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Obsidian Publish運用を始めてみた

この記事はObsidian Advent Calendar 2023の 23日目 の記事です。

ハッピーホリデーズ!

クリスマス目前の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。プレゼントがもらえるように良い子にしていますか?

この度、江草は下記noteでも告知させていただいた通り、Obsidianをテーマとしたアドベントカレンダーに参加させていただいてます。

なのに、結局ぶっちゃけ今週まで1文字もアドベントカレンダー記事の用意をしていなかった江草は、クリスマスムードどころでなく、突貫工事でこの記事を作成しております。こんな健気に頑張ってるんだからきっとサンタさんも認めてくれるはず。ですよね?

(ご存知ない読者の方々のために一言説明しておきますと、Obsidianは江草が愛用しているデジタルノートアプリです)


Obsidian Publishについて語るよ

というわけで、これからObsidianについて語っていこうというのですけれど、私、江草は全然エンジニアでもなんでもないIT素人でありまして、他の方々が書かれてるようなObsidianのテクい使い方を解説するぜとか、プラグイン作ったぜとか、残念ながらそういう話は全然できません。Vim?なにそれ美味しいの?

もちろん、JavaScriptもCSSもさっぱりわからんぷん。TemplaterもDataviewも何言ってんだか意味がわからん、日本語でおなしゃす状態です。

普段のObsidianのカスタマイズもぷーおんさんtadashi-aikawaさんwinerosesさんたちが紹介してる技術やプラグインを、よく理解はせぬままとりあえず便利だしと丸パクして使ってるのみとなっています。いつもありがとうございます。サンタさんの正体は本当は皆さんかもしれない。

ところが、そんな甘々なアマチュアな江草なのですが、最近たまたまタイミングの導きがあって、身の程知らずにもObsidian Publishに手を出してしまいました。しかも独自ドメインで。

Obsidianについて語ってるコンテンツは多々あれど、個人のプライベート運用での視点が主軸であり、意外とあまりObsidian Publishについては注目されてないなという印象があります。

良い機会ですので、今回はその経緯の個人的体験談と、Obsidian Publishの面白さや可能性について話してみたいと思います。


(※結果、まさかの17000字ぐらいの大作になりましたので長文注意です。正直まあ長いのでお時間のご都合に合わせて興味あるところだけ読み飛ばしていただいても全然OKです。「noteとObsidian Publishの使い分けをどうするか問題」の項の前までが江草がObsidian Publishに手を出した経緯を説明したいわば「実践パート」で、それ以降がObsidian Publishの面白さと可能性を語る「理論パート」になります。ご参考まで。)

Obsidianを使い始めた経緯

Obsidian Publishに手を出した経緯を話すには、まず江草がObsidianをどうして使い始めたかの話からしなくてはなりますまい。

江草がObsidianというか、デジタルノートアプリにハマりはじめたそもそものきっかけはこちらのGIGAZINの記事でした。

たまたま見かけた記事だったのですが「何これすごい、面白そうやん」となって、記事で紹介されていたRoam Researchに手を出してみたのです。

Roam Researchは、ざっくり言うと、デイリーノートがデフォルトで出てくるタイプのアウトライナー系Webアプリという感じの説明になるでしょうか(ぶっちゃけ最近使ってないので今どうなってるかは知らないですけど)。

これがやり始めるととても面白くて、毎日思いついたことのアイディアメモとか、読書ノートとかを書いて運用していました。

ただ、しばらく使ってると、利用のための課金値段が高いし、毎回の起動が重いなあと悩みが出てきたんですね。

それで、Roam年課金の更新時期あたりに、何か他に乗り換えるべきかを検討し始めました。Dynalistを触ってみたりWorkflowyを触ってみたり、Notionを触ってみたりして、それでついに出会ったのがObsidianだったというわけです。

それまでRoamのアウトライナー形式に慣れていたのもあって、Obsidianがアウトライナーベースでないことはちょっと気がかりではあったんですけれど、基本無料で使えること、ローカルにファイルが蓄積されること、豊富なカスタマイズ性が魅力的で(Outlinerプラグインもありますし)、本格的にObsidianで運用することに決めました。

こうして江草のデジタルノート環境の基盤がObsidianに確立したまま今に至ります。

個人的なObsidian利用スタイル

Obsidianに引っ越しても相変わらず書いてる内容はアイディアメモとか読書ノートがメインで、やってることはRoam時代とあまり変わりません。

ただ、ファイルをローカル蓄積(江草はiCloud同期派です)で管理する特徴のおかげで、Obsidian自体を起動せずともiOSのショートカットでノートをガシガシ送り込めるんですよね(この辺の技術はwinerosesさんのブログが詳しいです)。

