一見すると難しく思える計算式も、少しの工夫をするだけで簡単に答えを出せることがあります。
特に小学校で学習する「計算の工夫」は日常生活で活用できる場面がよくあります。
今回は、そのような問題に挑戦します!
問題
次の計算をしなさい。
87−29−11
正しく計算できるでしょうか。
まずは、自分自身で計算をしてみましょう。
解説
今回の問題の答えは「47」です。
また、計算の過程は次のようになります。
87−29−11
=58−11
=47
上記の計算式では、左から二つの引き算を順に行いました。
もちろんこの計算方法でもいいのですが、結合法則を利用し、工夫して計算することも可能です。
結合法則とは、計算順序を変えても結果が同じになるという法則です。
結合法則を利用して計算すると、以下のような計算過程になります。
<計算の工夫>
87−29−11
=87+(−29)+(−11) ←結合法則は足し算・掛け算のみに有効のため、足し算に変換
=87−(29+11)
=87−40
=47
「29を引く」「11を引く」と計算するので、これらをまとめると「40を引く」のと同じことになります。
つまり「87−40」の計算をすると、元の計算式と同じ答えになります。
一つひとつ計算してもいいですが、引き算を一回にまとめることができれば計算ミスが減り、計算スピードも速くなりますね。
まとめ
今回の問題は小学校で学習する問題ですが、正しく計算できたでしょうか。
複数の演算をひとつにまとめることで、速く正確に計算ができるようになります。
日常生活でも利用できるので、ぜひ計算練習をしましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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