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【NPB】WARで振り返る2020年ドラフト会議(12球団別)

オリックス・バファローズ

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【総獲得WAR】3.4
【最高WAR選手】山下舜平大(2.5)
【寸評】外れ1位で山下舜平大を獲得。189センチ89キロの堂々たる体躯と、最速154キロの速球が魅力の大型右腕。高校時代の指導方針により変化球はカーブのみと、球種の少なさがネックとなっていた。プロ入り後は腰の成長痛などの影響で芳しい成績は残せなかったが、3年目の2023年に開幕投手を任せられると一気にブレイク。16登板で9勝をあげ防御率1点台と球界を代表するパワーピッチャーへと変貌を遂げた。
2位の元謙太、3位の来田涼斗は、ともに走攻守三拍子揃った高卒外野手。どちらも何か突き抜けた能力はないものの化ければレギュラークラスになれるポテンシャルを持っている。現状、来田は、2軍での成績を年々向上させているが、の方は先行きが不安な状況である。
6位指名の阿部翔太は、最速150キロの即戦力右腕。プロ入り時点で28歳と高齢ながら日本生命で長年エースを務めるなど実績は十分。2年目の2022年にセットアッパーとして防御率0点台と抜群の安定感でチームに貢献。2023年も成績は落としたものの勝ちパターンの継投を任された。
育成3位の宇田川優希は、最速152キロのストレートと落差のあるフォークが魅力の本格派右腕。早くから上位指名候補と目されながら大学4年時に調子を崩し、本人の順位縛り希望もありまさかの育成指名。プロ入り後は、2年目の2022年にポテンシャルが開花。支配的なリリーバーとしてチームの優勝・日本一に貢献した。

東京ヤクルトスワローズ

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【総獲得WAR】3.7
【最高WAR選手】内山壮真(2.5)
【寸評】外れ外れ1位で木澤尚文を獲得。最速155キロのストレートと縦スラ、カットボールで三振を奪うパワーピッチャー。六大学時代の通算奪三振率は12.00と驚異的な数字を残すも、四死球率も5.18と制球に課題を残す。また、高校時代に肩と肘を痛めており(高校時代の神奈川県予選で痛み止めの注射を打って登板)大学時代の稼働率が低いのも懸念の一つ。プロ入り後は制球に苦しむも、2年目の2022年にシュートピッチャーに変貌し、リリーフながら9勝を挙げる。その後は安定感のあるリリーバーとしてチームを支えている。
3位指名の内山壮真は、172センチ76キロの小柄な遊撃手兼捕手。遊撃と捕手をハイレベルでこなす守備センスに加え、広角に長打を放ち打撃技術も持ち合わせる。プロ入り後は、打撃を買われ捕手兼外野手として起用されるもレギュラー定着には至っていない。

北海道日本ハムファイターズ

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【総獲得WAR】10.9
【最高WAR選手】伊藤大海(9.4)
【寸評】最速155キロの本格派右腕伊藤大海を単独1位指名。駒沢大学中退後に再入学した苫小牧駒澤大学で圧倒的な成績を残し大学日本代表では抑えを務めた。プロ1年目から先発ローテに定着し10勝を挙げる。続く2022年も10勝を挙げ、エースとしてチームを牽引するも2023年は成績を落とした。
2位指名の五十幡亮汰は、脚力はプロでもトップレベルの小柄な中堅手。50メートル5秒6の快足を誇り、広い守備範囲と強肩も備える。プロ入り後は課題の打撃が改善されず、「走り屋」的な扱いとなっているが、盗塁技術が低く通算の盗塁成功率は64%となっている。
4位指名の細川凌平は、174センチ74キロの小柄な遊撃手兼中堅手。身体能力が高く非力ながら、まずまずの打撃技術は持ち合わせる。プロ入り後は、内外野守れるユーティリティーとして、徐々に1軍での出場機会を増やしている。
5位指名の根本悠楓は、最速146キロの素材型左腕。身長172センチと小柄ながら伸びのあるストレートが最大の魅力で、制球も比較的まとまっていた。プロ入り後は、2年目の2022年に11先発で3勝をあげブレイクを果たすも、2023年は調整不足もあり登板機会を減らし、1軍定着には至っていない。
6位指名の今川優馬は、独特のアッパースイングが売りの強打の外野手。プロ1年目から2軍で14本塁打を放ち、2年目の2022年は1軍で10本塁打を放つなど長打力を発揮。2023年は怪我もあり、成績を大幅に落とした。

