普段の生活で、ちょっとした計算はすべてスマホやPCの電卓アプリに頼っていませんか?「小学校の計算くらい楽勝でしょ!」と思っていても、実際に解いてみると意外と間違えてしまうことがあるものです。
今回は、そんな見落としがちな計算ルールを確認しながら、暗算にチャレンジしてみましょう。自信のある方も、そうでない方も、頭のウォーミングアップにぜひ挑戦してみてください。
問題
次の計算をしてください。
8−0÷4+4
「0」をどう扱うかが、この問題のポイントです。
暗算でサッと計算してみましょう。
解説
答えは「12」です。
今回の式のように足し算・引き算・割り算が混じっているときには、計算の順序(優先順位)を正しく守ることが大切です。
<計算の順序>
1.掛け算・割り算を先に計算
2.その後に、足し算・引き算を左から順に行う
ステップ1:わり算を先に計算する
まずは、「0÷4」の部分から計算します。
ここで注意したいのが、「0の割り算」に関する正しい知識です。
<0の割り算>
0÷数字(例:0÷4)は、計算可能 → 答えは 0
数字÷0(例:4÷0)は、計算不可能 → 定義されていない
つまり、0を割るのは可能なのです。
しかし、どんな数で割っても 0÷〇= 0 になります。
ステップ2:式を簡単にする
「0÷4=0」を先に計算すると、式はこうなります。
8−0+4
ここまでくればあとは簡単。順に計算していきます。
8−0=8
8+4=12
したがって、正解は 12 です。
まとめ
一見簡単に見えても、「計算の順序」や「0の扱い方」で間違えてしまうことがよくあります。
基本のルールをしっかりおさえておくことで、より難しい計算にも対応できるようになります。
日常生活でも役立つ力なので、ぜひ復習しておきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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