例示されず、独り歩きする “迷惑行為”◎2024年5月に京都・八坂神社で起きたこと【2025年に知らないでは済まない】晒しとフェイク情報の法的リスク
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京都・八坂神社にからむ大炎上発生
2024年5月22日夜、京都市東山区に位置する八坂神社にて、外国人ガイドが率いるツアー客4名のグループの参拝行為をめぐって、日本人女性(Xアカウント名:藤野氏 @fujino_ojo) が注意したとされ、その後口論に発展。その様子を撮影した動画を撮影者が投稿。
当日夜、藤野氏は以下の行動を取った
撮影された口論の様子を映す動画をモザイクなしで公開(藤野氏は映っていない)
「次々に柵にたたき付けて遊んでいた。注意すると多数から罵られた」と描写
当日の事象とは無関係であるオーバーツーリズムタグを付与(メディアを含め多数が論点を見誤った)
動画は再生回数100万回を突破。外国人嫌悪アカウント、保守系インフルエンサーらを中心に壮絶なガイド攻撃が見られた。メディア報道を巻き込んでの大炎上となり、Xでは住所が晒されたほかトリップアドバイザーには殺害脅迫を示唆する文言も見られた。藤野氏のフォロワー数は百三十程度から七千台へと急伸。ガイド側は直後に訴訟を示唆していた。2025年5月、藤野氏は「訴えられている」と公に。
当日から3週間経過ころまでのXの藤野氏アカウントでは、きな臭い香具師のような人物まで現れていた。
(藤野氏へのリプライとして)
「ロビー活動が本業だが市議会議員を巻き込んでは?」
「藤野さんをジャンルダルクにしてはいけません。敵の注意を分散させるのです」
「この問題に効果的な~という記事が朝日新聞からでますよ」
(後述の別女性の怪主張に際し、組織的行動を思わせる発言)「これから大告発大会がはじまります」
ライター業をやっていると思われる反対論者を指し、藤野氏支持者が「取引先に連絡して仕事を切らせた」
誰それの特定をほのめかす
ふざけたり損害を企図したりするような悪行、迷惑行為、狼藉、騒ぐといった行為があったという事実は、そもそもなかったのか
ガイド一行が迷惑行為を働いたという詳細な描写は、藤野氏からも初期の説明投稿をのぞいて見られない。2024年が6月4日アベマテレビ出演(本記事でスクリプト全文掲載)の発言をみると撤回同然で、なぜ注意をしたのか掴めなかった。法廷で明らかにするのか。同様にガイド側からも何があったかは発言を控えているようだ。去年の繰り返しになるが、悪行、狼藉、迷惑行為などと誹謗中傷するアカウントは気をつけたほうがよいのでは。違法ガイドなど一連のフェイク情報も本記事でまとめている。
大前提だが、男性とちがって女性はなんら実害を受けていない。男性が動画内で声を荒げた程度。そもそも、何かを注意して数分も動画を撮りながらつけまわすのが常軌を逸している。「オマエ」と最初に言ったのは女性であり、それにつられて男性もヒートアップしたのだろう。注意は自由だが、「なんでそんなことで注意するのか。こっちはちゃんとやってるでしょ」と応じるのも自由である。数分付きまとわれ、男性らは仕方なく相手をした構図であることが動画から読み取れる。
女性はおそらくは古典から引くなどした匿名アカウントであり、実名で被害にさらされた男性とは異なる非対称性も見逃せない。筋違いのオーバーツーリズムや外国人一般への嫌悪を扇情するような投稿が多いなか、当日の説明への矛盾を指摘する声に説明をすることはなくここまできた。
やがて来たる判決を前に、どちらについておくべきなのかを検討する資料になればと思う。
初期報道を2例。不確かな情報に基づき、動画のみを切り取って「ガイドが注意されて逆ギレ」と色づけする報道が中心だった。
■共同通信47ニュース/地元紙・京都新聞 2024年5月27日
既成事実化させた罪深い地元報道。
■「日刊ゲンダイ」2024年5月31日
「迷惑行為」と断言しているが、記者はどんな行為があったか知っていたのだろうか。
動画拡散後に見られたガイドへの攻撃を取り上げたメディアは今なおない。
口論動画(3分程度)
2024年5月23日夜
京都市東山区/八坂神社境内
日本人女性撮影者
イギリス人男性ガイド
顧客は70代4名(顔が出たのは男女1名づつ)The Times インタビューによりグループサイズが明らかに
アメリカアクセントの居合わせた女性
なによりも動画に関心が集まりやすいと思う。しかし、この事案で焦点を集めている行為は、許諾なく動画を投稿したことを含めて、すべてX上の投稿内容に関係している。だいたい考えてもみてほしい。神社と外国人という要素を外せば、ただのいさかいである。ヒートアップすることもあるだろう。双方ともが後悔しているのではないか。とはいえ、「いわれのない行動に騒動を起こされた」とガイド側が思っている可能性は高い。実害があったのはどちらかという話である。さらには「なんらかの不謹慎な悪事があって注意した」というそもそもの前提が、アベマテレビ出演により崩れた。老齢の外国人旅行客が、あの重厚なつくりで日本人でも鳴らしにくい八坂神社の鈴をならそうと、作法に苦労していた程度が関の山とも考えられる。八坂本殿で日本人で放した拍子にあたりやすいのは事実としてある。たとえば下御霊神社など、なにも考えずにゆさゆさ鳴らすような鈴とはちがう。八坂本殿は前後に振る。鈴と緒が分離し、かつ重厚なつくり。八坂神社は当然把握しているはずだが、ひた隠しにしているようでまったく言及がない。ここまでみると、大炎上投稿の「次々に叩きつけて遊んでいた」から脚色だった可能性が浮上し、日本人女性の分が決定的に悪い。いずれにしても、動画での発言内容はケンカ両成敗。八坂神社に特に被害はなかったので矛先を八坂に向けるのもおかしな話。甲子園球場でもめ事が起こっったとして、一体だれが甲子園球場の運営会社に責任を問うだろうか。政治家などもっと無関係である。法治国家であるのだから粛々と司法判断を待つべきでは。
