新潟市の小学校で2023年、同級生に悪口を言われた児童が自殺をしようとした問題について新潟市の中原八一 市長は「組織的な対応を徹底する」としました。
【新潟市 中原八一市長】
「学校や教職員の不十分な対応によって、児童やご家族の心身へ辛い思いをさせてしまった。大変重く受け止めている」

新潟市の中原八一市長は30日の定例会見で、学校や教職員の対応が不十分だったとしました。
この問題は新潟市の小学校に通う児童が2022年にいじめを受け、2023年4月に自殺をしようとしたとして保護者から訴えがあったものです。

専門家らによるいじめ防止対策等専門委員会は、複数の同級生による陰口や悪口などがいじめに当たる行為と認定。

相談を受けた教職員がいじめと認知していたにもかかわらず、管理職への報告をしなかったことなど、学校側の対応の不備が指摘されています。

【新潟市 中原八一市長】
「今回のような事案が起こりましたので、教育委員会には改めていじめに対する教職員の基本的な姿勢、対応力の向上また、組織的な対応について徹底するようお願いをした」
新潟市教育委員会は調査報告書の提言を受けて、態勢の整備をしていきたいとしています。