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縮小ボルダリング部/Novel by 懐メロそうせき

縮小ボルダリング部

4,497 character(s)8 mins

(足要素しか)ないです。pixiv初投稿です。
Fantiaでも活動しています。
Fantia→https://fantia.jp/fanclubs/78963

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「それじゃあ、今日も頑張ってね。」
 そういって私は一日履いていた靴下を脱ぎ捨て、足を伸ばした状態で地べたに座り5本の足指それぞれに一本ずつタコ糸をネクタイを結ぶように一周巻いてから地面まで垂らす。これで今日の仕事はほぼ終わったようなもの、後は糸を垂らした先の彼らを見守るだけ。

 私は、運動するのは好きだけど部活に入ってまではしたくないし、かといって文化部にも魅力的な部活がなく入るつもりはなかった。ただ、ここの高校は全生徒が必ずなにかしらの部活動に入部するのがキマリだったので、マネージャー枠が空いている部活動を探してひたすら色んな部に声をかけていって唯一空いていたのがここ男子ボルダリング部だった。
 マネージャーとして入部してもう半年経ち、最初は先輩マネージャーの仕事をただぼーっと眺めるだけだったが、今では先輩も引退して、私と同学年の一年生の男子部員5人のサポートを任された。

 (足裏がくすぐったい。)
 今日の練習が始まった合図だ。
 ここ宿小高校は世界最高峰の技術をもつ理系大企業『ジンタイ』が運営していて、ジンタイが宿小高校の各部活動に『ジンタイ縮小機』という人間やモノを小さく縮めることができる魔法のような機械を提供している。普通は顧問の先生や部長だけが使えるのだが、私の所属するボルダリング部では縮小機はマネージャーに使用権がある。

 そう、足裏がくすぐったい原因は私が1cmまで縮めた同級生の部員たち。

 ボルダリングという競技は、クライミングの一つで、特に道具を使わずに自分の手と足で岩や人工の壁面などを登るスポーツ。学校の敷地にそんな巨大な岩や専用の壁を作るスペースはさすがになく、仮に作れたとしても部員数に対しての練習効率は低いことは明らか。だから代わりに部員を縮めて私たちマネージャーの足裏を登らせるの。本当はロープは使わないみたいだけど、1cmの人間から見れば23cmの私の足は単純に考えて23mほどの高さになるからさすがに命綱としてタコ糸を垂らすようにしている。

 今日なんて、運動会が近いので練習で真夏の太陽にてらされながらほぼ半日行進したり、走ったりして...とにかく足は靴の中で蒸されてめちゃめちゃ臭いだろうし、砂もたくさん汗でくっついてるんだろうな。普通サイズの私ですらニオイを感じ取れるくらいだから、小さくなってさらに至近距離で嗅ぐことになる男子のことを思うとゾッとする。ただ、反面興奮している私もいるのも事実で。

 私だって最初は男子部員に自分の足が臭いなんて思われるのが嫌で、部活前にわざわざ石鹸を寮からもってきてニオイとれるまで洗って自分でも足裏を顔にくっつけて臭くないことを確認していた。でも、そこまでしたというのに小さくなって私の足裏に密着する男子たちが言うには全然ニオイが取れていないらしく、毎日部活終わりには「お前の足臭すぎじゃねw」などとからかわれる始末。そんな日が続いたある日、堪忍袋の緒が切れた私は、恥じらいなど吹き飛んで、全く足を洗わずに部活に向かってやったのだ。するとどうだろう男子たちの小さな悲鳴が足裏から聞こえるではないか。
 どれどれと足裏をのぞき込むと、5人のうち2人は私の足が臭すぎて気絶して突っ伏していて、2人は部活を放棄して1cmの体で無謀にも私から逃げようとしたので罰として靴下の中に入れて閉じ込めてそのまま履いてやって、残りの一人は私の足を殴ってきたのでお返しに軽くデコピンしたら骨折しちゃってたっけ。結局その日から男子たちとの立場は逆転して、からかわれることもなくなった。
 その日を境に私のスイッチが入ってしまったんだと思う。その日から足を洗うことはやめて無理やり男子たちに私の足裏を登らせるようにした。わざとお風呂に入らなかった日もあった、一週間同じ靴下を履き続けた日もあった。女の子がするべき行為ではないのは自分でも重々承知しているけど、それくらい、さっきまで同じ教室で授業を受けていた自分より背が高い同い年の男子を小さくして足裏で弄ぶことに興奮を覚えてしまった。
 そうやって毎日遊んでいると男子たちも私とは逆のスイッチが入ったみたいで、私の足裏を登っているように見せかけて熱心に足裏を舐める部員が現れて、今では全員こっそりと舐めるようになってしまった。面白いのはバレないようにこっそり舐めているところだ。足裏は敏感だからチロチロと舐められるているのはバレバレなのに。
 私の誕生日なんて、部員全員でいつもお世話になってるからとか色んな言い訳をしながら、一日中私の足の爪の垢を掃除までしてくれたっけ。

 そんな異常な思い出に浸っていると、男子たちはもう足裏を登り切って爪先で休憩していた。ここからが私の爆笑ポイント。
 男子たちは私の足先から地面に降りるときに、何をするでしょう?
正解は、「足裏に股間を押し付けながら降りてその摩擦で性欲を開放する」でした。
まあ、男子たちはバレてないと思ってるようだから私も必死に笑いをこらえて見て見ぬふりをする。しっかり足裏には白い筋がうっすらと5本描かれている。 
 こんなに出したらもうこれ以上練習する体力もないだろう。幸い明日が運動会なので顧問の先生から「今日は早めに練習終わらせてあげてね。」と言われていたのでちょうどいいかな。
 
