旅行記⑤ジブリパークは本当に面白い?実際に行って感じた魅力を徹底レビュー
先日、仕事でジブリパークに行ってきました。ジブリパークとは、愛知県長久手市にあるテーマパークで、スタジオジブリ作品の世界があちこちに詰め込まれた巨大な公園施設です。
2022年開園当初は、あまりの人手で大混雑を極め、今もなお公式サイトのTOP画面には「ゆっくりきて下さい」との文言があるほど。そろそろ人気も落ち着いてきたのでは、というところで誕生したのが新エリア「魔女の谷」。
話題が尽きないジブリパークですが、せっかくの機会なのでしっかり休みを取り、丸一日かけて縦横無尽に駆け抜けてきました。今回は、実際にジブリパークを訪れて感じた魅力を、失敗談も含めてご紹介します。
ジブリパークとは?
ジブリパークは、「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」の中にある巨大な公園施設で、5つのエリアに分かれています。
1,ジブリの大倉庫
2,魔女の谷
3,どんどこ森
4,青春の丘
5,もののけの里
それぞれのエリア内に、作品に登場する建物やショップ、レストランなどが集まっており、ゆったりと5つのエリアを散歩する、という感じです。
ディズニーランドやUSJのような激しいアトラクションはなく、ジブリ作品の中を歩いて楽しむのがメインです。
チケットは3種類
ジブリパークのチケットは3種類。
ジブリパーク大さんぽ券
ジブリパーク大さんぽ券プレミアム
ジブリパークさんぽ券
それぞれ利用できる施設が異なり、全エリア・全施設に入れるのが「ジブリパーク大さんぽ券プレミアム」です。今回私はこちらを購入。せっかく行くのだから、全部入りたい!
ただ、ここで要注意なのが「チケット販売日」です。大さんぽ券・大さんぽ券プレミアムは、入場2か月前の10日14:00から販売開始します。が、チケットはすぐに買えません。どうやらチケット争奪戦があるらしく、チケット販売直前にスタンバイしておかないと売り切れてしまうのだとか。
そこで私は事前にチケット販売ページを予習し、メールアドレスをすぐにコピペできるよう準備するなど、万全の体制で臨みました。購入完了するまで少し時間がかかるので、争奪戦に参加する際は時間に余裕を持っておきましょう。
アクセスは高速バスがおすすめ
ジブリパークまでのアクセスは微妙に悪い。名古屋に住んでいたので分かりますが、名古屋駅から地下鉄で30分、そこからリニモで15分はまあまあしんどい。
そこで、公式サイトにもあるように名鉄バスのジブリパーク直行便を利用することにしました。これが本当に良かった!
名鉄バスの運行表には約40分と書かれてありますが、私が利用した平日の午前中は運良く30分ほどで着きました。さらに乗り換えなしでストレスフリー。公共交通機関を利用予定の方は、高速バスがおすすめです。
早速、ジブリパークへ入園!
開園と同時にジブリパークにイン!平日の営業時間は10時から17時まで。(休日は9時から17時)
ただし、各エリアの入場受付は16時半で終了。今回はジブリの大倉庫→魔女の谷→どんどこ森→青春の丘の順番で巡ることにしました。
エリア①ジブリの大倉庫
まず訪れたのは、ジブリパークのメイン施設である「ジブリの大倉庫」。1つの巨大な施設の中に映像展示室をはじめ、3つの企画展示、ショップやカフェなど、ジブリのすべてが詰め込まれています。そして、ジブリの大倉庫のみ入場時間指定制。やっとこさ倉庫内に入ると、緑が広がる公園の景色から一転、そこにはジブリの世界がそのままに再現されていました。
どの場面も繊細に作り込まれており、子供から大人まで「すごーい!」と声を上げる様子がそこかしこで見られました。私が特に感動したのは、「ジブリのなりきり名場面展」。登場人物になりきり、名場面の中に入り込める体験型の展示室です。
