撮影/川島悠輝

あなたは絶対ひとりじゃない

今日、僕がこの発表をしたことに驚いている方もいると思います。受け止めるのも難しいと思う方もいるでしょうし、受け止めるのに時間がかかることも理解しています。今、たくさんの情報を一度に発信しているので、それも当然のことだと思います。母にカミングアウトした時、幸い母はすぐに僕のことを受け入れてくれました。しかし、公にカミングアウトしたいと話した時に、母は僕がひどいバッシングを受けるのではないかと心配し、反対されました。でも、時間が経つにつれ、母もLGBTQ+の課題について一緒に考えてくれるようになり、僕が公にカミングアウトすることも賛成してくれました。

僕のウェブサイトを見ていただくと、LGBTQ+に関するリンクがいくつか張ってあります。これを機に、知らないところで苦しんでいて、助けを必要としている人たちがいるということを、多くの方に知ってもらいたいと思いました。

LGBTQ+の方たちの多くは、セクシュアリティを理由に、いじめられたり、平等でない扱いを受けています。でも、希望はあると思いますし、世界は変わってきていると思います。何事も、ネガティブなことでも、みんなで力を合わせれば、ポジティブなことに変えていけると思います。もし、この会場の中にも自分のセクシュアリティで悩んでいる方がいたら、僕のホームページをぜひご覧ください。あなたは絶対にひとりじゃない。僕もあなたのことを全力で応援します。同じ悩みを抱えていたひとりの人間として、LGBTQ+の方々には、胸を張って堂々と生きていってほしい。

Photo :Yuki Kawashima
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ただ、カミングアウトをするかしないかは個人の選択の自由です。もしもカミングアウトをしたいと思っているならば、僕もそうしましたが、周りにサポートしてくれる方を見つけてからのほうが心強いと思います。今は誰もいないと思っていても、支えてくれる方は必ずいます。僕も今となっては周りに応援してくれる人がたくさんいますが、それも長い時間をかけて築き上げてきたものです。僕もそれを踏まえた上で、今日ここでカミングアウトをしています。どんなセクシュアリティだとしても、ゆっくり時間をかけて、まずは自分を大切にしてあげてください。自分を愛することが一番です。

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