巣ごもりGWにヒット本をまとめて読書! 「第1四半期ベストセラー」特集
吉例、行列には並んでみよの精神で、世間のヒット本をまとめてゴールデンウイークに摂取しちゃいな特集だ。第1四半期のベストセラー。 (菅仁良)
◆最強「鬼滅」に一矢
「鬼滅」強し。とは昨年と同じ書き出しだ。だが、コロナの1年が過ぎて昨年と違うのは、漫画オリジナルでアニメにもなった作品のノベライズが昨年の「鬼滅」2ツから大幅増し、(1)(4)(5)(6)(7)(8)と6ツも占めたことだ。
このランキングは特定の書店の売り上げ傾向を示したものではない。オリコンによるほぼ全国の売り上げをカバーしたものであるから、さて、この傾向はコロナ禍によるものか、あるいは、そういう時代になったのか。
残る4ツのうち、(3)は芥川賞作品ではあるが、テーマはアイドル推し。(9)は作家自身がアイドル。(10)は東大卒アラサー女子の弁護士兼プロ雀士が書いた「このミステリーがすごい!」大賞作品。
老若男女みんなが歌えてしまう歌謡曲は百恵ちゃん、聖子ちゃんの時代で終焉を迎えた。文芸も同じ道か。今、“国民作家”というと誰だろう。
◆スマホは敵と言われても
SDGs(持続可能な開発目標)が猛威をふるっている。コロナと違っていいことじゃないかと思うかもしれないが、昨今は批判無用のアンタッチャブルになっていると感じる。善男善女が免罪符代わりのエコバッグを振りかざして異論を封ずる。
確かに目標の一つ一つは立派だし反論しにくい。しかし、ゴールが17もあれば、それはもはや手の届かぬ理想だろう。100年前の国際共産主義がこんな感じではなかったか。内外の搾取を撲滅する必須の理想だと世界中のインテリが運動に熱中した。搾取ハンタ~イには反論しにくい。しかし結末はご存じの通り。
と思っていたら、意外な(2)のマルクス研究者から〈SDGsは「大衆のアヘン」である〉と批判が飛び出した。サステナブルであっても「デベロップメント」が資本主義的でイカンらしい。随分方向性が違うが、ソコがSDGsビジネスのミソだわな。
(1)は、スマホが人類の脳機能にとって敵だという。だが、もはやスマホなしの社会は考えられない。持続可能性を探るしかないだろう。
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