今日の農水委員会質疑での私の「備蓄米は1年で家畜のエサ米になる」との発言について誤解があるようなので補足します。
添付した図にあるように、現在の備蓄米制度は「棚上備蓄」という方式を取っており、主食用米として使用しなければ、5年持ち越し分は家畜のエサとして(飼料用米として)放出されることになっています。
ですから今回、中小スーパーに出す2021年産の備蓄米は、何もなければあと1年で飼料用米として安く売り出す予定のものでした。
私が言いたかったのな、こうした元々安いお米を安く市場に出すのもいいが、やはり消費者からすれば、いつも食べていたササニシキやコシヒカリなどの値段がもっと手頃な水準になってほしいはず。
備蓄米を放出するだけでは、こうした銘柄米の価格は下がらず、石破総理の言った3,000円台の実現は難しいのではないか。この点について小泉大臣の認識を聞いたわけです。
小泉大臣も「棚上備蓄」の仕組みはご存知でしょうから、私の発言の趣旨はご理解いただいていると思います。
備蓄米をどうするかといった短期の政策ではなく、コメ政策の抜本改革こそ求められています。
今やるべきことは、行き当たりばったりで輸入米を増やすようなことではなく、半世紀続けてきた「減反政策」による価格調整から卒業し、主食たる米を安定供給できる体制をつくりあげることです。
その際、農家の再生産可能な所得を補償する新たな直接支払い制度が不可欠で、国民民主党は「食料安保基礎支払い」を提案しています。
実際の質疑を見ていただけると、こうした趣旨がお分かりいただけると思うのでご覧いただければ幸いです。
農林水産委員会 小泉農水大臣にたまき雄一郎が問う どこから備蓄米を調達?
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