みちのく記念病院殺人事件 死亡男性の看護記録改ざんか
青森県八戸市の病院で、院内の殺人事件を隠蔽しようとしたとして、元院長らが起訴された事件で、加害者の患者が「殺してやろうと思った」などと話したことを記録した看護記録がその後、「顔面をぶつけたようだ」などと書き換えられていたことが関係者への取材で分かりました。
おととし、八戸市にあるみちのく記念病院で男性患者が別の患者に歯ブラシで何度も刺されて殺害された事件を隠蔽しようとしたとして、元院長で、運営法人の理事長の石山隆被告(61)と、弟で、医師の石山哲被告(60)が起訴されました。
被害者の看護記録には当初、加害者が話した内容として「歯ブラシで、刺した。殺してやろうと思った」と書かれていましたが、被害者の死亡が確認されたあと、「徘徊中、顔面をぶつけたようで数カ所の打撲・外傷あり」などと書き換えられていたことが関係者への取材で分かりました。
警察や検察は事件の発覚を免れようとした可能性もあるとみて引き続き調べています。
検察は2人の認否を明らかにしていませんが、警察によりますと、逮捕後の調べに対し、いずれも容疑を否認しているということです。