今回の問題は、二桁の数どうしの掛け算です。暗算ではあまり計算しない桁の多い数の掛け算なので、パッと計算できる人は少ないかもしれません。
しかし、算数・数学の知識をフル活用すると簡単に解けるようになります。どんな方法で計算するのか確認していきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
15×19
実際に計算する前に自分でどんな工夫をするべきか考えてみましょう。
解説
この問題の答えは「285」です。
計算の工夫としてメインで活用するのは、分配法則というものです。
<分配法則>
a×(b±c)=a×b±a×c
19をb±cの形になるように2パターンに分けて計算してみましょう。まずは19を10と9に分けた場合です。
15×19
=15×(10+9)
=15×10+15×9
=150+135
=285
「15×9」の計算がやや難しく感じますが、筆算をするよりも簡単に計算できますね。
次に、「19=(20−1)」とした場合も考えてみましょう。
15×19
=15×(20−1)
=15×20−15×1
=300−15
=285
300から15を引く方法の方が、簡単に計算できるかもしれません。どちらの方法でも解けますが、より解きやすい方法を選ぶようにしましょう。
まとめ
分配法則を使うために19を「10+9」、「20−1」の二通りで表していきました。もちろん15を「10+5」にしてみる方法もあります。
分配法則を使うための数字の仕分け方法はたくさんあるので、自分でも探してみると楽しいですよ。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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