広島東洋カープ

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【総獲得WAR】6.3
【最高WAR選手】栗林良吏(4.8)
【寸評】社会人№1投手栗林良吏を単独1位指名。最速153キロ、常時140キロ台中盤のストレートと多彩な変化球、カーブ、カット、フォークはいずれも精度が高く、奪三振能力の高い本格派右腕。大学卒業後に指名漏れを経験するも、名門トヨタ自動車に入社し、エースとして活躍。完成度という点では、ドラフト候補の投手の中では、頭一つ抜けていた。元々先発投手だったが、プロクローザーへ入り後はクローザーへ転向し、37セーブをあげ新人王を受賞。その後も支配的なクローザーとして、チームを牽引している。
2位指名の森浦大輔は175センチ71キロの小柄な細身左腕。ストレートの最速は148キロ、投球の主体は変化球が占める。中でもチェンジアップのレベルが高く魔球とも称されていた。プロ入り後は1年目からリリーフとしてフル回転。以降もリリーフ左腕としてブルペンを支えている。
6位指名の矢野雅哉は、身長171センチの小柄な遊撃手。身体能力が高く、広い守備範囲とプロでもトップレベルの強肩を持つ。打撃は非力も、選球眼がよく出塁能力は高い。プロ入り後も課題の打撃が上向かず、主に守備固め代走要員として起用されている。

東北楽天ゴールデンイーグルス

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【総獲得WAR】3.7
【最高WAR選手】早川隆久(3.4)
【寸評】4球団競合の末大学№1投手早川隆久を獲得。180センチ、80キロ、最速155キロの本格派左腕。大学3年時より早稲田大学のエースとなり、最優秀選手投手賞を受賞。スライダー、カーブ、カットを中心に多彩な変化球を織り交ぜ、三振を奪う支配的なピッチングを披露。大学4年秋のリーグ戦では35.2回を投げ、奪三振率14.64 四死球率1.77と支配的な投球を見せた。プロ入り1年目から開幕ローテ入りし、その後も先発ローテに定着しチームを支えている。
3位指名の藤井聖は、最速150キロの即戦力左腕。身長175センチと小柄ながら、キレの良いストレートと、多彩な変化球を操るも制球に課題が残る。プロ入り3年目の2023に6先発で3勝を挙げ開花の兆しを見せている。
6位指名の内星龍は、190センチ88キロの大型右腕。山本由伸を模倣した投球フォームから最速148キロの速球を投げ込む素材型投手。プロ入り3年目の2023年にリリーフとして活躍、飛躍の年となった。

横浜DeNAベイスターズ

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【総獲得WAR】16.7
【最高WAR選手】牧秀悟(15.4)
【寸評】1位指名の入江大生は、187センチ、84キロ、恵まれた体格の長身右腕。長身から投げ下ろす最速153キロのストレートと縦に落ちるスライダーが武器。大学時代は主にリリーフを任されていたが、プロ1年目は先発投手として起用されるも右肘のクリーニング手術を受けシーズンエンド。2年目の2022年からはリリーフに転向している。
2位指名の牧秀悟は、178センチ93キロの強打の二塁手。大学3年時の春季リーグでは打率4割で首位打者を獲得。広角に打ち分ける打撃技術と一発長打のパワーも併せ持つ、中距離打者。三振も少なく、四球も選べ、打撃に関しては大学生でもトップクラスの評価だった。守備に関しては遊撃から二塁へ転向したことで、打撃ほどの評価は得られていなかった。プロ入り後は1年目から新人離れした活躍を見せ、3年連続で20本塁打以上、OPS.850以上を記録。球界を代表する右打者として活躍している。

