医学部学士編入に年齢制限はある?
医学部学士編入をしたいと思った場合、気になるのが年齢制限です。いくつになっても挑戦できるのか、また年齢によって不利になることがあるのか、実際にあった事例を紹介しながら解説します。
医学部学士編入に年齢制限はない
医学部への編入に年齢制限が明示されていることはありません。事実、少数ではありますが40代、50代の合格者も存在します。
ただ、医師として働けるまでに入学から約10年程度かかるため、年齢に厳しい大学もあるようです。
学士編入を実施しており、年齢に厳しいとされる大学は以下の通りです。
- 北海道大学
- 弘前大学
- 秋田大学
- 群馬大学
- 筑波大学
- 千葉大学
- 東京医科歯科大学
- 浜松医科大学
- 神戸大学
- 鳥取大学
- 山口大学
大学側が年齢を重視する理由
前述した通り、医師になるには大学医学部で6年間学び、医師国家試験に合格した後、さらに2年以上の臨床研修医としての経験を積む必要があります。そのため医師として一人前になるまで約10年近くかかると言われており、高年齢での編入だとそれだけ医師としての実働年数が短くなります。
長い年月をかけて医師になるため、その後できるだけ長く働いてもらいたい、という考えがあるようです。
また年齢が上がることにより、医学部の膨大な勉強量や過酷な勤務体制についていけるのかも懸念されます。
過去年齢により不合格とされた事例
2005年春、群馬大学医学部を不合格になった55歳の女性の実例です。3度目の挑戦で、筆記試験の点数が合格者の平均点を10点以上、上回っていました。ところが、結果は不合格。これに疑問を持った女性が大学に問い合わせたところ、大学側はセンター試験・個別試験・小論文・面接・調査書のいずれかに著しく不良が見られれば不合格もあり得ると説明。問い合わせた際に電話に出た担当者から、個人的見解ではあるが、55歳という年齢が問題になったのではないかと答えました。
特に国公立大学には、長い年月と多額の費用をかけて社会貢献できる医師を育てる使命があります。入学時55歳という年齢を考えると問題があるということのようです。
しかし女性も受験勉強に時間を費やし、並々ならぬ努力をしてきました。年齢が原因で不合格にするのであれば、最初から年齢制限を設けてほしかったと思う気持ちも当然のことです。
群馬大学医学部の出願資格(2024年)
上記の過去の裁判を受け、現在の出願資格はどのようになっているでしょうか。
群馬大学医学部の2年次編入学Q&Aに寄せられた下記の質問に回答しています。
Q:私は35歳の会社員ですが、第2年次編入学には年齢制限はありますか?また、大学を卒業して10年余りになりますが、医学部での勉強について行けるでしょうか?
A:この第2年次編入学制度には、原則として年齢制限は設けておりません。しかし、志願するにあたっては、以下のような点を考慮して判断してください。
医師としてふさわしい知識を身につけるには、かなりハードな勉強が要求されることになります。最も大切なことは、年齢ではなく”やる気と気力”。それが体力と知力(記憶力)に裏付けられている必要があります。
30代や30代オーバーの受験のメリットはある?
医学部学士編入では、実際に40代や50代の合格者もいます。医師は患者と接する仕事ですから、年を重ねていることは悪いことばかりではありません。
社会人経験がある分、患者や一緒に働くスタッフとの円滑なコミュニケーションが取れますし、経験やスキルを活かすこともできます。年齢の不利をカバーできる気力・体力・知力を備えていれば30代オーバーでも受験のメリットは十分あります。
まとめ
医学部学士編入には、基本的に年齢制限はありません。ただし平均以上の点数を取っても、若い人に比べると不利となる可能性はあります。
ただし40代、50代でも医学部受験に合格する人はいますので、不可能なことではありません。一人前の医師になるには10年ほどの時間がかかること、記憶力や体力がついていけるのか、逆境をはねのける精神と熱意があるかが重要になります。
下記ページでは医学部学士編入制度のある大学を紹介しているので、参考にしてください。