NPB 牛骨によるバットの「表面加工」来季解禁へ 打者の“打感”向上…本塁打増につながるか
Photo By スポニチ
日本野球機構(NPB)が来季から牛骨によるバットの「表面加工」を解禁することが3日、分かった。2日に都内で行われた実行委員会で12球団に通達された。圧縮バットが禁止された1981年ごろから禁止されていたが、来年から禁止事項を外れ、打撃の感覚など打者の飛距離アップにつながる可能性がある。近年は投高打低の傾向が強いプロ野球において、「華」でもある本塁打数の増加が期待される。
牛骨でバットの表面をゴリゴリとしごいて木目を詰める加工はメジャーでは一般的。近年はメジャーでプレーする日本人も増え、そのバットの使用を希望する国内選手も増加してきた。ある球界関係者は「選手は打った時の感覚を大切にする。打感や音が変われば成績向上につながる可能性がある」と期待する。
NPBは今季まで禁止してきた牛骨による「表面加工」について独自に反発係数などを調査。数字は変わらないとの結果が出たことで、10月の野球規則委員会で解禁することが決まり、前日に行われた実行委員会で12球団に正式に通達された。バットの「中」を強化するのではなく、牛骨の成分によって木目が詰まる表面加工。打った時に「硬い」感覚になるといわれ、音の響き方も変わるという。打者は感覚が良くなることで、成績向上につながる可能性がある。
かつては長嶋茂雄、榎本喜八、大杉勝男ら伝説級の打者たちがバットの芯を牛骨でしごいて脂を木目に染み込ませていた。それが1981年に反発力の高い「圧縮バット」が禁止され、同時期に牛骨などでの表面加工も禁止に。だが、メジャーでは表面加工が一般的なことなど、時流を踏まえてNPBが調査したことで、牛骨による加工が「圧縮」とは別物であることが示された。
近年、日本のプロ野球では本塁打数が減少し「投高打低」が顕著になっている。昨季は1250本だった総本塁打数は275本も減少し、今季は12年以来、12年ぶりに3桁となる975本だった。データ解析全盛でフォームの再現性が高まったことによる球速アップなどが理由に挙げられる。緊迫した投手戦が増えた一方で、野球の華である本塁打数の減少はファン離れに直結する可能性もある。後半は例年通りのペースで本塁打が増え、さらに来季からバットの表面加工が一部解禁されることを受け、ある選手は「来年はボールが飛びやすくなるかもしれない」と期待する。
すでに日本プロ野球選手会を通じて各選手への周知も始まっている。バット基準の一部改定で、2025年のプロ野球はより面白くなる。
≪今季まで5年続けて本塁打数減少≫今季の本塁打数はセ472本、パ503本を合わせた975本。両リーグの合計本数が1000本に満たなかったのは、低反発球を使用した11、12年の939本→881本以来12年ぶりとなった。また、1試合の平均本塁打数を見ると、10年以降では最多の19年から1.97→1.79→1.69→1.52→1.46→1.14と、今季まで5年続けて減少している。
【バット規定変遷】
☆圧縮バットの禁止 先端から中心へポリエステル樹脂を注入してプレス機で圧縮したもので、1957年に耐久性の向上を目的に開発。巨人・王貞治が愛用したことで知られるが、各社の開発競争により反発力が高められ、打者が有利になりすぎるとの声が上がり、81年から「飛びすぎる」との理由で使用禁止。表面加工も同時期に禁止となった。
☆色の規定 巨人・川上哲治の「赤バット」や東急・大下弘が「青バット」を使用して人気を博したが、不正加工の隠蔽(いんぺい)を防ぐため、64年に着色が禁止。その後、81年に木目が分かる範囲でのダークブラウンを解禁し、02年に赤褐色、05年に黒を認定。現在はその他にバットの素材そのものの色、淡黄色が認められている。
☆グリップの直径 安全面に考慮し、20年からバットのグリップの太さを直径2.25センチ以上に変更。これまで直径については規定がなかったが、NPBの調査でグリップの細いバットは折れやすいことが判明。折れた先端部分が守備側の選手に当たったり、観客席に飛び込む危険性を考慮した措置とした。
野球の2024年12月4日のニュース
-
韓国監督「今でも後悔」 日本との09年WBC決勝舞台裏を告白…イチローの打席前に「タイムを取って…」
[ 2024年12月4日 23:11 ] 野球
-
青木宣親氏が様々な形状のバットを使うきっかけになった古田敦也氏の言葉「よく覚えてたね~」
[ 2024年12月4日 22:51 ] 野球
-
西本幸雄と古葉竹識…日本シリーズで激闘を繰り広げた2人の名将の違いとは?
