東北新幹線の2度の連結外れ 車両は別でも電気信号送る基板は同じ
東北新幹線で走行中の「はやぶさ・こまち」の連結器が連続して外れたトラブルで、電気的な異常が発生した「こまち」はそれぞれ別の車両だが、連結器に電気信号を送る基板は同一だったことがわかった。JR東日本は最初の事故は金属くずによる誤作動と判断し、基板に再発防止策を施したうえで3月に事故を起こした車両に載せ替えていた。
昨年9月、古川―仙台間を時速約315キロで走行中の「はやぶさ・こまち6号」の連結器が分離。今年3月には、上野―大宮間を時速約60キロで走行中の「はやぶさ・こまち21号」の連結器が分離した。国の運輸安全委員会は重大インシデントと認定して原因調査中で、JR東日本はこれに協力するとともに独自調査を進めている。
関係者によると、2度の分離事故は別々のこまち車両で起きたが、どちらも連結器に電気信号を送る基板が関係していた。JR東は最初の分離原因について、新車製造時の金属くずが列車を強制分離するスイッチの裏側に入り込み、誤作動させたと判断。再発防止のため連結運転する全96編成のスイッチの配線を取り外した。事故が起きた車両の基板も再発防止策を施したうえで「予備部品」に回した後、3月に事故を起こした車両に載せ替えていたという。
3月の事故では、連結器のロックを外す「連結錠てこ」が勝手に作動を繰り返しているのが確認されたが、なぜ異常が起きたかの根本原因はわかっていない。JR東は最初の分離原因が金属くずだったかどうかを含め、検証を進めている。2度のトラブルを起こした基板は車両から取り外され、詳細な原因調査を受けている。
連結運転は、異常があっても連結が外れないようにする固定金具を取り付けて再開され、JR東の喜勢陽一社長は連結分離を防ぐシステムの二重系化に取り組む方針も示している。
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