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障害ではない「境界知能」とは?──“闇バイト”受刑者に迫る 後先考えず「金が一気に欲しかった」 生きづらさも『every.特集』

2025年5月25日 18:02

■被害弁償は? 再犯防止指導の中身

施設では、受刑者の特性に応じたプログラムを実施している。取材した日は「特殊詐欺の再犯防止指導」が行われていた。

教育専門官
「今日のキーワードは被害弁償という内容について見ていきたいと思います。一人一人どういう意識を持っているのか、正直に素直な感想でいいのでここでシェアしていきたいなと思います」

受刑者A
「(被害者への弁償は)するべきなんじゃないですか」

教育専門官
「理由は?」

受刑者A
「理由としては、もし自分が被害者だったらと考えたら、もちろん『一括で弁償しろよ』と言いたいところですけど、1か月、少しでも返ってくればいいかな。返済していくべきなのかなと思います」

■「宝くじで当てた金を被害弁償に」

「被害者への弁償は必要だ」と話す受刑者A。しかしその方法について問われると…。

「宝くじを爆買いしたので当たるんじゃないかと思ったので、当たっていたら被害弁償して執行猶予で出るつもりでいた。宝くじなんてワンチャン増えるかもしれないじゃないですか? それが一番手っ取り早いです。一括でいけるので」

自分で稼いだ金ではく、「宝くじで当てた金を被害弁償にあてる」と話しだした。

古荘教授
「やはり確率とか数字の概念というのがないんでしょうね。これ(当選確率)は本当に奇跡的な数字だと、一般の方は簡単にいかないと分かるけど、境界知能の方の一部には身近にとらえるのかもしれないですね」

■仕事をする中で感じた“生きづらさ”

境界知能の彼らは、これまでに自分でも“生きづらさ”を感じることがあったという。

教育専門官
「自分がどういうところに悩んだり不安になりやすいのか?」

受刑者A
「仕事で理解力がなさ過ぎて、困っていました」

教育専門官
「理解力がなさ過ぎて?」

受刑者A
「はい」

教育専門官
「仕事が覚えられない?」

受刑者A
「はい」

教育専門官
「他のみんなは覚えているけど、自分は仕事をあまり覚えられないみたいな? 純粋に自分は覚えられない?」

頷く受刑者Aに対し、教育専門官は「本音が出ていて、いい感じがする」と言いました。

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