南さつま市の老人ホームに業務命令 虐待防止策など不備多数
南さつま市の有料老人ホームで虐待を防止する指針を作っていないなど運営指導指針に基づかない事項が多数確認されたとして、県が業務改善命令を出しました。
業務改善命令を受けたのは、南さつま市の有料老人ホームの設置者「夕焼けこやけ」です。
県によりますと、運営する「石蕗の里 花瀬」などの3つの施設で、避難訓練を行っていない。虐待を防止するための指針を作っていないなど、県の有料老人ホームの運営指導指針に基づかない事項が多数、確認されたということです。
県はこれまで14回にわたり立ち入り検査を行って改善を求めてきましたが、必要な措置が取られていなかったことから、今回の命令に至ったということです。県は「夕焼けこやけ」に対し、問題点について必要な対応を行い、1か月以内に改善報告書を提出するよう命じています。
KYTの取材に対し「夕焼けこやけ」の担当職員は、「指摘されたことを真摯に受け止め、さらに改善して取り組んでいきます」とコメントしています。