埼玉西武ライオンズ

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【総獲得WAR】-0.3
【最高WAR選手】水上由伸(0.7)
【寸評】1位指名の渡部健人は、176センチ112キロの巨漢スラッガー。大学4年秋のリーグ戦8試合で7本塁打を放ち「ハマのおかわりくん」として注目を集めた。プロ入り後は自慢の打棒も鳴りを潜め、鳴かず飛ばずに終わっている。
2位指名の佐々木健は、最速152キロの即戦力左腕。ストレートの威力は抜群も制球に課題が残る。プロ入り2年目の2022年からリリーフとして1軍に定着。2023年には防御率0点台と抜群の安定感を見せるも、シーズン途中にトミー・ジョン手術を受けシーズンエンドとなった。
育成5位指名の水上由伸は、最速150キロの速球派右腕兼強肩強打の外野手。所属する四国地区大学野球連盟では投打二刀流で活躍。プロ入り後は投手に専念。プロ入り1年目で即支配下登録を勝ち取り、リリーフとして活躍。2年目の2022年はセットアッパーとして60試合に登板し防御率1点台と支配的なリリーフとして活躍。育成ドラフト出身者としてはパ・リーグで初めて新人王を受賞した。

阪神タイガース

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【総獲得WAR】33.6
【最高WAR選手】佐藤輝明(12.3)
【寸評】実に5名が1軍で戦力化(野手レギュラー2名、先発ローテ2名、リリーフ1名)された神ドラフト。選手たちの今後の活躍次第だが、柳田、千賀、甲斐らを輩出した2010年のソフトバンクを超える大成功ドラフトになるかもしれない。
4球団競合の末大学№1野手佐藤輝明を獲得。187センチ94キロの恵まれた体格を持つ左の長距離砲。大学通算14本塁打を放つも、三振も多く打撃の粗さが課題。身体能力の高さも売りで、走攻守三拍子揃った選手として注目されていた。プロ入り後は1年目からレギュラーに定着。毎年100以上の三振を喫する粗さはあるものの、プロ入りから3年連続で20本塁打以上を記録しリーグ屈指のパワーヒッターとして活躍している。
2位指名の伊藤将司は、最速146キロの即戦力左腕。出どころの見にくい投球フォームから切れ味の良いストレートを投げ、打者を打ち取る技巧派。プロ入り1年目から先発ローテに定着し、10勝を挙げる。2023年にも10勝を挙げリーグ優勝に大きく貢献した。
5位指名の村上頌樹は、174センチ75キロの小柄な右腕。回転数の多い質の良いストレートと変化球を抜群の制球力でコマンドし、打者を打ち取る技巧派。プロ入り2年間は2軍で好成績をおさめるも、1軍で中々登板機会を得られなかったが3年目の2023年に11勝を挙げ防御率1点台とエース級の投球を披露。新人王を受賞し、リーグ優勝・日本一に貢献した。
6位指名の中野拓夢は、171センチ69キロの小柄な遊撃手。守備に関してはプロでも上位レベル、打撃に関しても長打は期待できないながらもコンタクト能力に優れているとの評価だった。プロ入り1年目から遊撃手のレギュラー定着。30盗塁を記録し盗塁王にも輝いた。2023年から二塁手にコンバートされ、全試合に出場、打撃もキャリアハイのOPS.692を記録しリーグ優勝・日本一に貢献。ゴールデングラブ賞も受賞した。
8位指名の石井大智は、高専から独立リーグのトライアウトを受け、プロ入りを果たした苦労人。2019年には四国アイランドリーグで奪三振王を獲得。最速153キロ、平均140キロ台中盤のストレートとシンカーが武器。2年目の2022年からリリーフとして1軍に定着し、2023年には40イニングを投げ防御率1点台と優勝・日本一に貢献した。