女性から「身の危険を感じて」といった表現をしている投稿もみかけたが、動画冒頭をみるにそこまでの緊迫感はない。
双方がすべてを裏返す言葉を発するのかどうか、裁判ではこの点を注目している。
<日本語>
撮影者:<私がなぜ怒ってるかも伝えてないですよね>
男性客:Enough. Enough. Enough. Get out of my sight.(もうたくさんだ。どっか行ってくれ)
ガイド: Yeah, okay. Now. Do you speak English? Do you speak English? Do you speak English? <英語しゃべれますか?>(分かった。それじゃあ、英語は話せますか?英語は話せますか?英語は話せますか?<英語しゃべれますか?>)
撮影者:<Google翻訳があるじゃないですか。あなた日本語もできますよね>
ガイド:<8年ここに住んでます>
撮影者:<ああ、はい、いや、そういう問題じゃない>
ガイド:Can you leave us alone, please? Could you please leave us alone?(放っておいてくれますか。放っておいてくれませんか)
撮影者:<今の発言て…>
ガイド:Could you please leave us alone?(放っておいてくれませんか)
男性客:Call the police.(警察を呼んで)
撮影者:<英語ができないことを理由に私を虐げたじゃないですか>
ガイド:Can you leave us alone, please?(放っておいてくれませんか)
撮影者:<差別ですよね>
★理解に苦しむ発言で口論はエスカレートしてゆく。この「差別発言」はSNSで大いに利用され、男性に対して差別主義者とレッテル貼りする投稿が多数見られた。
ガイド:Can you leave us alone, please?(放っておいてくれませんか)
以下同時
-ガイド:<何が差別?何が差別?>
-撮影者:<なぜここで…>
以下同時
-ガイド:<何が差別?>
-撮影者:<英語が喋れるかが必要になるんですか?私に>
女性客:What's happening? 未確定
男性客:Why does she want to… 未確定
撮影者:<8年住んでるんですよね>
ガイド:Can you leave us alone, please?(放っておいてくれませんか)
撮影者:<日本語出来るじゃないですか>
ガイド:<いや、日本人と結婚してますよ>
撮影者:<いやだから日本人と結婚して…>
以下同時
-女性客:It’s not his fault, I misunderstood and I made it too loud. It’s not his fault.(彼のせいじゃない。私が分かっていなくてうるさかったの。彼のせいはじゃない)
-ガイド:Can you leave us alone, please?(放っておいてくれませんか)
男性客:Call the police. Call the police.(警察を呼べ、警察を呼べ)
女性客:Yeah,come on, then.(そうね、じゃあ、そうして)
撮影者:<呼んでもらっていいですよ>
ガイド:If you continue… You are being very rude. Leave us alone.(そのまま続けると…。今とても無礼な振る舞いですよ。放っておいて)
★「この調子で続けるなら警察を呼びますよ」と続けるところ、言葉を飲んだ?
撮影者:<Rudeはオマエや>
★この発言でガイドの堪忍袋の緒が切れた
女性客:Good bye.(さよなら)
ガイド:<何がオマエ>
撮影者:<理解してるやん>
ガイド:<何がオマエ>
撮影者:<日本語理解してるやん>
ガイド:<何がオマエ>
撮影者:<日本語理解してるやん。大事に扱えって言ってる>
ガイド:<うっせーなオマエ、黙っとけ。うるせーオマエ>
撮影者:<これ別に逆に私が警察に出しますよ>
ガイド:<マジでうるさいな、オマエ、マジでうるさいな>
背後で女性客が他の客に説明するふうに発した言葉
I banged the rope loudly. You know what I did to the rope? I was banging on the side too vigorous(ly) (鈴の緒で音を出しすぎた。私が鈴の緒にした動作は分かる? 側面を強く鳴らしすぎた)
重要★遊んでいたり、意図的に柵に叩きつけたりしていた認識は読み取れない。また、当該女性客以外は、音が大きかったことを認識してない様子。ここから「グループが一体となって次々と叩きつけて遊んでいた」を明確に否定できる。
ガイドと居合わせた女性
★この女性は本殿前のやり取りまで見ずに一部だけ見ていた可能性大。
ガイド:Do you understand this? I have no idea what’s going on.(この状況を理解できます?一体どういうこと?)
