メロンパンに別名があった キングパン、コッペパン…
珍パン迷パンご当地パン(3)
ラグビーボール型メロンパン=PIXTA
工場兼店舗の本店も販売のみの支店もいたってシンプルな店構え。何でも外見より中身重視が歴代店主のポリシーだそう。創業昭和11年から変わらぬ昭和の香りがそこはかとなく漂います。
常連には出来損ないのパンのおまけもうれしいサービスです。呉市民はここメロンパンのおかげで大きくなりました(おむすびしるこさん)
呉名物 鶏皮の味噌煮(本文とは関係ありません)
創業昭和11年。老舗である。この店は戦前からラグビーボール型メロンパンを製造してきた。私はこれが祖形ではないかと思っている。
東嶋和子著『メロンパンの真実』は昭和6年に実用新案が登録された三代川菊治名義の「パン生地をコーヒーやバナナ風味のケーキ生地で薄く覆ったもの」をメロンパンの元祖としているが、著者も書いているように、それが「メロンパン」として製造販売された記録はない。
確かに実用新案ではあった。しかしこのパンが本当に製造されたのかアイデアだけで終わったのか、残念ながらそこのところが不明なのである。
メロンパンいろいろ
デスク乱入 近所のベーカリーでクリーム入りメロンパンとチョコメロンパン、お茶メロンパン、いちごメロンパンを見つけました。コーヒーやバナナがありならいちごやお茶も正しい「メロンパン」の一種ということですね。ちなみに、同店の看板メニューは薄皮まんじゅうのようなあんパン。ほとんどあんこです。店主は名古屋出身か?
メロンパンに別名があった?
キングパン?
久留米駅前のからくり時計 BGMは聖子ちゃんとチェッカーズ
現在、北九州市門司区ではメロンパンに似ているような似ていないようなキングパンを売っているパン屋さんがあるようだが、山田さんはそれではなく、いわゆるメロンパンをかつてキングパンと呼んでいたというのである。しかも北九州市、中でも門司周辺限定の呼称であったらしい。
私はキングパンを知らない。子ども時代の「キング」といえば雑誌の「少年キング」であった。付録が良かったなあ。
デスクあぜん 1982年休刊ですよ。古すぎ。ちなみに最終号の表紙は松田聖子だそうです。聖子ちゃんカットです。
彼女も久留米出身。どうでもいいけど。
(特任編集委員 野瀬泰申)
[本稿は2000年11月から2010年3月まで掲載した「食べ物 新日本奇行」を基にしています]