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変更後の《ウルザの物語》と《血染めの月》

前回の記事( https://note.com/testing_urborg/n/nd5820cbc0916 )では、FINのリリースノートで発表された英雄譚のルール変更について記載しました。

その記事の中で最後に述べた《ウルザの物語》と《血染めの月》に関してもう少し見ていくことにしましょう。ここから先はFINリリースノートとは関係なく、既存のルールからの積み上げになります。

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《ウルザの物語》は生け贄に捧げられずこのまま残る。

なぜ能力を失うのか?

《ウルザの物語》が能力を失う理由を先に述べます。《ウルザの物語》は基本でない土地なので、《血染めの月》により山になります。さて、土地タイプが基本土地タイプになると、これによって土地がもともと持っている能力を失う、というルールがあります。

305.7. 何らかの効果により土地タイプがいずれかの基本土地タイプに定められた場合、その土地は以降古い土地タイプを持たない。ルール・テキスト、元の土地タイプ、その土地に影響しているコピー可能な効果によって得られていた能力を全て失い、その基本土地タイプが持つマナ能力を得ることになる。ただし、これは他の効果によりその土地が得た能力を取り除くわけではない。土地タイプの設定は、その土地が持つカード・タイプ(「クリーチャー」など)や特殊タイプ(「基本」や「伝説の」「氷雪」など)を変更しない。土地が現在の土地タイプに加えて新たな土地タイプを得た場合、それはこれまでの土地タイプとルール・テキストを持ち、それに加えて新しい土地タイプとマナ能力を得る。

マジック総合ルール

これにより、《ウルザの物語》が山になるという継続的効果を受けた際には、もともと持っていた能力、つまり章能力をすべて失うことになります。

継続的効果という単語を出しました。これはマジックにおけるゲーム内の効果の種類の1つで、「ある時間まで影響を及ぼし続ける効果」を指します。例えば《血染めの月》はそれが戦場にある間、「基本でない土地は山である」という、パーマネントの特性を変更する継続的効果を及ぼし続けます。

《ウルザの物語》に関係する同様の継続的効果がまだあります。それを次に紹介しましょう。

《ウルザの物語》のI章とII章

《ウルザの物語》のI章とII章の章能力を解決すると、これは起動型能力を得ることになります。

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I章ではマナ能力、II章では起動型能力を得ます。

この「起動型能力を得る」というのも、特性を変更する継続的効果です。《血染めの月》とこの点では同じですね。つまり、この《ウルザの物語》は、これらの継続的効果が複数適用されている状態になります。

さて、《血染めの月》の継続的効果を適用すると、能力をすべて失ってしまうことを思い出してください。起動型能力を得る継続的効果も適用されていうると考えると、結局この《ウルザの物語》はどのような能力を持つようになるのでしょうか? 

それを解決するのが継続的効果の相互作用、”種類別/Layers”という考え方です。

種類別/Layers

パーマネントなどオブジェクトの特性を変更する継続的効果は、以下の7種類に分類され、第1種から順番に適用されます。

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総合ルール 613節を参照

それぞれの分類に関しては総合ルール 613節(長い)に書かれています。ここでは、問題になっている2つの継続的効果だけをとりあげます。

《血染めの月》の継続的効果は、上の分類だと、第4種「タイプ変更効果」にあたります。そして、《ウルザの物語》のI章、II章による継続的効果は、第6種「能力の得失効果」にあたります。基本土地タイプを得ることによる能力の喪失は、第6種ではなく第4種に伴う変化であることに注意してください。

《ウルザの物語》の後に《血染めの月》が出る

では、すでに《ウルザの物語》のI章、II章が解決されており、その後に戦場に《血染めの月》が出た状況を考えましょう。継続的効果の分類と適用順は以下のようになります。

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適用順の可視化

つまり、最終的には以下のようになります。

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章能力は失っていることに注意

この《ウルザの物語》は、英雄譚でありますが章能力を失っています。従って、英雄譚による状況起因処理によって生け贄に捧げることはありません。また、あなたの第1メインフェイズの開始に際して、伝承カウンター1個が置かれることもありません。


FINリリースノートから読み取れる点はここまでです。今回は以上になります。



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