被害額は1100万円超 また特殊詐欺事件 福井市の80代女性だまされる 「他の人に相談するな」と言われ… 現金を紙袋に入れ家の前に置く
警察官などを名乗る男らから「あなたの銀行口座が暴力団に使われている」などと言われ、福井市の80代女性が1100万円余りをだまし取られました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。 警察によりますと、福井市の80代女性は今年3月中旬から5月下旬にかけて、警視庁の警察官を名乗る男から電話で「あなたの携帯電話と銀行口座が暴力団に使われている」「口座を調査するので、銀行口座からATMで毎日現金を引き出して」などと言われ、指示通りにATMで現金を引き出し、自宅で保管していたということです。 するとその後、検事を名乗る男から「部下が金を取りに行くので、紙袋に入れて玄関先に置いてほしい」と言われ、女性が現金を紙袋に入れて家の前に置いたところ、だまし取られたということです。被害額は1108万2000円に上り、女性は電話口の男から「他の人に相談するな」と言われてたということです。 金融機関の職員が、女性の口座から短期間で多額の現金が引き出されたのを不審に思い、警察に通報して発覚しました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。警察官が電話で現金を引き出すよう指示することはなく、警察ではそのような電話を受けた際は詐欺を疑うよう注意を呼びかけています。