★言葉ややり取りが理解できないというよりも、「なぜこんなことになってる?」の意味合い
以下同時
-居合わせた女性:I think she just said that being very disrespectful to the..(とても無礼だと彼女は言ったと思う)
-ガイド:'Cause the customers are like…(それというのもお客さんたちは…)
ガイド:But they were not, they were not.(でも、違う、そんなことはなかった)
居合わせた女性:I thought it was kinda rude.(ちょっと無礼かなと思った)
★itが指している範囲は不明だが、この女性は参拝までを見ていたとは考えにくく、男性が声を荒げた箇所を指しているのでは、。
ガイド:The lady … (女性は…) 未確定
居合わせた女性:I mean being disrespectful(失礼な振る舞いがね)
男性客(非ネイティブ):We were (un)disrespectful ? We were disrespectful ? (私たちが無礼だったって? 無礼だった? )
居合わせた女性:It’s sacred, It’s sacred(神聖だから。神聖だからね)
ガイド:It's not. Because the lady… (そうじゃなくて、女性は…)
ガイド:No, No, No. (そういう話じゃない)
居合わせた女性:Maybe someone who is Buddhist(Shintoist) and this is sacred space for them, maybe they're offended that it was. You know, I'm saying is he should translate and say I'm sorry for disrespecting.(神道を信仰している人かもしれない。ここは神聖な場所だし、気分を害したのかもしれない。ガイドの方は通訳して、敬意を示していなかったと謝るべき)
ガイド:We did it already, numerous times. (私たち、すでに何回も謝りましたよ)
女性客:We are very sorry. We made a mistake.(みんな申し訳ないと思ってる。私たちは間違ってしまった)
男性客:Bye, bye, okay, let's go.(じゃあね、行こうか)
居合わせた女性:But don't be rude to her.(それでも彼女に失礼に接しないで)
ガイド:We don't. Just telling her "Leave us alone" .(失礼には接してない。「構わないで」と言ったまで)
別の女性客:Because she is following us, and we don't need it.(彼女がつけ回すから。やめてほしい)
女性客②:We are wasting time.(時間の無駄よ)
ガイド:We don't mind having warnings.(僕たちは注意を受けること自体は何とも思ってないから)
ガイド:Anyway(ところで)
ガイド:<次やったら警察に報告しますよ>
撮影者:<いや、今呼んでいいですよ>
ガイド:<これ消してください>
★肖像権の保護を求めた
撮影者:<いや、今呼んでいいですよ>
ガイド:<うるさい、オマエ…>
撮影者:<ツイッターあげます>
ガイド:<オマエの名前はなんですか>
撮影者:<オマエ…"オマエの名前はなんですか"?>
ガイド:<うるせいオマエ、消えろ>
以上
多数から罵られた?
ここまで見て分かるとおり、「多数から罵られた」との描写は適切でないことが分かる。
誰も指摘していないポイント
撮影者は「オマエ」とケンカモードの口火を切ったが、ガイドは一度足りとも母国語で荒げた言葉使いをしなかった。
その後
撮影者はXに動画をあげた
ガイドの住所氏名が拡散
「違法ガイド」「闇ガイド」「旅行業法違反」など間違った情報が出回った
「日本から出て行け」など、外国人嫌悪を露わにする投稿が目立った
何があったか 撮影者側とガイド側、双方の視点/主張
【撮影者側】
藤野氏自身の状況描写が複数ある。
①2024年5月23日の最初の投稿
「次々に鈴緒を柵に叩きつけて遊びながら参拝していた」
「注意したところ多数から罵られた」
②2024年5月24日の投稿
遊び半分に大振りしている別人動画を例えとして「これに近かった」と説明
③2024年5月25日の投稿(抜粋)
ご一行、次々に鈴の緒を叩きつけて参拝。
男性の第一声は、「オマエ、うるさい」でした。
④2024年5月27日の投稿
下記アベマテレビでの発言に準じる内容
⑤2024年6月4日 Abema TV 藤野氏の発言書き起こし全文
鈴の緒の鳴らし方について、6月4日に放送されたアベマテレビの通称アベプラ https://abema.app/s2Bk に音声出演(顔出しせず)。番組中は「藤野さん」と呼称された。
スタジオ質問① 差別的な発言があったというのはどの部分か
そうですね、動画内でも私が口にしていた、「差別が」というところは、Do you speak English?というガイド男性の発言によるんですけれども、それまでに会話についてはすべて日本語で行っていたんですね。その中で会話の齟齬とかはなかったですし、彼も非常に流ちょうな日本語を話していたというのもあって、私が英語を話せないっていうのを分かった時にそれを発したものですから、それは英語が不得意な日本人に対する差別ではないかという態度でした。
スタジオ質問② 外国で興奮してくると母国語で話したいものかもしれない。「英語話せますか」はそれだけのことのように感じた
そうですね、そういうふうな捉え方をするのであれば、いま画面に出ている最後のCan you leave us alone, please? というのは出てこないと思うんですね。それまで日本語でもちろんできていて、英語だったとしても、ここにつなげる事はできると思うんです。
スタジオ質問③ 英語で「十分です、十分です」と距離を置こうとしていたなかで、ヒートアップしていったと見えた
少なくとも、ツアー客と私の間では、コミュニケーションというか意思疎通が取れていない状態であって、やはりここはガイドの方が仲介に入るべき、責任を取るべきだと私は思ったんですね。
スタジオ質問④ 動画の前は何分くらいのやり取り?
