歌舞伎町に集まる居場所のない若者の相談を受け、支援活動を行なっている団体で、決してあってはならない事件が起きた。
5月18日、警視庁に麻薬取締法違反容疑で現行犯逮捕されたのは、トー横キッズや立ちんぼ女性などへの支援を行なう「日本駆け込み寺」で事務局長を務める田中芳秀容疑者(44歳)。同容疑者はコカインの所持だけではなく、相談者である20代の女性に「オーバードーズ(市販薬の過剰摂取)するくらいなら、コカインや大麻を使った方がいい」などと耳を疑うような発言をしていたという。
日本駆け込み寺を利用していた若者たちは、事件を受けてなにを思うのか。歌舞伎町に集まる若者「トー横キッズ」や、大久保公園で路上売春をする女性に話を聞くと、同団体のリアルな評判が明らかになった。
相談者と一緒にコカイン使用
事件が発覚したのは、5月18日の午後5時半ごろ。新宿区の路上で田中容疑者を職務質問したところ、財布の中からコカイン1袋を発見。さらに一緒にいた20代の女性からも薬物反応があったことから、麻薬取締法違反の疑いで逮捕した。この2人は「支援団体のスタッフ」と「相談者」の関係だったという。
「逮捕された20代の女性は風俗店に勤務しており、日本駆け込み寺の相談者でした。警察の取り調べに対し、女性は『田中容疑者からオーバードーズするくらいなら、コカインや大麻を使った方がいいと勧められた』などと供述。
その一方で、田中容疑者も『自分で使うために持っていた』と容疑を認めており、『1回目は自分で、2回目は女性と一緒に自宅で使用した』などと供述していることから、田中容疑者が女性に薬物使用を勧めたとみて捜査を進めています」(全国紙社会部記者)
日本駆け込み寺は、前身団体を含めると設立から23年を迎える歴史ある団体だ。新宿・大久保公園のすぐそばに事務所を構えていて、おもに歌舞伎町に集まる居場所のない若者のほか、虐待や引きこもり、いじめなどのトラブルを抱える人々の支援活動を行なっている。
また、2023年には関連団体「青少年を守る父母の連絡協議会」(青母連)を設立。悪質なホストクラブをはじめとする繁華街トラブルのほか、大久保公園周辺で売春相手の客待ちをする「立ちんぼ」や、歌舞伎町に集まる「トー横キッズ」などの相談にも乗っていたという。