブカブカなデザインが多いけど、もう少しクラシックで澄ました感じのが欲しいな」と思っていたとします。
「ジャケット・アウター」→「ロング丈」で絞り込んでも、出てくるのはやはりブカブカ〜としたものまみれの8,461件。しんどいですね。色を黒・ネイビー・グレーに絞っても3,591件。これを書いている6月手前でこうなんだから、オンシーズンは“かなりやばい”ことが想像できます。
ここで、「こだわりサイズ」の出番です。以前ヴェルメイユパーイエナで買ったコートは、他人を威嚇するレベルに大きいセーラーカラーが付いているものの、シルエットは今探しているものをわりかし近い感じ。測ってみると肩幅40cm、丈は125cmくらい。これと似たサイズで検索をかけてみると…30件。今度はかなり少なくなってしまったけれど、理想的なシルエットのものが揃う。ここから少しずつ広げていくのも良い。
他にも、「レースがついたような可愛いトップス欲しい〜。でもラブリーすぎるのも違うから黒がいいな〜」なんてとき。カテゴリーは「トップス」→「シャツ・ブラウス」、デザインで「レース」と「フリル」、色は黒。これだけ絞って3,742件。心が折れます。
半袖でも長袖でもいい、ただしあんまり“楽ちん”なシルエットだと、印象が私の顔と合わなくなってきて、手抜きっぽく見えることが多いので、身幅はこだわって、タイトでラフすぎないものを見つけたい。
ということで、身幅〜45cmに絞ってみる。と、結果は648件まで減ります。6ページ分くらいなので、疲れず見比べられますね。
ほら、可愛いの見つけた。でも値段は可愛くはない。お気に入りに追加。かっこいい感じもあって、私の目つきにも合う、甘さだ。
https://zozo.jp/shop/grapevinebyk3/goods/91773822/?did=148485729
Tシャツやカットソーを探すときもよく使います。お出かけ着用として買うときは、個人的には、サイズの方が色よりずっと大事だと感じる。タイトなのをピチッと着るのがなかなか良いので、身幅は〜40cmで、着丈は40〜45cm、あとは色や価格で絞っていくことが多い。検索結果を見ながら調整しつつ。
得意そうなイメージのお洋服を検索するときも、苦手なアイテムを「こういうサイズ条件なら」着れるかな?と探す時もとっても便利。何万件もある商品から、疲れずに、似合いそうなアイテムに出会えるのが良い。
ーサイズを決めるヒント:2パターン
「じゃあ、そのこだわりサイズってどう決めたらいいの?」という方へ。私がよく使うのはこの2つ。
① 手持ちの「似合う服」を採寸 or 商品ページで確認
お気に入りでよく着る服があるなら、そのサイズを測ってみる。まだ売っている商品なら、商品ページにサイズ詳細が載っているのでスクショかメモをしておく。「Tシャツなら肩幅はこのくらい」「ワンピースはこの丈感がベスト」というふうに、自分の“サイズの正解”をスマホのメモに保存しておくと、買い物のときに迷いません。
② 欲しいけど買わなかった服のサイズを参考にする
「これ、素敵だったけど高くてやめた」「色が惜しくて断念」「売り切れてた」そんな商品も、サイズだけは参考にしておく。似たような身長・体型のモデルさんが着ていて「バランスよかったな」と思えたら、それもヒントになります。
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