これが便利でちょこちょこっとメモしたい時の起動時間の悩みがだいぶ軽減されました(そもそもObsidianアプリを起動しないですからね)。Kindle読書中に引用や読書ノートをObsidianの保管庫に放り込むように残すのが最近お気に入りの使い方になっています。

それでいてMacで触るときはObsidian本体でじっくり清書もできるし、好みのレイアウトで閲覧もできるし、豊富なプラグインに支えられた高機能性と拡張性によって、Obsidianは「こうしたいなと思ったことはほとんど何でもできてしまう」という素晴らしさがあります。

江草は本をよく読むので、書籍情報を自動で取り込むBook Searchプラグインや、読書進捗管理のためのKanbanボードにはとくに助けられています。めちゃんこ便利。

スマホでただちょこっとメモするぐらいならiOS標準のメモでも何でも良いのですけれど、こういった高度なことも自然とできるのがObsidianの改めて感激させられるところです。

Obsidian Publishに挑んだ経緯

さて、ここからようやく本題のObsidian Publishについてです。

もともとWordPressブログを運営していた

ここまで述べてきたように、江草はRoamからObsidianと、プライベートでデジタルノートをコツコツ利用していたわけですが、その一方で、同時に発信活動も行なっていました。具体的に言うとWordPressブログを運営していたんですね。

正確には、発信自体は当初ははてなブログやnoteから始めてたのですが、ある日「やっぱり誰かに管理されてる場所ではなく自分の城でやってみてえな」という謎の思いつきから、レンタルサーバーを借りて独自ドメインを用意してWordPressでのブログ更新に乗り換えたのです。

WordPressでは毎日更新を続けてたりして、それなりに精力的にブログ更新をしていました。(まあ別に特にバズりもしない場末のブログでしたけれど)

技術的トラブルをきっかけに発信の場をWordPressからnoteに切り替え

ただ、いつからだったか、WordPress上でのAmazonリンクのカード化がうまくいかなくなったんですね。江草は読書感想文を書くことが多く、よくAmazonリンクを貼る機会があるので地味に悩みの種でした。設定を色々探ってみても、江草もIT素人なのもあって、解決策が分からずじまいだったんです。

WordPressを触ったことがある方はご存知の通り、テーマとかデザインとか、設定項目が思ったより複雑かつ多量にあって、素人が一回ハマるとどうにもできない感じの世界です。この技術的なトラブルの発生がWordPressとの関係を見直すきっかけになりました。

あと、WordPressはテーマやスキンでデザインも凝れるわりに、結局はあまり個人的にはフィットするスタイルに落ち着かなかったのも、不満点でした。そもそも美的センスがない江草が凝ったデザインのサイトを構築することができるはずはなく、これなら最初からシンプルなデザインの選択肢しかないプラットフォームの方がいいかもしれないと思い始めました。

もっと言うと、WordPressは「いいね」とか「フォロー」みたいな、今風のSNS的なコミュニティ機能も弱いので、確かに「自分の城」なのは良いけれど、ブログ自体には反応が返ってこなくて寂しいという想いもありました。

なので、結局ある時からWordPressでなくnoteでの発信をメインにするように再び切り替えまして、それでこの記事もここnoteで書いているという現在に至るわけです。

noteだと、良くも悪くもデザインにこだわれるところがほとんどないので文章に集中できますし、「スキ」や「フォロー」がつくというコミュニティ機能が充実しているおかげで仲良しさんもできまして、今のところ楽しく続けられています。

WordPressでの過去ブログ記事どうする問題

ところが、そうしてnoteに切り替えてしばらくして、WordPressのレンタルサーバーの更新期日が近づいてきたんです(長期契約しちゃってたので忘れかけてました)。

これでまた悩みが生じました。

もうほとんどnoteで書く習慣になっちゃってるしなあ、WordPressどうしようかなあ。でも、今まで結構な数の記事を書いてたのがネット上で見えなくなってしまうのも寂しい気がする。それに、noteで時々自分のWordPressブログの過去記事をリンクしちゃってる時もあるので、それがリンク切れになっちゃうのも格好悪いなあと。

諦めてWordPressブログをきっぱり閉鎖してしまうか、金を払ってとりあえず残すだけ残すのか、江草は決断を迫られました。

(この辺の更新期日が迫ってから対応を考えるというくだりはRoamの時とそっくりですね)

Obsidian Publishをブログにする、ですと?

