萌ゲーアワード受賞のアダルトゲーに転生したと喜んでたら実は設定が似通ったとある洋館ホラーゲーだった件   作:シン・タロー

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 宙吊りにしたエイイチから記憶を掘り起こし、細部まで読み込んだイレヴンが吐き捨てる。

 

「五年もの間なにをしていたかと思えば……くだらぬ。娯楽に興じて使命を忘れるなど、恥知らずも大概にせよ。A1」

 

 うつむいたままのエイイチも、過去を辿り己が何者であったかハッキリと思い出したはずだ。だがそれでも、イレヴンの指摘に対しエイイチが言及するのはいつものこだわりである。

 

「俺を、エーイチと呼ぶな。エイイチだって、何度言やぁわかんだよ」

 

 出生も記憶も化物と邂逅する世界も、何一つわからなかった。不安定な足場を少しでもこの地に定着させたいがため、エイイチもアイナも名にこだわるのかもしれない。

 記号ではない。名無しの兵隊ではない。スペアが存在する、替えのきく人形などでは断じてない。

 

「エロゲーは、俺の人生だ。【洋館住んで和姦しよ♪和洋セックちゅ♡】が俺に歩むべき人生そのものを教えてくれた。ただの遊びじゃないんだよ」

 

 鼻から上を巨大な吸盤のような触手に食いつかれながら、エイイチは歯を見せて笑った。

 

「異分子に過ぎぬ貴様が、本気でこの星に居場所を作れると思っているのか。苦しみから救われたくば受け容れよ」

「救われたいとか、楽になりたいとか、そんな風には思わない。苦しいときは、苦しいままでいいさ」

 

 なぜならば、多くのエロゲー主人公がそうだったから。環境に腐らず、逆境を跳ねのけ、いつだって袋小路に囚われたヒロイン達へ手を差し伸べる姿。憧れたのだ。エイイチの瞳へ鮮烈に焼きついているのだ。

 日常系でも世界系でも、伝奇でもSFでも、エロゲー主人公の在り方は変わらない。

 

「記憶を取り戻してなお、使命に背くと言うのだな?」

「狼戻館に帰ってハーレムを築くこと。それが俺の使命だよ」

 

 傲慢に言い放ったエイイチは、これまで同様に微塵も揺るぎがない。

 それどころか“クロユリ先生もハーレムに加えないと怒るかな”などと本人が望むか甚だ疑問ではあるが、全員救済を掲げる実にエロゲー主人公らしい思想にまで至っていた。

 

 成ったのだ。この瞬間たしかにエイイチは、他の誰にも劣らないエロゲー主人公だった。

 

 言動も信条も、しかしこの場においてはすべて悪手である。

 

「よかろう。X10は取り逃がしたが、貴様は絶対に逃がさぬ」

 

 イレヴンの腕の付け根が大きく膨らんだ。獲物を飲み込んだ蛇の腹の如く、丸い膨らみは触手を伝いエイイチの頭部へ到達する。

 

「貴様に“調整”を施す。肉体は再利用してやる。素材にも限りがあるのでな」

 

 直後に膨らみが触手を逆流し始めると、エイイチは歯を食いしばった。

 

「エ、エイイチ……」

 

 顔の上半分が触手に覆われているため、エイイチの正確な表情はうかがい知れない。けれどうめき声一つもらすまいと苦痛に耐えていることは、対面で吊るされたアイナにもわかる。

 

 触手の膨らみは何度もエイイチの頭から何か(・・)を吸い上げ、ポンプのようにイレヴンへと送り込んでいる。

 その“何か”を察したアイナは、恐怖で内股を濡らした。

 

「な、なんの水音? まさかアイナちゃん……く、くそっ、見えない……!」

 

 ポタポタと微かな音に反応したエイイチは流石と言えよう。けれどすぐに失禁への情熱も口に出来なくなり、うなだれる。

 

「我は順序を間違えぬ。腑抜けたとはいえ、まずは脅威となる可能性があるA1。そして次が貴様だI7。大した戦果も上げられなかった貴様には、今度は甲賀忍者の技術体系でも植えつけてやろうぞ」

「……い……いや」

 

 自分が自分でなくなる恐怖。

 ごくん、ごくんと。

 イレヴンは飲み込んだエイイチの記憶を、ゆっくりと消化していった。

 

 

◇◇◇

 

 

「……ここからは、あなた方が先行なさい」

 

 先頭を歩んでいたツキハは、立ち止まったかと思えば唐突にそんな言葉を口にした。

 深い森の中、(アザミ)が群生している開けた場所だった。

 

「え、どうして? エーイチくんが捕まってるとこ、もうすぐだよ。もう見えてる」

 

 マリが空を指さすも、ツキハは立ち尽くすだけで顔も向けない。

 センジュとアヤメは、無言で周囲の森へ視線を這わせる。

 

「お嬢様方、こちらへ。私が先導させていただきます。ツキハ様、あとはよろしくお願いします」

「ええ」

 

 ツキハの隣を颯爽と走り抜けるアヤメ。センジュとマリがその後に続くが、事態をよく飲み込めないマリのみがツキハを振り返る。

 ツキハは、穏やかな瞳をマリへ返していた。

 