あの動画が始まっているところというのが、本殿と、最後に出て行く出口の間くらいなんですけれども、本殿からその中間までなので、1分ないくらいなんですね。
スタジオ質問⑤ そこまでの流れは?
本殿の前に鈴が3つ下がっているんですけれども、彼らが一番右の鈴を使っていて、その真ん中のところにはまた別の方がいらっしゃって、私が左側のところにいたんですね。で左のところでお参りをしてたんですけれども、その前の時点でガイドの男性がお参りの仕方みたいなのを簡単に教えていたような様子を私も見ていて、お参りをしようとしたところで、すごく大きな音がして、右の方を見てみたら、結構力いっぱい、鈴を鳴らしていると。もちろんその時点で、直ちに止めに入るようなレベルではなかったので、自分もお参りをして、その後本殿向かって右側のほうに行こうとしたんですけれども、やはりどうしても強くて、加えてあまり丁寧に扱っていないっていうような印象がすごく強かったんですね。柵に叩き付けるといった表現をX上ではしていたんですけれども、結局、勢いよく鳴らして、鈴の緒を力いっぱい振り回して......振り回すまでなかったとしてもですね、そのまま手を離すと柵に大きな音をして叩きつけられるようになってしまうんですね。で、だからもう少し丁寧に扱ってほしいっていうのを、今回、ガイドの男性にお伝えをしたというかたちで。
スタジオ ガイド側の主張について確認
お客様が鈴緒を柵に叩きつけて遊んでいたという事実はない
日本の文化やマナーを尊重している。お客様にもご理解いただいていた
藤野さんが拡散した、男性による鈴緒を振り回す動画は全くの無関係
少なくとも最後に書いてある(無関係の男性の動画)、鈴の緒を振り回している動画が全くの無関係というのはそうで、参考までにというふうに、自分が撮れていなかった部分なので、こういった状態の一歩手前だった、と参考までに付けたものなので、全く無関係というのはそのとおりです。
スタジオ質問⑥ 鈴の振り方の強さはどれくらい?
言葉で説明するのは、すごく難しいかなと思っているんですけれども、少なくとも私が公開した動画の中で、私は英語で、乱暴に扱わないでとか、大きな音をたてないでとか、ということはひと言も発していないんですね。ただ、公開した動画の中で、女性の方が「大きな音を出しすぎちゃったんだわ」とか、いうふうにおっしゃっていたりだとか、しているとこを見ると、何かしらそういう感覚ってあったんじゃないかなと思っています。で私の感覚っていうのは、もちろん、何かで測れるわけではないので、どれくらい雑に扱ったかというのは。ただ私としても神社にいた身として、さすがに声をかけるか迷うくらいの段階だったんですね。でもちろんその場には八坂神社の方はいらっしゃらないわけで、ただちに社務所に走って神職さんを呼んでくるというところではなかったわけなんですね。
スタジオ質問⑦ どんな感じで注意を?