そのほか、12歳以下の子供が楽しめる「ネコバスルーム」や、世界中から集めたジブリ作品のポスター展「ジブリがいっぱい展」など見どころ満載!1時間ほどかけてじっくり鑑賞しました。
エリア②魔女の谷
続いては、ジブリの大倉庫から比較的距離の近い「魔女の谷」へ。ここは『魔女の宅急便』や『ハウルの動く城』、『アーヤと魔女』といった、魔女が登場するジブリ作品をイメージしたエリアです。入口には、迫力ある魔女の口のオブジェが。
魔女の口をくぐった先には、ヨーロッパ風の街並みが広がります。キキの実家や修業先のパン屋「グーチョキパン屋」に、ソフィが働いていた「ハッタ―帽子店」など、ショップも大充実。施設内の撮影は禁止されていることが多いため、じっくり目に焼き付けながら進みます。
ここでちょっとひと休み。パーク内にはレストランが多数ありますが、どこも激込み。そこで、魔女の谷エリアに入る直前にある売店で、たい焼きならぬ「カエル焼き」を購入。
中身はあんこではなく、カボチャ餡。このカエル、まあまあのボリュームがあります。これ1つでかなりお腹いっぱい。カエルでエネルギーチャージし、次のエリア「どんどこ森」へ向かいます。
エリア③どんどこ森
3か所目は、『となりのトトロ』でおなじみのエリア「どんどこ森」。「サツキとメイの家」があり、裏山の頂上には子供たちしか入れない「どんどこ堂」も。いいなあ。
どんどこ森への入口にはなんと『千と千尋の神隠し』に登場するオブジェが!これからどんな旅が待っているんだろう…とちょっとドキドキしながら森の中を進んでいきます。入口からサツキとメイの家までは約20分。急斜面が多いけど近い道と、平坦な道だけど遠い道の2つに分かれており、意を決して急斜面の多い近道から向かいました。
割とハードな道のりを超えると、ついにサツキとメイの家に到着!映画からそのまま出てきたような精巧な造りで、サツキとメイの声が聞こえてきそう。建物内に入るには「大さんぽ券プレミアム」が必要なので、やっぱり買ってよかったです。
家の中にあるタンスや机の引き出しの中にも、当時のものとおぼしき布団や筆記用具などがしまってあります。家の周辺には作品内に出てきた井戸や、トトロが落としていったどんぐりなど、リアリティ満載!
本当にここに住みたいと思うほど、めいっぱい楽しめました。サツキとメイの家は必見です。
エリア④青春の丘
最後に訪れたのは、『耳をすませば』の舞台のひとつである「地球屋」や、『猫の恩返し』に登場した「猫の事務所」などで構成されるエリア「青春の丘」です。もう、ここも最高に良かった!
雫が偶然たどり着いた「地球屋」。映画そのままにアンティーク家具やからくり時計などが部屋の隅々まで置かれています。1階には天沢聖司くんが学んでいたバイオリン工房も。地球屋での思い出は、なんといってもからくり時計を見られたこと!
1日に複数回からくり時計が実際に動くようで、運良く最後のタイミングに間に合いました。映画そのままに作られたドワーフたちが一斉に動き出し、音楽に合わせて宝石を発掘する様子は感動ものです。施設内は撮影禁止なのが残念なところ…。こちらも「大さんぽ券プレミアム」でしか入れないので、本当に買って良かったです。
エリア⑤もののけの里
最後に残すは、『もののけ姫』に登場する和風の里山的風景を再現した「もののけの里」エリアです。残念ながら私たちは時間切れで行けず…。ここではなんと、愛知県名物「五平餅」の炭火焼体験ができるそうです。そのほか、乙事主の滑り台や、タタリ神のオブジェなどがあるそう。行きたかったなぁ。
ジブリパークを楽しむコツ3選
初めてのジブリパークでしたが、丸一日滞在してみてなんとなく楽しみ方が分かった気がします。「個人的・ジブリパークを上手く楽しむコツ」を3つご紹介します!