そんな折、たまたま見かけたのがごりゅごさんがObsidian Publishをブログにしようと試みられてる姿でした。

これまでObsidian Publishの価格が月16ドル(年払いの場合)だったのが月8ドルと半額に減額されて敷居が下がったと。(ごりゅごさんは月4ドルと語られてますがそれはearly birdというObsidian早期支援者のみの価格のようです)

そして何より、タイトルに応じてURLが決まってしまっていたのがPropertyでPermalinkを設定できるようになったと。

これによってごりゅごさんはブログをObsidian Publishに移行するプロジェクトを始められたんだそうです。

ちょうど同じようにブログの行き先に悩んでた江草にとってまさにタイムリーな話題で、「これなら昔のWordPressブログの記事のURLをそのままで引越しできるかもしれない」と、急にObsidian Publishが選択肢に躍り出たのです。

この時期に、tadashi-aikawa大先生による記事も拝見しました。(もう何かにつけてObsidian Publish関係の情報では参考にしまくっているので大先生とお呼びしています)

WordPressブログのアーカイブをObsidian Publishへ

そして、ついにWordPressブログをドメインをそのままにObsidian Publishに引越しすることを決意します。

やっぱり、普段からプライベートでObsidianを触っているのもあって、親しみがあるというのが大きかったですが、後述する通りObsidian Publishという発信形態に新たな可能性を見出してしまったというのもあります。

ま、なんだかんだ基本的に新しもの好きなので、単純にこりゃ面白そうというのが決め手でしたね。

で、移行プロジェクト。やりました。頑張りました。

普通ならここで、WordPressからObsidian Publishの移行の手順をスクリーンショットも交えて解説とやるのかもしれませんが、いかんせん江草はIT素人なのもあって、試行錯誤してるうちになんとかできたという感じでして、結局どういう手順でできたんだっけとうろ覚えになっております。

作業途中のスクショなんて撮る余裕もなく、全然思いつきもしてませんでした。

だから、ちょっとそうしたイケてる感じの手順説明は、申し訳ないですが、自分でも正確な手順が思い出せないのでできそうにもありません。すみませぬ。

でも、一応どんな雰囲気だったか記憶を頼りに説明はしておきますと、Cloudflareでなんかアカウント作って設定して、DNSレコードを言われるがままに設定してうんぬんかんぬんしてたらできました。うん、アバウトですね。

こんな感じのObsidian Publishの技術的な設定はとにかくtadashi-aikawa大先生に大変お世話になりました。もう足向けて寝られねえっす。

あ、もちろん、公式のObsidian Publishのドキュメントもめっちゃ見ました。

ともかくもこれで、これまで使っていた自分の独自ドメインのままObsidian Publishで公開できるようになりました。過去のブログ記事のURLを控えておいて、Permalinkプロパティに設定すれば、昔のWordPress時代と同じURLのまま過去記事にアクセスできるというわけです。やったー。

WordPress記事をObsidian用のMarkdownに

とはいえ、WordPressブログのアーカイブをObsidian Publishに移行するにはObsidian Publishの基本設定やカスタムドメイン設定だけでなく、WordPressの記事コンテンツそのものをObsidianで読めるMarkdown形式に変換することも必要です。

このMarkdownへの変換。Chrome拡張のMarkDownloadを試してみたり色々楽な方法はないかと試したのですが、最終的には各記事をBearでMarkdown形式で取り込んでからEvernoteのWebクリップと照らし合わせて修正するというよくわからん方法になりました。(WordPressのプラグインも試した気がしますがあんまり覚えてないので多分うまくいかなかったのでしょう)

色々試した中ではBearの取り込みが比較的キレイにMarkdown化されてよかったんです。ブラウザ拡張機能ボタンのワンクリックでパッと取り込んでくれるのも楽でした。

ただ、見出しが消えたりとか途中で切れてたりとか、ところどころおかしな変換が見られるので、ちゃんと元の記事を再構成するには結局は自力でチマチマ修正が要るというのが実情です。

つまり、思った以上にお引越しはマニュアルの力作業が必要となっておりまして、取り急ぎアクセス数的に人気があった記事から順に過去ブログ記事のアーカイブをあげていっているという状況です。

1個1個はさほどの作業量でもないんですけど、記事数が記事数だけに完了までにはまだまだ時間がかかりそうです。

でも、できたはできた。いやあ、これはうれしいということで、今回のアドベントカレンダーの題材にもしちゃったという流れになります。(ちょうど引越しの見通しが立った頃にアドベントカレンダーの勧誘を見かけたのです)

Obsidian Publishの個人的運用スタイル

まだObsidian Publishを始めたばかりで、これから変わるところも多々あると思うのですが、せっかくですので現状の運用スタイルをご紹介します。

基本方針

まず基本方針として、WordPressの過去ブログ記事のアーカイブのためというのがObsidian Publishを始めた大きな理由の一つではありましたが、せっかく高いお金を払って使うサービスですので、過去ブログ記事アーカイブだけでなく、通常のノートもどんどん公開してく場にしようと考えています。

もちろん、公開しちゃいけないようなプライベートな情報が含まれてるノートは抜きですが、そういった特別な理由がないノートは基本的に全部出してしまおうというわけです。

ナビゲーションは最低限

で、ここまでずっとObsidian Publishの話をしておきながら、ようやくの登場ですが、こちらが江草がObsidian Publishで作った新装開店したサイトです。