私から話しかけた方(お客)っていうのはないんですけれども、ガイドの男性は、少なくともお参りの仕方を知っているというところで、ある程度理解のある方なのかなと思ったんですね。なのでGoogle翻訳を使って、「乱暴に扱わないでほしい」とい旨の内容を見せたかたちになりますね。なので日本語と英語両方が表記されているかたちでお見せしたんですけれども、それに対して「オマエうるさい」と言われてしまったので、そこから日本語でやり取りが始まったという感じです。
スタジオ質問⑧ 外国人と見られる女性が「ガイドは、あなたの言葉を通訳した」と話していた ※質問者の誤った理解に基づく質問
すいません、えっと、その女性というのは、ツアー客ではない方が、横から入ってくださって、ていう場面で。
スタジオ質問⑨ 注意した段階でガイドは通訳したか
彼、ガイド男性がツアー客に「こんなことを言っている」と言った場面は一切なかったです。
スタジオ質問⑩ 最後にひとこと
今回ネット上でもいろんな意見が飛び交っていて、私もすべては見切れていないところにはあるんですけれども、もちろん日本の文化やったり、神社をはじめとしてこういった文化財を大事にしたいという気持は皆さんあるのかなと思うんですけれども、現状、これだけ外国の方が観光客として来られているなかで、どうしても対策不足なとことがあると思うんですね。そのなかで私のようにトラブルに発展してしまう場合もあるので、こういった事例に従うかたちで、自分も注意しようっていうのは、まだちょっと危うい段階なのかなと私は考えています。
まとめ
「振り回すほどでもなかったとしても」発言で、SNSで浸透していた見方が完全に瓦解
明確に「遊んでいた」と取れる描写はなかった(SNSなどでは遊んでいたと受け取る向きが多かった)
迷惑行為と称するに匹敵する行為の描写が見当たらない(SNSなどでは迷惑行為があったと受け取る向きが多かった)
「手を離してた際に当たってしまうこともある」とのこと。「叩きつけて」とは大きくニュアンスが異なる。(手を離して当たったのなら話はまったく変わってくる)
振り回す動画について別人だと明言(SNSなどでは振り回す動画の人物をガイド氏と受け取る向きが多かった)
「次々に」に呼応する描写が見当たらない(SNSなどでは次々に動作におよんだと受け取る向きが多かった)
注意をするに足る行動があったのかどうか、まったく見えてこない
2025年5月
ガイド男性に提訴されたことをXにて言及
2025年5月22日
1年前のトラブルを回顧するX投稿で例の動画も投稿しつつ、
「助けてください」と懇願。数日後に削除。
2025年5月30日
「藤野さんを守る会」アカウントが開設
最後まで支援をつづけるグループという位置付けか。
藤野氏の八千弱フォロワーに対して三百三十程度。(5月30日)
https://x.com/fujino_mamoru
【ガイド側】
2024年5月 ガイドが知人に書いたとされるコメント
https://x.com/oliver1383860u?s=21&t=Pyw1n_9KgpM7BTieZ3rK1Q
x.com
twitter.com
いくつかのことを説明させてください。
まず、状況は私と私の顧客のグループが八坂神社にいたときに始まりました。私は彼らに祈りの儀式の方法や鈴を鳴らす方法を教えました。その女の子はすでにそこで外国人をランダムにビデオ撮影していて、突然私たちに近づいてきて、彼女の携帯電話に「ここは歴史的な寺院です、大切に扱ってください」といった翻訳されたメッセージを見せました。なぜ彼女がそれを言う必要があると感じたのか理解できませんでした。顧客のグループは70代の高齢者だったからです。しかし、彼女は年配の女性が鈴の綱を強く叩きすぎたと決めつけました。私たちは彼女を無視しようとしましたが、彼女は動画が始まる前の2分間、手を伸ばし、携帯電話を顧客の顔に向け続けました。ここから動画が始まり、その男性が彼女に「私たちを放っておいてください」と頼みます。私も同じように頼みました。私は彼女に「英語が話せますか?」と尋ねました。なぜなら、最初に彼女が英語で一文を言ったのを聞いたような気がして、そうであれば話がもっと簡単になると思ったからです。彼女と英語でコミュニケーションを取る方が、もし可能なら私にとっては簡単でスムーズでした。人種差別的な意図は全くありませんでした。私は日本に数年間住んでいて、多くの素晴らしい日本人の友人がいますし、ここを自分の家だと思っています。どうして私が人種差別的なことを言うでしょうか?ありえないでしょう。私たちは最初にその女の子に謝罪もしましたが、実際にはグループは最初から何も悪いことをしていませんでした。
