栃木県 佐野の社会福祉法人に改善命令 長年事業を行わず
県は、佐野市の社会福祉法人が長年にわたって事業を行わず法人として著しく適性を欠くとして、法律に基づいて改善命令を出しました。
県から改善命令を受けたのは、佐野市の社会福祉法人「静山会」です。
県によりますと、この法人は経営難のため2017年に特別養護老人ホームなどの事業を停止しましたが、その後、県に対して事業再開の意向を示したため、県が再建計画の策定を指導してきました。
しかし、3年前の10月には所有する高齢者施設を必要な手続きを踏まずに売却したほか、長年にわたって正当な理由がないにもかかわらず事業を行ってきませんでした。
そこで県は著しく適正を欠くとして、社会福祉法に基づき先月26日付けでこの法人に対して改善命令を出しました。
命令では、▽所在が不明になっている会計などに必要な通帳や書類を探して報告することや、▽必要な手続きを踏まずに施設を売却した経緯やその内容を明らかにすること、それに▽法人の今後のあり方などを検討することを求めています。
県内で社会福祉法に基づく改善命令が出されるのは、2017年の法改正以降県内では初めてだということです。
県は今月27日までに報告書を改めて提出するよう求めていて、改善が見られない場合、法人の解散命令を出すことも検討しているということです。