東京在住の女性Ｎ様から「これから関西に行くので、ぬるま湯で生きている私に氷水をぶっかけてください！！」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。綺麗で物腰も柔らかく、優しい雰囲気のＮ様だが、芯がないように感じられた。オールをなくしたカヌーのように、環境の流れに翻弄される。Ｎ様は「自分の気持ちを言語化するのが苦手だ。だから、表現力のある坂爪さんに憧れるし、羨ましいなと思う。どうすれば表現力が身につきますか？」と言った。私は「言語化が苦手な人はいない。ただ、言語化をサボって来た人がいるだけだと思う。Ｎ様は、気持ちを伝えることをサボってきただけなのだと思う」と言った。

Ｎ様は「やりたいことをやっているはずなのに、疲れてしまう」と言った。私は「それは、Ｎ様が無意識に我慢をしているからだと思う。本当は嫌だったこととか、言いたいことを言わなかったりするから、疲れてしまうのだと思う」と言った。芯のなさの原因は、意思のなさだと思う。違和感を感じたら、今の自分ができる範囲で構わないから、一番適切な言葉を探す。そして「あ、自分が嫌だと思ったのはこれが原因だったんだな」と突き止めたら、嫌な出来事も大切な学びになる。適切な言葉を探す努力をしないで、自分が未熟だからダメなんだなどと言う安易な答えに逃げ込み、我慢して我慢して最終的に「もう嫌だ」となって投げ出すのは、あまりにも幼稚だ。意思がない。

Ｎ様は「なんでそんなに人のことが見抜けるのですか」と言った。無礼者。見抜かれるとか、見透かされるとか、失礼なことを言うな。私はただ、ちゃんと見て、ちゃんと聞いて、思ったことをちゃんと伝えているだけだ。それを「見抜かれる」ってなんだ。バレたくないことでもあるのか。善人面をしている人間が、一番の詐欺師なんだよ。はっきり言う。Ｎ様は、言語化が苦手なんじゃない。言語化することを、表現することを、自分の気持ちを伝えることを、サボって来ただけだ。それがどれだけ自分を損なっているか。ダメな女が好きな男は多いから、そういう男にはモテるだろう。だが、芯のない生き方をしていると、肉も臓器もダルダルに垂れ下がり、どんどん醜くなる。クソみたいな男には好かれても、自分からは嫌われる。自分が自分のことを好きになれなくなる。全身が垂れ下がり、ピーマンみたいな尻になる。ピーマンみたいな尻になるなよ。桃尻になれよ。

Ｎ様は「正しさばかりを考えてしまって、楽しさがわからなくなる。こういう自分が嫌だ。こういう自分を変えて行きたい」と言った。私は「そういう言い方をするな。自分が嫌とか自分を変えたいとか、口先だけの奴は何もやらない。変えたいと思うなら変えろ。変えたいと言うのではなく、いま、この瞬間に変えろ。人を食事に呼んでおきながら、まずい飯（愚痴）を食わせるな。いい飯（意思）を出せ。ガバガバのダダ漏れになるな。愚痴や文句はグッと堪えて、意思を発動させろ。意思をもって締めろ。そうじゃないと、年齢よりも老け込み、肉も臓器もダルダルに垂れ下がったダルメシアン腑抜けババアになる。せっかくの美人も台無しだ。正しさばかりを考えると、自分のやりたいかどうかが無視される。やりたいことをやれよ。その責任をしっかりと負えよ。自分のケツは自分で拭けよ。ピーマンみたいな尻になるなよ。桃尻になれよ。桃尻を自分で拭きあげろよ。

Ｎ様は「最後に好きな本を二冊教えてください」と言った。私は「本なんか読まなくていいから、とっとと生きろ」と言った。Ｎ様は「とっとと生きろと言われて、インドを旅した日々を思い出した。自分で選び、自分で決めて、全力で生きて、全力で眠った。生きている実感の連続だった」と言った。私は「それを毎日やってください」と言った。間違っても、稼げる体になるとか言っている貧乏人の集合体（オンラインサロン）に加入するなよ。とっとと生きて、とっとと幸せになれ。第一希望に自分を賭けろ。第一希望を見定めて、決断して、表明して、自分の意思を発動させろ。たくさん失敗をして、たくさん成長をしろ。異性よりも自分に好かれろ。ダルメシアン腑抜けババアになりそうな時は、俺を呼べ。お前のぬるま湯に、俺が薪をくべてやる。男一匹、今日も行く。