https://x.com/oliver1383860u?s=21&t=Pyw1n_9KgpM7BTieZ3rK1Q
2024年6月 アベマテレビで発表されたコメント
お客様が鈴緒を柵に叩きつけて遊んでいたという事実はない
日本の文化やマナーを尊重している。お客様にもご理解いただいていた
藤野さんが拡散した、男性による鈴緒を振り回す動画は全くの無関係
2024年7月 本記事独自
情報筋によると、ガイド側はガイドの第一声が「オマエ、うるさい」であったと藤野氏が投稿していた内容は事実ではないという。
※当日のガイド視点の詳細についての本人発表されていない
◎派生問題:Xアカウント名「椛(もみじ)」が、ガイド男性のナンパや素行不良といった真偽不明の一連の情報を投稿
椛氏/2024年6月、ガイド男性のナンパや素行不良についてXで投稿を開始。「飲み屋で男性から声をかけられた」「男性はナンパを繰り返している」「しつこく付きまとわれた」「ケガをさせられた」「(別の)神社で騒いでいた」などと糾弾。
2024年7月 本記事独自
情報筋からの確かな証言ではガイド側は全面的に事実無根を主張しており、特に「飲み屋で男性から声をかけた」の否定については証言者がいるとのこと。
2025年2月27日
「八坂神社事件関係者公式アカウント」と称するアカウント、Veritas https://x.com/JP_Veritas にて、「関係者一同」として上記女性に対して声明発表。Xユーザー椛(削除済み)に対して、風説を流布したとして対処を要請。
2025年3月1日 声明第2弾発表
当該ユーザーは一方のアカウント削除に応じた
sumi_hatsuは正確にはhatsu_sumiであるか、もしくはアカウント名が変更されたことがうががえる。
うぐいす@初音 (@hatsu_sumi) / X
2025年3月6日 声明第3弾発表
2025年3月8日 声明第4弾発表
椛氏に対してすべてやアカウント停止に応じなければ、民事および刑事を含めた法的措置を取るとのこと。
考察編
本騒動の要点
「次々に鈴緒を柵に叩きつけて遊びながら参拝していた」のインパクト
動画前の話がハッキリしていないにもかかわらず、迷惑行為や悪質行為があったと半ば事実認定されて一方的にガイドを糾弾する投稿が多数見られた
ガイドが顧客に注意したかどうか、情報がないにもかかわらず「ガイドは注意をしていない」と考える投稿が多かった
確かにガイドは動画中で暴言を発しているが、その後に受けた被害を見るに「ここまでの仕打ちを正当化できるのか」と少数派から声があがった
「規範を逸脱している」とみなす価値観には個人差がある場面や状況がある。京都市は「電車内の化粧」を例えに
不慣れな訪日客には寛容な姿勢で接するべきではないか(八坂神社の鈴は重厚で鳴らしにくい)
偽情報、誤情報にあふれたSNS
興味深いのは、八坂神社の現役または元職員を示唆するアカウントが藤野氏を積極的に支持していたこと
ガイド支持派への攻撃はすさまじく、出自をなじるやりとりまで見かけた
動画拡散のその後 間違いやズレた論点、攻撃で埋め尽くされたSNS
SNSは必ずしも一般の人たちの意見をのぞける場所ではなく、簡単に「いかにもそれが多数派」のような投稿をびっしり埋めたり、フェイク情報やミスリードを発信したりできてしまう。このことに今回気づかされた。
明らかに事実と異なる意見やミスリードを掲げて擁護にする声であふれていたが、興味の喪失も同時進行したと見られ、2024年6月前半をピークに時間を追うごとに沈静化が進んだ。
注視したい情報、誤情報、未確認情報、フェイクニュース、ズレた論点リスト
違法ガイドだ、闇ガイドだ(2018年からガイド資格は不要。”ライセンス”という表現もそぐわない)
旅行業法違反(旅行業の基本は宿泊と運送。街歩きツアーには不要。また宿泊ありでもガイド料金のみ徴収している限りは案内業には不要。予約代行[立て替え]も同様) ※本記事筆者は国内旅行業務取扱者資格を保持
会社登記なし、違法ツアー会社だ(個人事業主ではないだろうか。「屋号」をご存知だろうか)
脱税(根拠は?)
事案以降に出現し始めた真偽不明のトリップアドバイザー低評価レビュー
ガイド男性の謝罪動画へのリンクがあると記載する、ガイド本人を名乗るのインスタアカウントが流布 同リンクは無関係なゲーム系サイトへのもの
撮影者が例示した、ありえないほど乱暴に若い男性が鈴緒を振り回す動画について、当該客らだと誤認したり実際にそのように振り回したと思い込んだりする人が続出
本殿が破壊された(痕跡は?)
