白神山地のふもとでクジラの化石発掘 270万年前の地層、当時は海

中央から奥に向かってカーブしているのがヒゲクジラの下顎(したあご)の骨とみられる化石。先端の左右には肋骨(ろっこつ)とみられる化石がある=秋田県能代市二ツ井町梅内で2023年11月1日午後2時7分、高橋宗男撮影
中央から奥に向かってカーブしているのがヒゲクジラの下顎(したあご)の骨とみられる化石。先端の左右には肋骨(ろっこつ)とみられる化石がある=秋田県能代市二ツ井町梅内で2023年11月1日午後2時7分、高橋宗男撮影

 白神山地のふもとに当たる秋田県能代市二ツ井町の山林で、270万年前の地層からヒゲクジラの化石が見つかり、信州大と福井県立恐竜博物館が1日、合同発掘作業を公開した。大きな部位としては長さ約4メートルの右下顎(したあご)の骨とみられる化石もあり、この時代のヒゲクジラの下顎が見つかるのは日本で初めてという。今後、種の特定などの研究を進める。

 同市二ツ井町の中山間部。林道から5メートルほど下の種梅川の支流沿いに、発掘現場はあった。こんな山の中が太古は海底だったのだという。2020年7月、この地域の古環境を知ろうと地質調査をしていた信州大理学部の山田桂教授(古生物学)や学生らのチームが、沢沿いの路頭から5センチほど飛び出ていた幅10センチの二つの塊を見つけた。

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