ファーストの頃から突きつけられていた「人類の革新とは何か?」という問い掛けについて十年程度でもちゃんと考えたことがあれば、ジークアクスが何をやろうとしてるのかなんて明白だろ。
宇宙世紀に限らずガンダムシリーズは常に「火を使うことを覚えて猿は人に進化した。では、それに代わる新たな進化の火種を手にした人類が現れた時、我々はどこにいくのだろうか?」をテーマにしてるんだよね。
これがシンプルに「エスパー能力」である作品もあれば、「超人的身体能力」だったり、「宇宙の心」だったりもするわけ、でも常に問われているのは「一握りの人間が手にした新しい可能性が世界に与える影響力」を問うてるわけ。
ジークアクスは一見すると宇宙世紀のIFではあるんだけど、実際には「どんなに過程が違っても予定調和の如く同じ方向に人類が進化していく様子」が描かれているわけよ。
ジオンと連邦のどっちが勝ったかとかって実は重要ではなく、人類が超自然的な力に開花してアクシズを押し返すような存在になる未来と、その上でまだ戦争を続けている姿こそが、ガンダムという作品の絶対的な軸なんだよね。
上っ面の部分を大きくズラして見せることで、本質の変わらなさをより浮き彫りにするってのがジークアクスがやっていることなわけ。
何十年もガンダム追ってきてこれ分かってない人はさ、富野が言ってた「兵器の上っ面の格好良さに目を奪われちゃう人」そのものなんだわ。