社会人から医学部に編入するには?医学部学士編入について解説
社会人が医学部を受験する方法は「一般入試」と「学士編入」の2通りがありますが、こちらの記事では「学士編入」について詳しく解説していきます。
2000年以降、文部省から「良医育成のため、一度大学を卒業してから社会経験を積んだ人を積極的に医学部に編入させる」という方針が打ち出されたことから、編入試験を実施する医大が増加しています。学士編入では、定員数は少ないもののおよそ200〜220人の編入枠が設定されています。
医学部学士編入とは?
医学部学士編入とは、学士号を持っている人が医学部に編入できる制度です。そのため、すでに大学卒業している、または卒業見込みであることが編入試験の対象となるケースが多いものの、大学によっては「4年制大学に2年以上在籍(見込み含む)」などを条件としているところもあります。
また、医学部の編入には年齢制限が設けられていませんので、例えば他の分野の大学を卒業して社会人経験を積んだ人が医師を目指すことも可能となります。
学士編入のメリット
受験科目が少ない
学士編入のメリットは、まずは受験科目が少ない点が挙げられるでしょう。試験のパターンとしては、1次は「英語+生命科学」「英語+総合問題」「自然科学系および生命科学系(数学・物理、化学・生物)」などの試験が行われ、さらに2次では小論文と面接といったケースが多くみられます。
試験では小論文や面接が重視される傾向がある点、国公立大学の場合も共通テストを受験する必要がない点も注目しておきたところです。
2年次以降の編入ができる
学士編入の場合、2年次以降の編入となります。そのため、少なくとも1年以上の期間を短縮できる点もメリットといえるでしょう。医学部を卒業するには通常は6年かかりますので、社会人を経験してから1年制から通学した場合には医師として働き始める時期はかなり遅くなってしまいます。
2年次以降の編入となる学士編入を利用すれば、少なくとも1年は短縮できるため時間を無駄にしなくて済む点もメリットです。
複数の大学を受験できる
学士編入の試験が行われる時期は、それぞれの大学によって異なります。入試期間の例としては、5~6月、7~8月、9月以降といった形になりますので、複数の大学を受験することができます。いくつか受験をすれば、合格の可能性をより高められるでしょう。
学士編入で注意すること
編入枠が狭いため倍率が高い
学士編入の場合は、編入枠が狭い大学がほとんどで、倍率が高い点には注意が必要です。また、大学によっては学士編入を実施していないところもあります。そのため、学士編入を行っている大学はどこなのかという点から確認しましょう。
対策がとりにくい受験科目
受験科目が少ない点は学士編入のメリットのひとつですが、実際に行われる試験は「自然科学」や「生命科学」といったような一般的な5教科とは異なる内容となっていることが多いといえます。この点から、テキストや対策問題集がないケースも多く、試験対策が行いにくい点には注意が必要です。自分が志望する大学の過去問を分析して十分な対策をとっていく必要があります。
仕事との両立は難しい
社会人が受験を考えた場合、多くの人が仕事との両立に悩むことになります。医学部の受験となりますと、受験期間中はもちろん合格後も勉強漬けの生活となりますので、退職を選択するまたは勉強時間を確保しやすい仕事に転職する人が多いといえるでしょう。この点から、可能であれば親族の理解を得て、サポートしてもらえる体制を整えることが理想です。
試験対策
医学部への編入を目指す場合には、試験対策を自力で行うことは非常に難しいといえます。そのため、編入における医学部受験対策を行っている予備校に通うのが選択肢のひとつとなってきます。また、なかなか予備校に通う時間を確保するのが難しい、忙しい社会人はオンラインで受講するという方法もあります。
このように、医学部進学に特化した予備校で十分な対策を行った上で試験に臨むことがおすすめといえるでしょう。
まとめ
こちらのページでは、医学部学士編入についてご紹介してきました。主に4年制大学にて医学以外を専攻し卒業した人や卒業見込みの人を対象としている試験となっており、しっかりと対策を行っていけば医学部編入も夢ではありません。
下記のページでは、医学部学士編入制度がある大学を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。