以前、普通二輪免許取り立て
の初心者が「MCの人たちっ
て車間距離をかなり詰めるん
すね」と我々の画像を観て言
った事がある。
ああ、本当に素人なんだなぁ、
と思った。
別段車間距離を詰めてはいな
い。50メートルも100メートル
も車間を空けるほうがどうか
している。高速道路じゃない
んだから。仮に10台で走って
車間100mも空けたら先頭と
最後尾の距離どんだけになっ
ちゃうのさ。他の連中の事考
えてないのがよく判る。
語るに落ちるというもので、
そこに頭が回らないというの
は、思考回路と発想が自分の
事だけしか考えていない、と
いう事を表している。
集団走行では、直線では千鳥
編隊であり、旋回では千鳥を
崩して縦列に並ぶが、後続は
タイヤ1本以上はインにつけ
る。二輪集団走行の原則であ
り、基本だ。
それを打ち合わせも合図も無
く、ごく自然にフォーメーシ
ョンを各自が変化させて判断、
協調し、その場の状況に合わ
せて実行する。
頓珍漢な言を耳にして、集団
で走った経験もなければ、二
輪での走行原則そのものにも
昏い本物の素人なのだなぁと
感じざるを得なかった。
それが免許取り立てなのに
「俺は横浜○○○だ」とか大
嘘僭称して何も知らない地方
の人らを騙していた事実が発
覚したのだから、いやはやな
んとも(笑
教習所以前の人的心がけから
躾し直されてきた方がいいか
と思われ。
そういう性根だとあれだろう
なぁ、と思っていたら、案の
定、ほぼ直線部分の緩い右で
歩道の縁石に乗り上げて車両
も人間も宙を舞った。
天は見ている。
決して見逃さない。
二輪は人間性で乗るものでは
ないが、人間の性根が腐って
いると走りも必然的に腐って
来る。
そういうのを天は絶対に見逃
さない。
早々に現世から連れ去ろうと
する。
二輪の車間距離というのもの
は2台で共に走ってもこんな
感じ。
これが複数台走行の常識だ。
先行者の後輪の真後ろ軸線上
に自分の前輪を置いて距離を
計るのではない。発想も思考
も。
二輪の危険認知は四輪の危険
認知とは別な認識回路を働か
せる必要がある。
だが、二輪に乗らない人間、
二輪を知らない人間はその
思考回路を持ち合わせてい
ない。
そして、そのままだとまず
確実に事故を起こす。