①見る順番を決めておく
今回、仕事での訪問だったので事前に見る順番を決めていました。エリアマップで確認したところ、「もののけの里は諦めた方が良さそうだな」「ジブリの大倉庫から時計回りに巡り、最後に青春の丘で締めた方が良いな」など、細かく流れを決めていたおかげで、次の目的地で迷う時間がなかったのが勝因のひとつかなと思っています。じゃないと時間が足りない!効率的に見て回るためにも、あらかじめルートを決めておくのがおすすめです。
②お土産は何があるのか事前に調べておく
今回の目的はお土産を買うこと。編集部から指定されたお土産を手に入れるため、どの商品がどこにあるのか事前にチェックしていました。ただ、ショップは意外と広い!特に、ジブリの大倉庫内にあるお土産ショップ「冒険飛行団」はかなり広大です。しかも、平日でもまあまあ混雑しており、クッキー缶ひとつ探すのも一苦労。そのため、事前にどのような商品が売っているのか調べておくのが理想的です。YouTubeで購入品を紹介している動画も多数あるので、一度見てみるのもおすすめですよ。
30分以上待つ場合も
③食事は売店で済ませると時短
レストランは混むと聞いていたので、少し時間をずらして食べようかと考えていましたが、甘かったです。魔女の谷エリアにあるレストラン「空飛ぶオーブン」に行こうと思っていたものの、14時台でもかなりの行列。帰り際の15時でもまだ列が途切れていなかったので、カエル焼きを食べておいて良かったなと思いました。ほかにも、ホットドッグやシベリアなどの売店があるので、お腹が空いたらちょこちょこ食べるスタイルが効率的かもしれません。パーク内は食べ物の持ち込みが禁止なので要注意です!
ジブリパークの5つの落とし穴
一方で、知らずに失敗した場面も多数ありました。私がはまった落とし穴を5つご紹介します。
①予想以上にエリアが広い
そう、ここは愛・地球博記念公園。万博を開催した公園です。もう本当に広い。入口からどんどこ森まで歩こうと思ったら30分以上かかるのではないでしょうか。それくらい5つのエリアが文字通り点在しており、お年寄りや小さな子供は少し疲れてしまうかもしれないと感じました。別エリアへの移動は予想より時間がかかると考えておいた方が良いでしょう。
②園内バスには乗れないと思え
広大なパーク内を移動するのに便利なのが園内無料バス。しかし、定刻運行ではなく、約16〜17分間隔での運行なので、バス停に行っても次がいつ来るか分かりません。「まあ16〜17分なら…」と待っていても、前の駅で満員になっていたら乗れません。せっかく待っても乗れないかもしれないってコト!?と不安に駆られた私は、疲れた体に鞭打ってどんどこ森まで山道を歩きました。運が良ければ乗れる、程度に思っておいた方が良さそうです。
③ノープランはかなり危険
今回は仕事目的だったので細かく計画を立てていましたが、ノープランだったらきつかったと思います。広すぎるパークで行き当たりばったりだと、時間をかなり浪費してしまいます。どこに行こうか悩んでいる間に最終入場時刻を過ぎていた、なんて失敗が起きる可能性も。ジブリパークへ行く際は、入念に準備しておくことをおすすめします。
④レストランには基本入れない
前述したとおり、レストランはいつ行っても激込みです。もしお目当てのメニューがある場合は、待ち覚悟で早めに入店するのが無難。それとも、入園前に胃に食べ物を詰め込んでおくか…。食事の予定もしっかり決めておくと良いでしょう。
⑤何の列なのか最初に確認しておく
これがかなりの痛手でした。ジブリの大倉庫内「ジブリのなりきり名場面展」でやらかした失敗です。名場面展に入ろうとしたところ、目に入ってきたのはえげつない大行列。しかしせっかく来たのだから、記念撮影はしたい…。ということで、30分ほど並んでいたのですが、部屋の前まで来て愕然としました。「ここ入口じゃない!!!」
並んでいたのは『千と千尋の神隠し』で登場するカオナシの撮影スポットだったのです。みんなカオナシのために並んでいたのか…。他のお客さんは普通に本来の入口から入っていました。カオナシと絶対撮りたい訳ではなかったので、かなりのタイムロス。来年の年賀状になったので結果オーライですが、各施設に列ができているので、何の列なのか最初に確認しておくことを強くおすすめします。
次は時間に余裕を持ってリベンジしたい
最初は「本当に楽しいのか?」と疑問に思っていたジブリパークですが、結果めちゃくちゃ楽しかったです。ただ、次に訪れる際は開園と同時に入って、しっかり時間を決めて回りたい。やっぱり予習って大事ですね…。
これからジブリパークに行く方は、本記事が参考になれば、大変嬉しく思います。



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