1969年、氷河期に生息したナウマンゾウほぼ1体分の骨格化石が国内で初めて発掘された北海道幕別町忠類地区(旧忠類村)の現場で24日、生態を知る手がかりとなる「足跡化石」を探す発掘調査が始まった。研究者らが27日まで集中的に作業を進める。発掘作業は自由に見学できる。
足跡化石は「生痕化石」と呼ばれ、骨など生物の体の一部ではなく、生物がどのように移動したかなどの活動実態を示す痕跡。調査では足跡の可能性があるくぼみをシリコーンなどで型取りし、多角的に分析する。
発掘を主導する町教育委員会の添田雄二学芸員(50)は今回の集中調査で「現場でまだ発見されていない『ひづめの存在が分かる足跡』や『2歩や3歩など連続した足跡』が見つかれば、さらに研究が進む」と期待する。
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