千葉ロッテマリーンズ

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【総獲得WAR】0.1
【最高WAR選手】鈴木昭汰(0.6)
【寸評】外れ1位で競合の末獲得した鈴木昭汰は、大卒左腕としては早川に次ぐ評価。175センチと投手としては小柄ながら、最速152キロの速球と切れの良いスライダーで三振を奪うパワーピッチャー。大学3年時から急激に球速をあげ、球威については高評価も、制球に難ありとされていた。プロ1年目から開幕ローテ入りするも、チーム事情によりリリーフ転向するなど起用法は安定せず。2023年はリリーフに専念し安定した投球をみせた。
2位指名の中森俊介は、最速151キロの本格派右腕。高校1年夏から計3回甲子園に出場し5勝を挙げた将来のスター候補。球速、制球、変化球ともに完成度が高く素材としての伸びしろも評価されており、高卒投手としてはトップクラスの評価だった。プロ入り後は球団方針もあり、じっくりと育成さされており、3年目の2023年に1軍初登板をはたした。

中日ドラゴンズ

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【総獲得WAR】5.9
【最高WAR選手】髙橋宏斗(5.8)
【寸評】高校№1投手髙橋宏斗を単独1位指名。最速154キロの速球と曲がりの大きいスライダーを軸に打者を制圧する速球派右腕。ストレートの威力に関しては今ドラフトでもトップの評価だった。プロ入り後は2年目の2022年から先発ローテに定着。安定して150キロを超えるストレートを投げ込み、リーグを代表するパワーピッチャーとして活躍している。
2位指名の森博人は、最速155キロの直球と140キロを超えるカットボールを軸とするパワーピッチャー。プロ入り後は2年目の2022年に30試合に登板するも、その後は鳴かず飛ばずに終わっている。
3位指名の土田龍空は、広い守備範囲を誇る高卒遊撃手。守備は高評価も打撃は非力さが目立つ。プロ入り後も課題の打撃に苦しみ、2023年に114試合に出場するも、打率1割台に終わっている。

福岡ソフトバンクホークス

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【総獲得WAR】-0.3
【最高WAR選手】井上朋也(0.1)
【寸評】1~4位までを高卒野手でかため、高齢化していた野手の世代交代を目指したドラフト。
外れ1位の井上朋也は、逆方向に長打を打てるパワーと強肩が魅力の大型三塁手。三塁守備については、3年生時から本格的に始めたため、若干の不安要素があった。プロ入り後は2軍で順調に育成され、2023年にはプロ初本塁打を放った。
2位指名の笹川吉康は、193センチ86キロの大型外野手。フルスイングが魅力も、守備・走塁に関しては未知数。プロ入り後は二軍でも打撃に苦しみ三振を量産している。

読売ジャイアンツ

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【総獲得WAR】3.1
【最高WAR選手】山﨑伊織(4.1)
【寸評】外れ1位で平内龍太を獲得。最大の武器である最速156キロの直球は、大学4年時に受けた肘のクリーニング手術後に球威が格段に向上した。細かい制球力は無いが決め球のスプリッドは高評価。1年目から先発ローテを任せられる即戦力投手として期待されていた。プロ入り後は主にリリーフとして起用され、精彩を欠く成績に終わっている。
2位指名の山﨑伊織は、最速153キロの本格派右腕。大学3年時に二季連続でMVPを獲得するなど所属する首都大学野球連盟で圧倒的な成績を残し、ドラフト1位候補と目されていた。だが、大学4年時にトミー・ジョン手術を受け、社会人野球へ進むことが内定していたがドラフト直前にプロ志望届を提出した。プロ入り後、1年目はリハビリに専念し、2年目の2022年以降は先発ローテに定着し、チームを牽引している。
5位指名の秋広優人は、200センチ、100キロの長身を誇る投手兼一塁手。プロ入り後は、野手に専念。3年目の2023年に1軍で121試合に出場し、10本塁打を記録しブレイクを果たした。

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