とはいえ、ご覧の通り、今のところ大阪万博の工事現場並みに殺風景です。

これは単純に先ほども述べたように手作業ゆえにちょっとずつしか記事をアップロードする準備が進んでないというのもありますが、そもそもからしてトップページから丁寧にナビゲーションするサイトにしようとしてないというのもあります。ナビゲーションメニューに表示されてるコンテンツは最低限にしていますし、今後も基本的には増やそうとは思っていません。

この辺はたとえばtadashi-aikawa大先生のObsidian Publishサイトでは、豊富なナビゲーションメニューがあることや、HOMEページでもタイムライン的に最新の記事へのリンクがあることと対照的かもしれません。

どうしてこうしてるかという思想的なところの説明は後述しますので、ここでは一旦割愛。

過去ブログ記事アーカイブの例

WordPressから移行した過去ブログ記事アーカイブの例を挙げておくと、たとえばこちらのページ。

ちょっとレイアウト的に行が詰まり過ぎになっちゃってますが、そもそも元の記事からして見出しを使っていなかったせいなのもあるので、あくまでアーカイブだしということで、とりあえずそのままマークダウン化いたしました。

permalinkも昔のWordPress時代の記事のURLそのままに無事移行できております。

リンクカードの画像をデフォルトで設定

ところで、これらのリンクカードの表示でロゴ画像が表示されていることにお気づきでしょうか。

こうしたリンクカード表示でのロゴ画像の設定も可能なのがObsidian Publishの嬉しいところです。

江草の運用では、新規ノート作成時やパブリッシュ用のProperitiesのテンプレートにロゴ画像を指定する項目をデフォルトで入れているので、基本的に全ページでこのロゴ画像がリンクカードに表示されるという寸法です。(なおdescriptionも別途設定できます)

通常の公開ノートのURLの考え方

過去ブログアーカイブでない通常の公開ノートのpermalinkについては、引き継がないといけないURLがないので、シリアルナンバー風にURLを振ることにしました。

たとえばこういう感じ。

https://exaray.blog/noteid1703135488619

先述の通り、Obsidian Publishではpermalinkのpropertyのおかげで、タイトル(ファイル名)が変わっても同じURLを維持することができます。

題名や内容に関係ないユニークなIDを各ノートに機械的に割り当てておけば、タイトルや内容が変わってもリンクが切れず、また内容とURLの整合性に気を遣う必要もなくなるので便利です。

この辺のIDでリンクしていく感じはZettelkasten風でもありますが、ファイル名をID化しているわけではないので、ノートタイトル自体は自然言語で自由に表現できるので、内容が把握しやすく助かります(ファイル名が数字の羅列だとやっぱ扱いにくいですよね)。

noteとObsidian Publishの使い分けをどうするか問題

中間まとめ的に、これまでの江草の歩みを振り返りますと、プライベートでのデジタルノートがRoam Researchから始まってObsidianに至り、発信プラットフォームがWordPressからnoteに移った末に、今度はプライベートノートツールであったはずのObsidianがWordPressのアーカイブも兼ねたPublishツールの役割も担うようになった、という何ともこんがらがった経緯になります。

江草の場合「ブログ」役はnoteがすでに担ってしまっている

こうなると一考が必要になるのが、noteとObsidian Publishの使い分けです。どちらも公開機能を担当していることから、役割が被りかねないわけですね。

そもそも、WordPressをnoteに乗り換えたということは、江草にとってWordPressとnoteの役割が被っており、その上でnoteを選択したという判断をしたと言えます。役割が被っているなら両方を使う必要はないと。

では、Obsidian Publishとnoteの関係はどうでしょうか。確かにObsidian PublishはWordPressやnoteのようないわゆる「ブログ」的な発信形態に用いることもできます。

でも、「ブログ」形式については、江草にとってはすでに主軸にしているnoteの存在があるので「ブログ」の役割は間に合っているんですね。

Obsidian Publishには新しい発信形態のポテンシャルがある

となると、Obsidian Publishが担うべき役割は残ってないのか。

いえ、それがそうでもないのです。

導入にあたってObsidian Publishの基本機能に触れていたり、普段からプライベートデジタルノートツールとしてのObsidianに親しんでいたりして、江草は感じたことがあります。