 「お疲れ。明日は運動会だから早く帰って寝るように。」
 地面の虫のように小さな男子たちに顔を近づけて今日の練習の終わりを告げる。
男子たちはすこし不満そうな顔だけど、私には逆らえないのでとぼとぼと部室へ帰っていった。そんなに私の足は舐めたいくらい魅力的な味なのだろうか?私も小さくなればその気持ちがわかるのか?そんなことを考えながら男子たちが着替えて下校したのを見送って、部室の鍵を閉め、職員室に鍵を返しに行く。
 そういえば昼休みに運動部に入っている女友達と話したときに、先輩の足の掃除をさせられたり、足裏にセロハンテープではりつけられて写真を撮られたり、ひどい日は土日の間ずっと靴のなかで過ごして中敷きに残った垢や汗で飢えを凌いだなんて話も聞いたなぁ。その子も最初は嫌がってたんだけど、最近は自分から先輩の足を舐めさせてもらうように頼み込むようになってしまったらしい。

 (私も2年生担当のマネージャーの先輩に頼んでみようかな)
そんな馬鹿なことを考えていると、
「あら、鍵を返しに来てくれたの?ちょうど良かったわ話があるの。」
美人で有名の顧問の先生にばったり遭遇した。なんだか少し怖い顔をしているように見えた。

 先生は新人で今年から先生として働くようになったらしい。教員はブラックだと聞くようにただでさえ慣れない仕事の上、忙しい新人教員にも関わらずこうしてボルダリング部の正顧問を任されている。だから、部員の指導・観察を私をはじめとしたマネージャーに頼んでいるのだ。

 「話って、なんでしょうか?」
と、少しとぼけて言ってみる。正直、先生が怖い顔をしている理由に思い当たる節はある。
 この学校は企業が運営している珍しい学校で、その企業『ジンタイ』は人間の身体能力の限界などに焦点をあてて研究している。そのせいか、特に運動系の部活には相当力を入れておりほぼすべての部活が大会があるごとに優勝してきて、朝会の表彰の時間はお尻が割れそうになるほど長い。表彰されるのは生徒だけでなく先生も表彰されボーナスがありえないほど支給され、逆に悪い成績を残せばありえないほど減給されるらしい。大学を卒業したばかりで奨学金の返済もあるだろう先生が減給をくらうことが大変なことだということは、高校1年生の私でもわかる。
 そう、私たちボルダリング部1年生は先週の大会で下から2番目という減給確定の成績を残してしまった。

 「先週の大会のことなんだけど。なんであんな成績を残しちゃったの?
ちゃんと部員が練習してるか見張ってる?マネージャーとしてちゃんと工夫してメニューを考えてくれなきゃみんな強くなれないよ?」
 そんなに言うなら、先生がやればいいじゃないか。と一瞬思ってしまうが仕方がない。マネージャーになる際に、先生からは部員の指導を任される代わりに10万ほどお金を貰い、私も了承してしまっている。お金や役職を貰えば責任が発生するのは当たり前のことだ。

  「今日は早めに練習終わったから、まだ下校時間まで時間あるわよね。
 しっかり反省してもらうから。」

  「はい。すみませんでした。」

 先生はポケットから縮小機を取り出して私にそれを向けると、視界がひどくぼやけてきた。

 「…ん」
 ようやく目の焦点が合い始め、自分が置かれた状況を知る。
さっき先生が立っていた場所に黒く光る大型船のようなパンプスを履いた足がそびえたっていた。

 「あなたには、今日部員がしたのと同じ練習メニューをしてもらうわ。そうすれば改善点が見えてくるでしょう。」
そう言って私が何百人といてもピクリとも動かせないであろうパンプスをたった二本の指で簡単に脱ぎ捨て、肌色のストッキングに包まれた足裏をこちらに向ける。

 すごいニオイがする。
先ほど会話をしていた時には全然気づかなかったが、目が痛いくらいの刺激臭がする。

 「はやく登らないと踏みつぶすわよ。」

 なんとかニオイに耐えてストッキングの繊維に手をかける。
先生も20代前半で新陳代謝が高いせいかストッキングは汗で湿っていて、さらにその暑い体温が私の気力を奪っていく。毎日面白がって見ていた部員の姿を今ばかりは真剣に思い出して、少しずつ登っていく。

 私が必死に登っている間、先生は私のことなどおかまいなしに授業の質問に来た女子生徒の対応をしている。女子生徒は私の存在に気づいたのか、おもむろに上靴を脱いで、私に薄汚れた黒い足を近づけてさらに苦しめて嘲笑い、私がひどい顔をして先生の足裏にへばりついた無様な姿を写真に収めて帰っていった。上靴に書かれた名前が優しい私の親友と同じだったのは気のせいだろう。その後も先生は私をのことを忘れたように仕事をしているようだった。

 まったく虫になった気分だった。

 それでもめげずに、登り続けて職員室が静まりかえった頃になんとか先生の足指部分までたどり着いた。どうやら先生はまだ気づいていないようだった。
 たどり着いた安心感に包まれ一息ついて周りを見渡すと、ストッキングが破れて素足が露わになった箇所があった。ストッキング越しの場所よりもそこを刺激するのが先生に気づいてもらうのに一番だろうと思い近づいてみると

 汗がにじみ出ていた。

 不意に思い出してしまった。
(みんなが虜になる足裏の汗の味ってどんな味なのだろう)

 こうも一度興味に火が付くと人間は止まらない。
蛾が明かりに群がるように汗の元まで駆け寄り顔を近づける。

 ペロッ

翌日、運動会にも関わらず彼女の姿は見えなかった。

Comments

  • Day9

    April 8, 2021
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