迷惑・不敬・悪質は実質なかったにもかかわらず事実認定 。「暴れた」「狼藉」などの類似表現も同様
「教会モスクで~(とんでもない行為を挙げて)したら」と本件と比較して大げさすぎる例を列挙
靖国神社の件だとか明かに次元の違う事象とくくる
八坂神社は被害届を出すべき(被害がなかったので出す必要がない)
神社や行政は対応を(裁くのは司法。日本は法治国家)
オーバーツーリズム論へ誘導(当日を発端とする一連の出来事とオーバーツーリズムは無関係)
藤野氏へのリプライとして「ロビー活動が本業だが市議会議員を巻き込んでは?」といった発言のほか、「藤野さんをジャンルダルクにしてはいけません。敵の注意を分散させるのです」「この問題に効果的な記事が朝日新聞からでますよ」など組織的活動を示唆するなどと発言があった。
藤野氏サイドの中心人物として活動していたXアカウント@amiami_132 「あみたろす灰崎亜美」からは、「ガイドが転居しているなら特定しようか」「まず、音に弱いという診断書を医者にもらいにいこう」といった趣旨の発言がみられた。同人物は、「ガイド男性は(上述の椛氏の件で)警察に要注意人物扱いされている」 といった発言を繰り返した。また、ある種の指南役的な役割も果たしているのか、「旅行業に詳しいかた募集。情報公開請求されない方法を教えます」などと投稿。また、あみたろす氏については、自身が通っていた大阪市の専門学校から何者かに尾行され脅迫をまがいの言葉を浴びせられていた、との情報もある。
あるガイド側支持者を集団でとりあげ「特定した」など脅迫めいたやりとりが見られた。結果的に発言をやめざるをえず、この過程で表現の自由が侵害された
保守系インフルエンサーなど数多くの過激アカウントが藤野氏を擁護する姿がみられた
一般論としてSNS問題がはらむリスク
◎総務省ワーキングループ資料https://www.soumu.go.jp/main_content/000945918.pdf
◎肖像権侵害
誤認ポイント
①迷惑行為があったなら、実際どんな迷惑行為だった?
報道関係者含め、この質問には誰ひとり答えることができなかったはず。誰もが何が起こったかたよく分からないまま、まるで事実のように受け止め、あの振り回す動画は当該客らだと見なす声までがあった。
悪気があったのか、不慣れだから音が大きかったのか。メディアにおいてもそういった考慮は一切なかった。「あの振り回す動画と同等のもの」と匂わせる罪深い編集により、SNSで大量の誤認を生み、「無知でおバカな外国人グループが、ガイドに率先されて破壊行為を楽しんでいた」なる曲解が横行した。
②「証拠がない」の誤解
動画以前の様子を映す動画がなく「証拠がない」と有名インフルエンサーも気後れしていたが、実は、ある意味、あの口論動画が決定的な証拠だというこという見方もできる。それは晒すことに法的リスクがあるからだ。肖像権はなにも芸能人だけのものではないことは広く知られるところ。
重要報道を振り返る
①2024/5/29 デイリー新潮
ガイド側、八坂神社、京都市に取材
ガイド側
「ご連絡いただきありがとうございます。せっかくご連絡いただきましたが、今現在警察、弁護士に相談、名誉毀損等で訴訟の準備をしていますので、現時点でお話しする事は遠慮させていただきたいと思います。京都はオーバーツーリズム問題を抱えており、一定数の反対派が存在し、中には外国人に対して異常な嫌悪感、度を超える行動に出る人たちがいるようです」
八坂神社広報室
「動画のことは把握しており、参拝者間のトラブルがあったものだと認識していますが、実際にその場でどういった事が起こったかという、事実確認まではしておりません」
「今回の1件がひとつの契機になったことは事実ですが、以前から日本人、外国人に限らず、鈴緒を強く振る方がいて、鈴緒が壊れてしまうという事例も起きていた。特に夜間は警備員が2名、当直の神職が2名しかおらず、参拝者の安全を確保するために、今回このような対応に踏み切ることになりました」
京都市・観光MICE推進室
「電車内を思い浮かべてもそうですが、“マナー違反”というのは人によって感じ方の程度が異なるので、なかなか難しい側面があります。あくまでコミュニケーションの延長線上で、外国人観光客とマナーについてやり取り頂くのは良いのですが、我々としては、市民の皆さんに外国人観光客のマナー啓発をするところまでは求めていません。トラブルになりそうな場合はまず警察を呼んでください」
②2024/6/4 The Times(有料) 趣旨&発言全訳
Japanese hospitality wears thin as overtourism takes tollTensions grow in Kyoto amid surge in foreign visitors
www.thetimes.com
Richard Lloyd Parry記者による両サイドを取材しての記事。この件において唯一ガイドが記者に直接語った。藤野氏に割いた紙面が少なかった点は気になったが、それまで圧倒的に藤野氏寄りの報道が中心であったため、公平の範疇と言えるのではないか。
ガイド男性側
知らない人々が電話をかけてきて不快な発言を浴びせ、電話を切るまでやめない
見知らぬ人々が住まいの周りをうろつく
匿名Xユーザーが放火予告を思わせる投稿をした
