《Deadpool》とテキスト交換
今回はこちらのカードについてです。
文章欄を交換する
まず、このカードの一番最初にある(そして最も使いたいであろう)能力を説明することにします。テキストはこうです。
As Deadpool enters, you may exchange his text box and another creature’s.
(対訳)
これが戦場に出る際に、これと、これでないクリーチャー1体の文章欄を入れ替えてもよい。
一番見慣れない単語としては、交換されるものが文章欄/text box であることですね。この効果に関しては、先駆者的なカードが存在します。それがこれです。
英語のテキストを見比べてみると、交換する効果が同じであることがわかるでしょう。そして、このカードに割り振られた総合ルール(CR)の項目も存在します。
612.5. あるカード(《Exchange of Words》)は、プレイヤーに、オブジェクト2つの文章欄を交換するように指示している。これは各オブジェクトのルール文すべてを、他方のオブジェクトのルール文で置換する。(これらのルールで扱っていないカードを含むゲームにおいては、文章欄にあるそれ以外の要素も交換される。rule 100.7 参照。)
701.10h あるカード(《Exchange of Words》)はプレイヤーに、クリーチャー2体の文章欄を交換させる。これは文章変更効果(rule 612〔文章変更効果〕参照)を生成する。この種の交換では、各パーマネントのルール文は他方のそれまでのルール文になる。
これからわかるように、CR内ではカード名が特定されていますが、《Deadpool, Trading Card》も同様の挙動をするものと推測されます。(きっとそのうち総合ルールの文言が変わるのでしょうね)
つまり、文章欄の交換とは、文章変更効果を生成するものです。では、文章変更効果とは何でしょうか。次はそれを見ていきましょう。
文章変更効果
文章変更効果はゲームではあまり出てこない効果です。定義はCR612に書かれています。一部を引用します。
612.1. 継続的効果の中には、オブジェクトの文章を変更するものがある。それはそのオブジェクトに印刷されているあらゆる単語やシンボルに適用されうるが、影響があるのはオブジェクトのルール・テキスト(文章欄の中にある)とタイプ行にある文章だけである。これらの効果を文章変更効果と言う。
例えば、以下のようなカードがそれにあたります。
《特質改竄》は、色を表す単語(白/青/黒/赤/緑)や、基本土地タイプ(平地/島/沼/山/森)を別のものに置き換える呪文です。例えば、プロテクション(白)をプロテクション(赤)に換えたり、「沼渡り」を「森渡り」に変えたりします。これらは文章を変更し、能力を新たに付けたり消したりするものではありません。
そして、文章変更効果は、特性を変更する継続的効果の中では第3種にあたります。これは、コピー(第1種)よりも後に適用され、能力の得失(第6種)よりも先に適用されます。
では、実際にどのような挙動をするかどうかを見ていきましょう。
ケース1)
問:すでに《極楽鳥》と文章欄を交換した《Deadpool, Trading Card》(A)をコントロールしている。この状態で他のプレイヤーが《Deadpool, Trading Card》(B)を出し、Aと文章欄を交換するとどうなるか?
(他のプレイヤーがコントロールしているため、レジェンド・ルールは無関係)
文章欄の交換は文章変更効果です。Bによるこの効果は第3種であり、すでにAに適用されている第3種と同じ分類になります。つまり、タイムスタンプ順に適用されることになります。従ってAとBの文章欄が交換され、以下のようになります。
ケース2)
問:すでに《極楽鳥》と文章欄を交換した《Deadpool, Trading Card》(A)をコントロールしている。この状態で他のプレイヤーが《Deadpool, Trading Card》(B)を出し、先の《極楽鳥》と文章欄を交換するとどうなるか?
先のケース1と見比べるとわかるように、やはり継続的効果第3種をタイムスタンプ順に処理すればよいことになります。結果としては以下のようになるでしょう。
ケース3)
問:すでに《極楽鳥》と文章欄を交換した《Deadpool, Trading Card》(A)をコントロールしている。他のプレイヤーが《クローン》Bを唱えてAのコピーになることを選んだ場合、どうなるか?
この場合は、Aのコピー可能な値を見ることになります。コピー可能な値は第1種以外の継続的効果を参照することができないので、《極楽鳥》の文章欄を持っていることはコピー可能ではありません。従って、Bは素の《Deadpool, Trading Card》のコピーとして戦場に出ることになり、それの文章欄の交換効果を適用できることになります。(つまりケース1に帰着できます)
ケース4)
問:すでに《極楽鳥》のコピーになっている《クローン》をコントロールしている。この状態で《Deadpool, Trading Card》を出し、先の《極楽鳥》と文章欄を交換するとどうなるか?
これはコピー効果(第1種)のほうが先に適用され、その後に文章変更効果(第3種)が適用される。つまり、交換される文章欄は《極楽鳥》由来のものになる。
まとめ
文章欄の交換は特に難しくありません。継続的効果第3種であることを理解し、通常の継続的効果による特性変更と同じように処理をしましょう。
今回は以上になります。


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