都立高校「いじめに関するアンケート」生徒39人分を紛失 いまだ見つからず
東京都は、都立高校で「いじめに関するアンケート」を紛失したと発表しました。いまだに見つかっていないということです。
都教育委員会によりますと、都立高校の全学年の生徒を対象に定期的に実施する「いじめに関するアンケート」で、去年7月に実施した1クラス生徒39人分のアンケート用紙を紛失したということです。
アンケートは「いじめを見聞きしたことがあるか」などの質問内容となっていて、実施後、当時の副校長に提出され、副校長は全クラス分が揃っているかどうか確認しないまま、棚に保管していたということです。
今月に入り、現副校長が昨年度の個人情報に関わる資料などの保管状況を確認していたところ、去年実施したいじめに関するアンケートの1クラス分がないことが判明したといいます。
アンケート用紙を保管していた棚は鍵がかかるようになっていましたが、どの時点で紛失したかは不明だということです。
アンケートにはいじめに関する回答のほかに、名前、学年、クラスなどの個人情報が記載されているということですが、現在のところ、外部への流出や、アンケート内容による生徒同士の人間関係への影響など二次被害は確認されていないということです。
都は、再発防止策として、今後、当該高校の全教職員に対して研修を実施し、個人情報保護の管理について注意喚起するとしています。