それは、Obsidian Publishには「ブログ」とも異なる新しい発信形態となりうる可能性があるということです。

この新しい発信形態として今後Obsidian Publishを活用してみたいというのが今江草が抱いている野望になります。

SNSで主流のタイムライン型発信の功罪

Obsidian Publishの可能性を論じるためには、まず「Obsidian Publishでないもの」の特徴を押さえる必要があります。

世の中タイムライン型の発信が主流

江草はこれまでWordPressブログやnoteあるいはX(旧Twitter)などで発信をしてきました。世の中でも大人気の主流のプラットフォームたちですよね。

これらのプラットフォームに共通する特徴は「タイムライン型」であるということです。昔から今そして未来に進むという時間軸が背後を強力に貫いています。

ホーム画面では基本的に最新の投稿が一番上に来て、フォロイーの新しい投稿があったら通知がある。あるいは何分前、何時間前に「いいね」されましたよと「いつ」「何が」起きたかを丁寧に教えてくれる。とにかく新しいものを摂取せよと、最新情報を追いかけろと、そういう思想に基づいています。

どのSNSも当たり前のようにこの方式を採用しているので、空気のように普段は意識されないものですが、よくよく考えると驚くほどタイムライン依存度が高いスタイルになってるんですよね。

タイムライン型では新しいものは注目されるが古いものは埋もれる

こうしたタイムライン型のスタイルが決して悪いというわけではありません。江草もフォロイーさんの毎日の投稿は楽しみですし、頑張って書いた新作の投稿に反応があるとやっぱり嬉しいものです。

ただ、やっていて感じるのは、タイムライン型だと新しい記事には注目が集まるけれど、古い記事はあっという間に埋もれてしまうということです。投稿して1週間ぐらいはなんとなくアクセスがありますが、1ヶ月、2ヶ月もするとほとんど誰も訪れなくなります。

個人管理のWordPressならまだしも、noteやXなどの営利運営母体が居るプラットフォームでは「最新を追いかけること、追いかけさせること」を促すタイムライン型の思想がより色濃いです。

もちろんキーワード的なものをタイトルに含んでいれば、検索によって訪れてくれる方々がいるのですが、それでもそういう記事でも投稿したてホヤホヤの方がアクセスされやすいですし、キーワードを含まない内容の記事が沈んでいってしまうことには変わりありません。

発信者にも「完成形での発信」にこだわる強迫観念が生まれる

もっとも、古い記事はあまり読んでもらえないかもしれないけれど、新しい記事をその分読んでもらえてると考えれば、仕方がないと割り切ることも可能ではあります。それに、そもそもアクセス数に一喜一憂する必要はないとも言えます。

ただ、それでもやっぱりこのタイムライン型のスタイルは発信者側にもある種の無意識の強迫観念を生んでしまっていると思うんです。

その強迫観念というのは「完成形で投稿しないといけない」というものです。

投稿した直後にしか基本的には読んでもらえないとなれば「続きはまた書きます」とか「後で書き直します」とか「やっぱり意見変えました」という投稿後の変化がやりにくくなります。だって、後で続きを書いても、内容を修正しても誰も気づかず、最初の投稿直後のバージョンしかみんなの記憶に残らないかもしれないですから。

しかも、タイムライン型の整理なので、その記事が執筆途中であろうとなかろうと、ひとたびアップしてしまえば、最新の投稿としてババーンとみんなのタイムラインの最上位に登場します(なんなら、フォロワーさん方にご丁寧に更新通知も届くかもしれません)。そして、その後は基本的にはそのポジションに二度と舞い戻ることができません。

この投稿直後にこそ最も強力な(しかも大抵の場合最初で最後の)スポットライトが当たるというタイムライン型発信の性質からすると、どうしても発信者も「投稿時点で完成させておきたい」「後でほとんど修正できない」と考えるようになります。

つまり、言い換えれば、「中途半端な状態では投稿できない」「後で修正しないといけなくなりそうな浮ついたことは書けない」と無意識に自分の発信をセーブするようになるわけです。

これは投稿の誠実性や完成度を高めるという点でいい面もあると思うのですが、発信者を無意識に縛る窮屈さの源にもなってると思うんです。

もとより「つぶやく」ためのプラットフォームであったはずのXが、もはやおいそれと下手なことは言えない空気になってしまっていることが、象徴的な現象でしょう。

「投稿=完成形=最初で最後の公式発表の舞台」という構図では、気軽につぶやくことは難しいのです。そして、この構図は各種SNSがタイムライン型だからこそ避け難い、そのように江草は思うのです。

ネットワーク型発信としてのObsidian Publish

一方のObsidian Publishは、世の中で主流のこうしたタイムライン型の発信形式から一線を画しています。

もちろん、Obsidian Publishでも自分の意思でコンテンツを時系列に配置してタイムライン型のブログにすることは可能です。自らXで更新をアナウンスすれば事実上のタイムライン型の発信です。

でも、必ずそうしなきゃいけないわけではないですし、フォローやRSSなどのタイムライン型の機能がそもそも存在しないことからして、あくまでタイムライン型にこだわりがないプラットフォームと言えます。