白ブタ、クソ外国人、国へ帰れ、などを罵声を含むメールを複数受けた
家財を勝手に運び出すためなのか、運搬トラックを手配したものがいた
6歳の子どもは学校に行けなくなった
妻はパニック障害を発症し、薬を服用している
不安のあまり、しょっちゅうカーテンの陰から外を見る
注意を受けたあと、ガイドと英国人ツアー客は謝った
悪意を感じさせる日本人が電話をかけてきてプライベートツアーを希望した
「2週間寝ていません。極右勢力にリンチされないか不安です」
「彼女は謝罪を求めていたように見えなかった」
「敵意をむき出しにしてました。出来事の始まりから、何かトラブルを探していたように見受けられた。ささいな出来事でしたが、私たちの生活に甚大な影響を与えています。日本社会の暗部を見せられたようです。すてきで、愛らしくて、親切。そんな日本人が本当にたくさんいます。でも残念ながら、過激な人々も間違いなく存在しているのです」
藤野氏
投稿がガイドとその家族にもたらした影響について後悔の念はまったくない
食い違う、注意後の第一声
藤野氏の主張は注意のあとに「第一声は”オマエ、うるさい”」だと主張。これには筆者自身、イメージしてみて大変な衝撃を受けた。ただ、2024年6月4日のアベマテレビや初期報道のなかで否定している。執筆者が情報筋から得た情報でもガイド男性は事実無根であると重ねて主張しているという。
すべての出発点となった「次々と柵に叩きつけながら参拝していた」も、藤野氏には主観でそう見えたと受け取ることも可能かもしれない。しかしそれは上記ご紹介済みのアベマテレビにて藤野氏が発言した際、合致する描写は見られなかった。筆者を含め、世間は文字通り「列をなして、次々に、意図的に破壊しようと遊んでいた」の意味に捉えた。もちろん本当に迷惑行為をする訪日客がいるにしろ、大多数のツアー客をを思うと、何らかの訂正あるいは見解についてコメントを聞きたいものだ。
動画撮影前になにがあったのか
状況が判然としない。少なくとも動画や双方が合意する描写はなく、藤野氏はアベマテレビ出演した際にも特に "迷惑行為" はなかったかのように話していた。そもそも「高齢のツアー客とガイドが一緒になって叩きつけて遊んでいた」などという状況は荒唐無稽。「立入禁止区域に入れば映える写真が撮れる」といった動機やメリットも一切ない。酒や薬物を摂取している未成年でもない。にもかかわらず、ゼノフォビア界隈や一部愛国者界隈では事実確認をスキップしてあっというまに浸透し、「迷惑行為」と認定され、広くXでの認識のゆがみに拍車をかけ、さらには多くのメディアも見出しに取った。
注意じたい、口論じたいはどうでもいいものの、だからといって動画前の行動はいっさい無関係ということにはならないはず。動画前にどんな挙動があって、それをどんな言葉で表現し、そこにどれだけの乖離があったか。鵜呑みにされ拡散されるなかで、どれだけ名誉や業務を傷つけられたか。その意味で動画前になにがあったかを知ることは非常に重要。身に覚えのない悪評で職業上の死をむかえる、あるいは長期にわたって低迷することになれば、「生涯年収」「長期的機会損失」の点からも損失補償が議論されていいのでは。
双方が何を語るか、裁判のなりゆきに注目したい。
ガイドの顔と住所が晒され、6歳女児が早々に学校に通えなくなりおびえて暮らす。妻はパニック障害に(The Times)
せっかく友達もできて、学校に慣れてきたのに⸺。そんな状況かと察する。想像するだけでも、あまりにも哀しく胸が締め付けられるよう。6歳の時にそんな経験をした大人はいるだろうか。母として父として、ひとりの大人の人間としてどう思うだろうか。過激な人が家の前にやってこないか恐怖に駆られる。脅迫まがいのおびただしい数の電話が鳴る。それでも「これは自業自得なので仕方がない」なのだろうか。
営業損失額算定の基礎データ
ある日のツアー収入 18万円 [30ポンド x 30 名] (The Times)
業種特性により売上は季節によってばらつきが大きいと考えられる。
春秋が繁忙期であろう。
いまこそ、晒しについて考えるとき
ネットの世界でゲーム感覚やリベンジ感覚から生まれ、誰の手にも負えなかった晒し。アップロードのワンクリックで、安全な日常を奪って基本的人権を侵害し、家族を追い込み、仕事を失わせ、メンタル崩壊をももたらす。一方の当人は、名前も顔も明らかにせずにゲームに興じるかのような悪びれないありさま。それがまかりとおってきた。誰も手をつけられなかった。利用してきた者もいた。そして悪事の意識すらなかった人々がいた。晒しは、見過ごされてきた無法地帯だった。
"晒し動画型"のケースとして、これほどまでに"劇場型"で、かつ、たった一人の人物がおびただしい数の人間によって、爆発的な量の言葉にもできないようなガイドへの嫌悪感と偽情報を流布でネットリンチされたのは、おそらくネット史上初めてかもしれない。
誰がどんな目に遭うのか。画面を超えて想像力を働かせ、どれほどペナルティがふさわしいのかを社会全体で考える良い機会かもしれない。ネットリテラシーの「ニューノーマル」が生まれる契機となる可能性すらある。
私刑の違法性とは。その意識は多くが希薄だが、まぎれもなくネットは治外法権ではなく法的にリアルと地続き。たったひとつの投稿で民事や刑事の対象になる。そこに目を向けるきっかけにもなる社会問題であることは間違いない。