横浜DeNAが横浜F・マリノスを吸収合併へ 小泉進次郎が“コメとベイ問題”解決で首相再挑戦
2025年06月02日 12時00分週刊実話Web
米と並ぶもう一つの“ベイ問題”
5月21日、ピンチヒッターで「米担当大臣」に起用された小泉進次郎農相。さっそく「6月初旬から備蓄米を(5キロ当たり)2000円で店頭に並べる」と大見得を切ったが、小泉氏の地元・神奈川県民が期待するのは、もう一つの「“ベイ”問題」解決だ。
自民党同県連の先輩議員が、次のように語る。
「DeNAによるサッカーJ1『横浜F・マリノス』の吸収合併です。進次郎氏はベイスターズの南場智子オーナー、日産自動車のエスピノーサ社長とも懇意でホットラインがある。コメとベイ問題を解決に導けば、首相再挑戦へ弾みがつく」
マリノスの筆頭株主・日産自動車は、米国や中国での販売が不振で、2024年度の最終赤字が6708億円に拡大した。
打開策として横浜市西区の日産本社ビル売却のほか、追浜工場(横須賀市)、子会社「日産車体」の湘南工場(平塚市)など国内外7工場を削減する方針。総従業員の15%に当たる2万人削減も計画している。
当然、スポーツ事業見直しも避けて通れない。
都市対抗で2回、日本選手権で1回優勝した実績を持つ日産自動車硬式野球部は社員チームのため、早くも矢面に立たされている。
同野球部は、本社の業績悪化のあおりを受けて’09年に休部したが、ホンダと経営統合交渉が続いていた今年1月、従業員の一体感の醸成などを目的に16年ぶりに活動を再開したばかり。
追浜工場の敷地内に新たなクラブハウスを建て、関連施設の整備も進んでいたが、中止は必至。地元経済に暗い影を落としている。
これに気を揉んでいるのが、小泉氏だ。
DeNAによる日産支援の友好的なマリノス買収
神奈川県は日産創業の地であり、追浜工場は小泉氏の選挙区(衆院神奈川11区)。日産と協力会社の従業員の大半が支援者だから深刻な問題だ。
一方、ベイスターズの二軍本拠地も追浜公園内の横須賀スタジアムにあり、日産野球部とは交流が深い。
さらにマリノスの練習場「F・マリノススポーツパーク」も同市内にあり、3チームのファンが混在する横須賀は、小泉氏の大票田と重なる。
そこで進むのが、DeNAによる日産支援の友好的なマリノス買収だという。
その黒幕が“横須賀のドン”小泉氏という構図だ。
マリノスの前身は日産サッカー部で、1993年に発足したJリーグのクラブ「オリジナル10」の一つ。
この中でJ2降格が一度もないのは、マリノスと鹿島アントラーズだけだが、今季のマリノスは2勝5分け10敗で最下位(5月25日現在)に沈んでおり、初陥落の危機にある。
「資金力不足で優秀な選手やコーチを獲得できなくなったのが原因。日産がマリノスの経営を続け、J1で優勝するには無理があり、現に身売り情報もささやかれている」(スポーツ紙記者)
中でも有力なのが、地元企業との連携でベイスターズを人気チームに育て上げ、横浜スタジアム近隣のまちづくりを成功させたDeNA。
マリノスの株主である日産、シティ・フットボール・グループ(英プレミアリーグのマンチェスター・シティ運営会社)や、崎陽軒、相鉄HD、神奈川新聞、タカナシ乳業、テレビ神奈川、横浜信用金庫などのスポンサー各社も好意的に受け止めているという。
問題はDeNAが’21年にJリーグ「SC相模原」(J3)の経営に参画し、翌’22年に同クラブを連結子会社化していることだ。
「DeNAが日産の所有するマリノスの株獲得は可能だとしても、相模原とマリノスが同一カテゴリー(例えばJ2)で競技する可能性があり、Jリーグが公平性や競技の健全性から、承認しない可能性がある」(サッカーの専門家)
そのあたりのルール面も加味し、DeNAは直接マリノスへ出資するのではなく、ベイスターズを運営する「株式会社横浜DeNAベイスターズ」が、マリノスを運営する「横浜マリノス株式会社」へ出資する形を模索しているという。
一方、DeNAは「隠し球も用意している」との情報もある。
「横浜奪首」はDeNAの隠れた戦略?
’99年に横浜マリノスがライバルクラブの横浜フリューゲルスを吸収合併(横浜F・マリノスに改称)したように「SC相模原がマリノスを吸収し、統合したクラブにする」という裏技だ。
マリノスがJ2に降格した場合、日本最大7万2327人収容の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の本拠地継続は重荷となり、現実的でない。
実際、日産スタジアムの命名権が来年2月末で5年契約(総額6億円)を満了するが、現時点で更新の動きはない。
しかし、DeNAが実質的なオーナーになれば、話は違ってくる。ベイスターズとの連携で集客できるし、戦力増強も可能だ。
DeNAは主力のゲーム事業で、スマホアプリ『ポケポケ』が大ヒット。
スポーツ事業でもプロ野球のベイスターズ、バスケットボール・Bリーグの「川崎ブレイブサンダース」(旧東芝バスケットボール部)の観客数もアップ。
さらに売上高も収益も前年比で大幅増となっている。
どちらのルートを使っても、DeNAがマリノスの経営に参画すれば、チームの戦闘力が上がり、小泉氏の存在感も高まる。
昨季、セ・リーグ3位からの下克上で26年ぶりの日本一に輝いたベイスターズの今季のスローガンは、「セ界制覇」ではなく「横浜奪首」。
この“4文字”にDeNAの隠れた戦略が見て取れる。
「週刊実話」6月12日号より
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