つまり、ノートを投稿した時に、自動的にタイムラインの最上位に表示されることもないし、誰かに通知がいくこともないしと、SNS全盛の現代にしては恐ろしいほど静かに公開ができるんですね。

投稿直後にしか読まれないというプレッシャーがないので、後で付け加えたり修正することも自然と可能です。完成形であることにこだわる必要がなく、常に未完成で、訂正可能。Obsidian Publishなら現在のXよりもよっぽど「とりあえずつぶやくこと」ができるとさえ言えるでしょう。

WordPressやホームページにはないObsidianの強み

もっとも、タイムラインに依存しない投稿だけなら、WordPressや往年の静的ホームページみたいな仕組みでも実現可能ではあります。別にObsidian Publishでなくてもいいんじゃないかという疑問が頭に浮かばれる方も少なくないかもしれません。

しかし、Obsidian PublishにはObsidianだからこその特徴があることを忘れてはいけません。それはあくまで基盤が「デジタルノートツール」であるということです。そして、とにかくリンク機能が強力であることも重要です。

まず、デジタルノートツールであるがゆえに、普通に活用していればもともとノートとしてある程度コンテンツは溜まっているわけです。だからWordPressなどのように改めてコンテンツを用意する必要がないという楽さがひとつあります。(ここで「そんな公開するようなクオリティのコンテンツじゃないよ」と感じる方は公開時には完成度を高めないといけないというタイムライン型思考の呪縛が残ってるおそれがあります)

公開することがノートを将来の自分でも分かるように書くきっかけになる

そして、あえて自分の個人的なノートを積極的に公開しようとすることが、ノート自体の質を高めうるというメリットが期待されます。

ノート術の基本として「将来の自分でもわかるように書いておく」というものがあります。

次にその一事の書き方だが、これは「文章で書く」のが必須である。図やイラストを使うのは問題ないが、いけないのは「走り書きメモ」で終わらせることだ。

たとえば、先ほどの着想を走り書きメモとして書くと「知的と行為的」になる。この文言は実際に私のメモ帳に書いてあったものだ。たしかに、私がそれを見れば、「ああ、あの着想のことだ」とわかる。しかし、その「私」の賞味期限は非常に短い。時間が経てば、どのような着想がその走り書きメモを生んだのかがわからなくなる。これでは使いようがない。

よって、最低限将来の自分が読んでもわかるように、文法的に正確な文章で書いておく。これを〈他人が読める文章で書く〉と呼ぼう。将来の自分はほとんど他人みたいなものだから、自分以外の人間がわかるように書けば将来の自分もだいたいは理解できるという寸法だ。

倉下忠憲. 考えの育て方: 知的生産のデジタルカード法 (Knowledge Walkers Books) (pp.49-50). Kindle 版.

ただ、プライベートに限った非公開のノート運用だと、他人の目が全く無いので「まあいいか」と走り書きメモの形態のままで置きっぱなしになりがちなんですよね。結果、将来の自分が見て全く思い出せない走り書きメモ的なノートの山になってしまうという悲しいことが起こります。

しかし、ここで「基本的にはノートはObsidian Publishに公開する」という方針と習慣が確立できたらどうでしょう。「ほとんど誰にも読まれない」とは思いつつも、公開するというステップで一応は内容と文体をチェックする意識は向きますよね。

「ひょっとしたら他人が読むかもしれない」という意識が、将来の自分が見ても読めるようなノートに微調整するきっかけを生むわけです。

確かにタイムライン型発信に付きまとう完成度の高さへの強迫観念は発信への萎縮を生みますが、全く緊張感がないのも考えものということです。「一応は公開する」という一定の緊張感は、他人(将来の自分)にも読める体裁にはノートを整えるという効果が期待できるわけですね。

そして、そのプライベートノートを公開ノートにする敷居が極めて低いのがObsidian Publishの優れた点であるのです。

強力なリンク機能に下支えされたネットワーク構造

そして、リンク機能。一般的には、タイムライン型の発信で埋もれがちな古い記事を活かすためには、新しい記事において、折に触れて古い記事に対してリンクを貼るのがオーソドックスなやり方です。

しかし、たとえばWordPressでは過去記事を参照するには、「あー、昔書いたあの記事のタイトルなんだっけ」とうろ覚えの記事タイトルを思い出して検索して、そのURLを調べてコピーして貼っつけるみたいな作業が必要です。これが地味に面倒な作業なんですよね。(noteも同様ですね)

ところが、Obsidianでは内部リンクがそのままObsidian Publishでも機能するので、このリンク作業が極めてスムーズです。

もちろんある程度は「あー、あの記事なんだったっけ」が起きることは起こるんですけれど、Various Complementsプラグインなどの助けもあって、ノートエディタ画面のままでシームレスにサクサクとリンクが貼れますし、いちいち各ノートのURLを調べる必要もありません。

