日本女性の上昇婚を示すデータ
上昇婚とは、女性が自分よりも高い社会的地位や収入を持つ男性との結婚をすることを指します。以下、日本社会における上昇婚の実態について具体的なデータとともに見ていきます。
上昇婚の実態
男性は年収が低いほど未婚率が高まる(年々この傾向が強化)
男性の年収が低い場合、結婚の可能性が低くなる傾向があります。特に年収100~300万円台の男性の未婚率が年々高まっていることが示されています。一方で、年収の高い男性の未婚率はそれほど変わっていない状況です。
妻より夫の年収が高い夫婦が約9割
夫と妻の年収の組み合わせにおいて、夫の方が年収の高い夫婦が約9割を占めています。これは出産前後で女性が働き方を変えることだけでなく、結婚の段階で年収の高い男性が選ばれていることを反映しているとみられます。
上昇婚志向の実態
女性の学歴が上昇すると男性の学歴・職業・経済力重視を強める
女性の学歴が上昇すると、男性に対する学歴・職業・経済力の重視が強まる傾向にあります。このように、女性が自分よりも高い地位を持つ男性との結婚を求めることが、上昇婚志向を強める要因となっています。
女性の年収が高いほど男性に高い年収を強める
さらに、女性の年収が高ければ高いほど、相手の年収に対する期待も高まります。
女性は自分より年収が高い男性との結婚を好む
女性が結婚相手に望む年収について、「自分の収入より多い方がいい」と回答する割合は男性よりも顕著に高く、女性が自分より上の年収を持つ男性を求めていることが伺えます。これはまさに上昇婚志向そのものです。
別の調査では、「自分よりも年収が高い相手との結婚」を「好ましい」と感じる割合は男性が22.4%であるのに対し、女性は60.5%と大きな差があります。女性は年収の高い男性が好きなことを反映しています。
日本女性の上昇婚志向は強い
国際的にみて未婚男性と有配偶男性の年収ギャップが大きい
国際比較調査では、個人収入において、日本の未婚男性の収入は有配偶男性を1とした場合の0.51であり、先進15か国中で最も低い水準です。
現実的ではない高望みをしている
女性は未婚男性の年収ボリュームゾーンである300万円台よりも明らかに高い400万円台から500万円台の収入を結婚相手に望んでおり、非現実的な高望みです。
日本男性「経済力がないので結婚できない」
また、日本の男性が結婚していない理由として「経済的な余裕がないから」と回答する割合が非常に高いことが明らかになっています。
また別の調査では、男性が「結婚していない理由」として「結婚資金が足りない」と回答する割合が女性よりも高いという結果が出ています。
日本女性の上昇婚の原因
女性の社会的地位が男性に近づいた(大学進学・賃金)
男女の教育格差や賃金格差は縮小してきており、「女性がお金がないから男性にお金を求める」という理由が成立しにくくなっています。女性も経済的に自立しているケースが増えたことは、逆に、妥協してまで結婚相手を選ばないという高望みの維持に寄与した可能性があります。
お金がないからではない
また、近年、若い世代の平均年収は上昇傾向にあります。企業は人手不足の解消や若い労働力の確保のため、初任給を引き上げるなどして若者を優遇しています。しかし、賃金が上昇したにもかかわらず、未婚率や出生率が大きく改善しない現状を見ると、経済的な要因だけでなく、心理的要因も未婚化の一因となっていることが分かります。
子供の教育への高望みがやめられない
さらに、日本特有の高望みの原因の一つとして、子育てにかかる教育費の高額見積もりが挙げられます。国際比較調査によると、日本では「学校以外の学習費」が非常に高く、都市部では私立学校への進学が当然視される風潮があります。このような環境下で、子育てに対する不安が結婚へのハードルを高めているのです。
女性は「愛情よりも経済的な安定」に結婚への価値観が変化
結婚の利点として、近年女性の間では「経済的に余裕が持てること」が「愛情を感じる人と暮らせること」よりも優先される傾向が強まっています。パートナーとの愛情よりも経済的な安定が重視されることが、上昇婚志向を助長していると言えるでしょう。
日本女性の上昇婚の何が問題か
男女平等を妨げる
日本女性の上昇婚志向は、男女平等の実現を妨げる要因の一つです。例えば、女性が高学歴を活かしきれず、大企業で高収入の男性と結婚した後にパートとして働くという選択肢を取るケースがあります。これは、女性の社会的地位を下げることになり、結果として女性自身のキャリアや学歴を十分に活かせない状況を生み出しています。
未婚化(→少子化)の原因になっている
上昇婚志向により、女性が「普通の男性」を切り捨て、高望みをする傾向が強まっています。このため、結婚のハードルが高くなり、多くの男性が結婚対象から外れることで未婚化が進んでいます。便利な生活や経済力を手に入れた現代では、「高望みをやめるくらいなら一人でいた方がいい」と考える女性も多く、それが少子化の一因となっています。
男性の生きづらさにつながる
上昇婚志向は男性にとっても生きづらさを感じさせる要因となります。結婚を望む男性にとって、非現実的なレベルで「男らしさ」や「稼ぐ役割」を押し付けられることは大きなプレッシャーです。結婚できなかった場合、未婚の男性は、女性と比べて社会的な孤立が進みやすく、幸福度も低いというデータがあります。このように、上昇婚志向が男性の生きづらさを助長しているのです。
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