 薊の咲き誇る地で、ただ一人。

 風車の回転が止まり、木々のざわめきも消える。

 風車を鉢植えに差すと、花を避けるようにしてツキハはそっと地面に置いた。

 

「わたくしの庭に土足で踏み込むなんて、それなりの覚悟はおありなのでしょうね」

 

 ツキハの独り言――ではない。ややあって、応じる声が一つ。

 

「狼戻館当主、待雪ツキハと見受ける」

 

 薊の舞台へ上がったのは、二人の男だった。

 頭にターバンを巻き、時代を感じるカラフルなキトンは膝下までも覆い隠すマキシ丈。出で立ちだけでなく顔も瓜二つの男達だったが、まるで対になるようにそれぞれの左目と右目に刀傷が刻まれている。

 得物はシャムシールという湾曲した片刃刀。しかし二人の男のうち、曲刀は片方しか装備していない。

 

 眉をあげ、ツキハは微笑をもらす。

 

「ペルシア? ずいぶんと時代錯誤な格好ね。武器は一つで足りるのかしら」

「かの“フルード・ロア”と同等の実力者と目される異形。だがそれも、狼戻館に根付く潤沢な魔力があればこそ。館を離れた今、貴公はなんら特別な力を振るえない。違うかね?」

 

 決して侮ってはならない。

 

 男達は、猟幽會のW2とW5である。

 アマゾン奥地へ眠っていた古代の悪霊共との長き死闘を制し、狼戻館との争いに馳せ参じた。もし現時点のスコアマークを付けるとすれば、猟幽會内でもっとも多くの異形を滅している強者だった。

 

「そうね、合っているわ。これだけ多くの樹木に囲まれていても、わたくしにコントロールする魔力はない」

 

 ツキハの核となる“希望の樹”の成長速度は著しいものがあるにせよ、未だ苗木。魔力の供給は微々たるもので、狼戻館の後ろ楯がなければとても周囲の木々に影響は与えられない。

 

「であれば、ここで幕だ。待雪ツキハ」

 

 薊を踏み蹴り、男達は二人同時に駆けてくる。斬りかかってくるのは、やはりシャムシールを持つ男の方だ。

 鋭い袈裟斬りを、ツキハは半身になって受け流した。

 が。たしかに曲刀を振り下ろした男の手には、得物がもう握られていない。

 

「――――!」

 

 背後の気配を察知して、身を屈めるツキハ。

 直後に水平へと曲刀が薙ぎ、断ち斬られた黒髪の毛先が舞う。

 いつの間に後ろへ回り込まれていたのか、シャムシールをいつ投げ渡していたのか。そして、後ろへ立つ男はすでに曲刀を持ってはいないのだ。

 

 シャムシールの行方は上。跳躍する男が振りかざしていた。ツキハを翻弄するように、初撃を仕掛けてきた男の手に再び戻っていた。

 

「二身一刀。我らが剣は二人で一つ」

 

 曲刀が大上段から稲妻のごとく踊り落ちる。

 わずかのところで両断を逃れたツキハは、身を翻して距離を取る。

 

「……曲芸がお得意なよう。サーカスに転職してはいかがかしら」

「そちらもウサギのように逃げるのが得意らしい。もっとも、ウサギは最後には狩られる運命であるが」

 

 侮ってはならない。

 

 W2とW5のコンビネーションを活かした闘法は、とくに単一の相手に対して絶大な効果を発揮する。これまで逃れた者は無く、何人たりとて彼らに手傷の一つすら負わせられなかった。

 

 ツキハは足の位置を前後に少し広げると、手のひらを自身に向け顔の前へ。もう片方は後ろ手に軽く握り込んだ。

 武術のようでもあるが、見たこともない構えだ。

 

「笑わせてくれる。そのような付け焼き刃、通用するとでも?」

「ええ。十分よ」

 

 事実、待雪ツキハと肉弾戦にて交戦した記録は猟幽會にない。敗れた者は、主に髪や樹木を用いた破格ともいえる超射程の暴力で圧倒されてきた。ゆえに、むしろ近接戦に持ち込めさえすれば勝機ありと分析されていた。

 だからこれは、異形としてのアドバンテージを失った末の破れかぶれに過ぎないのだ。

 

 直前の展開をなぞるように、W2とW5は二人で突撃する。

 シャムシールの斬擊をかわしたツキハは、背後を取られないよう今度は大きく距離を離す。

 

「やはり逃げの一手。か弱きウサギよ」

 

 だが男は曲刀を振り回し、食らいついてきた。ツキハが左右に揺さぶろうとも引き剥がせない。

 

「見えているぞ、待雪ツキハ」

 

 男がターバンをずらし持ち上げると、額にぎょろりと目玉が開いていた。

 三つの瞳で捉えられ、逃げ切れなくなったツキハは片腕を男に拘束される。ならばと残った腕で振り払おうとするも、ふいにキトン服の中から伸びてきた手にそちらも捕まってしまう。

 両手を封じられたツキハは、なおも己を狙って曲刀を振り上げる、男の三本目の腕を見上げる。

 