だから、昔書いたノートを参照し活用する仕組みとしてObsidian Publishは類稀な極めて便利で強力なツールとなっています。

Wikipediaとも異なるObsidian Publish

なお、リンク機能の強力なネットワーク型構造という意味では、Wikipediaも想起されるかもしれません。Obsidianの紹介でもよく「個人用のWikipediaみたいなもの」と説明されることがありますし、確かに似ている部分があります。

ただ、Obsidian PublishはWikipediaとも違う点があるなと思っています。それはあくまでObsidianはもともとが「ノート」を基盤とするツールであるという点です。

Wikipediaは「百科事典encyclopedia」がモデルですから、どうしてもある程度完成形のコンテンツを志向しています。「百科事典」のイメージでは個人が思いついたことをひとまず書き留めておくノートの未完成さ、未熟さ、可謬性が許されてる感じがありません。

あくまで「ノートが公開されている」というてい。そのカジュアルさがObsidian Publishの特徴なんですね。

ネットワーク全体がコンテンツ

このように、Obsidian Publishには、非タイムライン依存型のプラットフォームである、プライベートノートとシームレスにつながっている、強力な内部リンク機能により過去記事への参照やネットワーク化が容易である、という魅力があります。

その上、独自のカスタムドメインも利用できるし、個別のノートのpermalinkも指定できるし、リンクカード表示の画像やdescriptionも指定できる、とインターネットの大海への十分な接続性、機能性も担保されています。

内部の繋がりだけでなく、外部への繋がりも開いている。

これらの特徴から、現在主流のタイムライン型発信とは異なる「ネットワーク型発信」という新たな可能性をObsidian Publishは有していると言えるわけです。

すなわち、タイムライン型のように時間軸に線形に配置されず、記事も静的で完成されたものではなく、ダイナミックに変動しリンクで複雑に絡み合った総体的なノートのネットワークとして公開される発信です。

変動するがゆえに、個々の完成されたノートが主役ではなく、混沌としたネットワーク全体そのものが主役である、そういう新たな発信形式です。

まるでダンジョンのように入り組んだノートネットワーク全体がコンテンツなのです。タイムライン型の、よく整頓されて個々の記事にコンテンツが還元されてる仕組みと対照的な発信の可能性がここにあります。(そして、これを志向してるからこそ、江草は丁寧なナビゲーションはあえて置かないつもりなのです)

「発信」ではなくまるで「庭」のようにそっとたたずむ

ここまでくると、もはや「発信」という語句が合ってるかはわかりません。

そこまで積極的なイメージではなく、置いておくというか、提示しておくというか、それぐらい、そっとそこにあって常に成長変動しているもの、そんなイメージです。

ObsidianをはじめとするPKM(Personal Knowledge Management)ツールでは、時々「デジタルガーデン」という概念が言われます。庭を手入れするように、自身のデジタルノートネットワークを手入れしていこうという文脈で使われます。

Obsidian Publishももしかすると「庭」なのかもしれません。

プレゼンでもないし、新聞のような時事メディアでもない、「いつ公開したかどうか」とか「最新かどうか」には関係ない。ただ、いつもそこに日々あるのが「庭」です。そして、完成も正解もなく日々常に変わりゆくものです。

それでいて「庭」は通りすがりの人がふと目にすることもある場でもあります。時々「ほーっ」と眺めて足を止める人もいる。庭は他人にそこそこ公開されていて、他人に見られる可能性を残しているゾーンなんですね(まあ完全に塀で覆い隠してる家もありますが)。

でも同時に家の中という「プライバシーゾーン」も保っている。非公開のところは非公開として留めることができる操作性がある。家と庭はセットでシームレスにつながっている。

こうした、大々的に発表されるわけでもなく、私的空間の傍にありつつも世間に見られうるという「はざま」の場所でそっと佇んでいる「庭」感が、Obsidian Publishのイメージに見事に合ってるようにも思われるのです。

タイムライン型発信とネットワーク型発信の併用

さて、もともとは江草個人のnoteとObsidian Publishの使い分けの話でした。

でも、これだけ整理したのでだいぶ道が見えてきましたね。

色々と言いましたが、タイムライン型の発信のいい面もやっぱり多々あります。人間が時間軸や空間軸で一筆書きのようにリニア(線形)にしか移動できない以上、やっぱりタイムライン型に対する親和性は高いんですね。だから別にタイムライン型がダメとかそういう話ではないんです。

新しいものを追いかけていく(フォローしていく)スタイルを人は捨てられることはないでしょうし、捨てるべきでもないでしょう。

なので、こうしたタイムライン型の発信は江草の場合noteが(あるいはXも)担当することにしました。

今回のこのObsidian Publishを語るアドベントカレンダー記事があくまでObsidian Publishではなくnoteで書かれてるのも、時間軸に沿って置かれるべき完成した記事として投稿されるコンテンツであるからゆえなんですね。