[ 2024年12月4日 20:54 ] 野球
-
ドジャース・大谷「50-50」記念のワインセット公開 「これは買いか」「おしゃれ」などの声
[ 2024年12月4日 20:08 ] 野球
-
阿波野秀幸氏の野球人生を変えた指導者の名前「学生の頃とは真逆なことを言われて…」
[ 2024年12月4日 19:54 ] 野球
-
金村義明氏「どれだけ敵つくってしまうか…」 FA大山悠輔の阪神残留に「驚いたね~!!」
[ 2024年12月4日 18:48 ] 野球
-
西武 年俸1億円増の今井 将来のメジャー挑戦に言及「今は日本。日本のプロ野球で一番を目指す」
[ 2024年12月4日 18:44 ] 野球
-
ロッテ新人のアピールポイントは…ドラ6立松「白い歯」 ドラ4坂井「スイカ食べて」
[ 2024年12月4日 18:43 ] 野球
-
山本昌氏が大炎上覚悟で主張した抑え向きのドラフト1位投手は?「…お前は見る目ない!?」
[ 2024年12月4日 18:08 ] 野球
-
日本ハム・伊藤大海 2億円突破も視線はさらに高み「何かに突出してないのが現状。圧倒的な投球を」
[ 2024年12月4日 17:21 ] 野球
-
西武 前オリックスのセデーニョ獲得へ 広池球団副本部長「対戦相手としても見ている。有力な候補」
[ 2024年12月4日 16:59 ] 野球
-
西武 ドラフト7位ルーキーの糸川亮太は50万円減の年俸900万円 「期待に応えることができなかった」
[ 2024年12月4日 16:50 ] 野球
-
楽天・鈴木翔が倍増越えの年俸6500万円で更改 勝ちパターンの中継ぎで「とても充実した1年」
[ 2024年12月4日 16:22 ] 野球
-
日本ハム・伊藤大海 2億円突破!5年目大台到達 球団ではダル、大谷以来3人目「目指すべきところ」
[ 2024年12月4日 16:07 ] 野球
-
江川卓氏 大山悠輔の残留決断の背景に阪神、巨人間の“壁”「日本の感覚でいうと…」
[ 2024年12月4日 16:03 ] 野球
-
ロッテ新入団選手発表会 ドラ1西川「6」 ドラ2宮崎がアジャ背番「44」継承
[ 2024年12月4日 16:03 ] 野球
-
日本ハム・野村がプロ入り初のダウン査定 来季へ「0か100かというシーズンになる」
[ 2024年12月4日 15:43 ] 野球
-
オリ・田嶋が年俸1億円再到達 高評価の球団、家族へ恩返し誓う「1試合でも多く完投できたらいい」
[ 2024年12月4日 15:22 ] 野球
-
西武・長谷川 400万円増の年俸1500万円 来季狙うはシーズン150安打 自主トレ場所は「秘密」
[ 2024年12月4日 15:16 ] 野球
-
江川卓氏のサングラス姿での登場に視聴者ざわつく「一瞬タモリさんかと」「マフィアみたいです」
[ 2024年12月4日 15:12 ] 野球