 ツキハは視線をもう一人の男へ移し、気づく。

 潰れた片目。不自然に垂れ下がったキトンの袖。

 二身一刀――。

 一つの武器を二人で扱うだけではない。おそらく器官を共有することも可能なのだろう。互いの死角を補うように。有利な状況を作り出すために視界を預け、あるいは文字通り手数を増やす。

 

「二人で一人。半人前の考えそうなことね」

「その半人前を相手に、貴公は敗北するのだよ」

「末妹がね……かつて“水を掴むような動き”と、そう評してくれたわ」

「? なんの話だ」

 

 かつてのツキハと直接拳を交えた者は、センジュを置いて他にいない。

 猟幽會が、狼戻館で一番の脅威と認めるフルード・ロアをしてツキハにはまったく敵わないのだと。センジュも以前にエイイチへ白状している。

 

「捉えどころのない表現として“水”を使ったのだと思うのだけれど。自然に例えるなら、他にもいろいろとあるでしょう?」

「さっきから、いったい何の話を――」

「わたくしは見ていたの。ずっと。ずっとね」

 

 絶対に侮ってはならぬのだ。

 待雪ツキハという異形を――。

 

「所作は流水」

 

 緩慢にも見える動作でツキハが肩を揺すると、男にホールドされているはずの腕がなぜかするりと抜ける。

 すかさず男はシャムシールを振るうが届かない。開眼した三つの目で追うも、ゆるりとした足運びのツキハに離されていく。

 

 ツキハは遠目に瞳を細め、男を見ていた。

 いや、見ているのは男ではなく、遥か遠景に記憶する小さな背。戦火に焼失した少女の横顔だった。

 そこには個人の感情、その一切がなく。あるのはただ武の頂きへ至らんとする純粋な想い。

 

「踏み込みは疾風(はやて)

 

 一陣の風――突風としか言いようがなかった。瞬時に懐まで到達するツキハを、二人の男はどちらも捉えられなかった。眼下で姿勢を低く、拳を引き絞るツキハを、男は曲刀を構える余裕もなく驚愕の眼差しで見つめていた。

 

 W2とW5も猟幽會が誇るエース。無能ではない。片目片腕の男がツキハの眼前に横入りで飛び込む。わずかな間で、背後に庇う男へと臓器のすべてを明け渡す。

 

 心臓含む器官を倍増させ、致命傷を免れればそれでいい。致死性の一撃は身を挺して受け止め、せめて相棒が相討ちに持ち込むだけの時間は捻出する算段なのだ。

 

 しかし、そんな思惑もすべては無駄だった。

 

(こぶし)は烈火」

 

 ツキハはずっと見ていた。あの時代、あの時間。希望の樹は少女と共に在った。少女が語る理念を理解し、一挙手一投足をその身に刻んだ。

 

 歴史に埋もれた天性の武を、極限まで研ぎ澄まされた技を、相伝されることのなかった無念を今――ツキハは解き放つ。

 

 閃光が走ったかに見えた。

 男の腹に突き刺さったツキハの拳は渦を巻き、背部へと衝撃を伝播する。身を盾とする男をつらぬいた衝撃は放射状の散弾となり、矛となる予定でいた男の全身を完膚なきまでに穿った。

 

「馬鹿な――」

 

 遅れて炸裂した爆音と共に、二人の男は一緒くたに吹き飛ばされる。損傷具合など確認するまでもなかった。

 薊の舞台から猟幽會の刺客を強制排除したツキハは、握りしめていた拳を開く。

 

「……そうそう。言い忘れていたけれど、わたくしの庭って、どこまでを指すか知っていて?」

 

 置いていた鉢植えを大事に胸へと抱え、もはや姿も見えない男達へ向けて呟いた。

 

「この地球(ほし)の全部。もしまた復活するようなことがあれば、ぜひ覚えておいでなさい」

 

 日の昇った森をツキハは歩む。胸もとに佇む物言わぬ風車を見下ろし、知らず友人のように語りかける。

 

「……胸を張るといいわ。あなたが練り上げた拳技は、人外相手にだって引けを取らなかった」

 

 風車は沈黙したままだった。だがいずれ風は吹き、色紙は誇らしげにカラカラと応じてくれるのだろう。

 

 

◇◇◇

 

 

「あああああああぁああああー!!」

 

 同時刻。エイイチはついに堪えきれず、狂うかのように叫び声をあげた。

 色褪せていく。思い出が、記憶が白い粒子となって蒸発していく。

 

 呪いを奏でながら肉を切ったこと。初めて会ったときの蔑むような視線。一緒にゲームを遊んだことも、庭で語り合ったことも、マリやセンジュ、アヤメと接する際のやさしい視線も。

 声も、顔も消えていく。

 

「カハぁっ!」

 

 えずくも嘔吐は出来ず、宙吊りのエイイチは涎と涙を垂れ流していた。

 苦しいから泣いていたのか、吐きたいほど気持ちが悪いのか、何もわからなかった。

 

「……頭が……痛てぇ……」

 

 エイイチの脳内から、待雪ツキハの記憶が完全に消え去っていた。

 

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