一方、このタイムライン型の枠に収まりきらないコンテンツはどんどこネットワーク型発信としてのObsidian Publishに放り込んでおく。ここなら未完の内容も、後で直す気満々のものもとりあえず置いておけます。

それでいて、URLがきっちりシリアルナンバー的に仕込まれているので、noteなどのタイムライン型のプラットフォームから適宜参照も容易というわけです。

今後、日々のnoteの記事に付け加えたい脚注や補論みたいなものは、Obsidian Publishの公開ノートへのリンクを貼ることで提示するという案も考えています。(noteでは脚注機能がありませんし)


このように相互参照をすることで、タイムライン型の発信とネットワーク型の発信は併用可能です。しかも互いに価値を高め合い、弱点を補い合うポテンシャルもありましょう。

タイムライン型の発信だけでは窮屈ですし、ネットワーク型の発信だけでは寂しい。

だから両方併用するのが強い。

さらに言えば、これがプライベートノートともシームレスにつながっているので、自身の公私をも横断した興味深いシステムになるんですね。

これぞ[[つなげる]]に特化したアプリであるObsidianの真骨頂。


だから、ほら、やっぱ、Obsidian Publishすごくないですか?

めっちゃ可能性あるような気がしてきませんか?


【まとめ】机上の空論にならないように頑張りマウス

と、長々と語ってしまいましたが、お気づきの方はお気づきの通り、現時点の江草のObsidian Publishは全くそのレベルに程遠い状態です。

「まだ数えるほどしかアップされてないし、ネットワークどころかリンクもほとんど貼れとらんやんかーい」というツッコミ必至です。

いや、言い訳はあるんですよ。
プライバシー情報を書いてしまってるノートも一部あるので、すべてのノートをノーチェックでいきなりアップするわけにはいかないからとか、とりあえず今回のアドベントカレンダーに間に合うように新装開店したばかりだとか、手間がかかる過去ブログアーカイブのアップ作業を優先して進めているだとか、noteばっかり書いててObsidianに手が回ってないだとか。

とはいえ、江草自身、自分がビジョンばかりが先行しやすいタチで、ちゃんと実践するかどうか、実践が継続できるかどうかが課題というのは、普段から自覚しているところです。

でも、だからこそ、今回のアドベントカレンダーでこの記事を書いたというのもあります。

今回ここまで大口叩いて壮大なビジョンを語ったことで、江草としても「あんなに言ってたのに結局やっとらんやんけ」と後々に言われる恥を避けたいですから、今後のObsidian Publishの整備の意欲を維持するモチベーションになるはずです。

もともと永遠に未完であることや、とりあえず何でも好きに気兼ねなく書いていいところがObsidianのいいところですから、現時点での未完成さ未熟さには目を瞑っていただいて、今後の長期的な発展を暖かく見守っていただければ幸いです。


それに、とりあえずビジョン先行で世に公言するのもさほど変なことではないとも思うんですね。

中江兆民の『三酔人経綸問答』にもこのような一節があります。

このように、人々の頭脳は過去の思想の蓄積なのです。社会の事業は過去の思想の発芽なのです。したがって、もし新たな事業を起こそうとするなら、まずその思想を人々の頭脳にとどめて、過去の思想としなければなりません。なぜなら、事業はつねに結果となって現在に現われるが、思想はつねに原因として過去にあったからです。

中江 兆民. 三酔人経綸問答 (光文社古典新訳文庫) . 光文社. Kindle 版.


つまり「思想は事業に先立つ」というわけです。

ならば、Obsidian Publishの実践という大事業の前に、理想的なビジョンを考え熱く語っておくのも、事始めには悪くないのではないでしょうか。

もしズボラ星人の江草が放り投げても、この記事を読んでくれたどなたかが素晴らしいObsidian Publish発信を成し遂げてくださる可能性もあるわけですし。

クリスマスを迎え入れるのにふさわしい夢のある話ですよね。



というわけで、大変な長文をお読みいただき、ありがとうございました。

最後になりましたが、このような、アドベントカレンダーという楽しく貴重な機会を設けていただいた発起人のtadashi-aikawa大先生にお礼を申し上げます。

では、今後のObsidian部のますますの発展を祈って、お開きといたします。

以上、23日目担当、江草令がお送りしました。

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江草 令
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社会健康系診断医。誰もが人生にワクワクし充実感を持って働ける社会を目指すスローガン「ライフワークワークス」を提唱しています。働き方・少子高齢化などの社会問題についての考察や、読書好きで色々な本の読書感想文を書いてます。長期育児休業経験者。子どもラブ。 Amazonアソシエイト。
Obsidian Publish運用を始めてみた|江草 令
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