「こち亀」イラスト使った葛飾区に複数の抗議 広報紙に迷彩柄のヘリ、編隊飛行…「戦争を想起させる」

2025年5月27日 19時27分
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 東京都葛飾区が広報紙に掲載した人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)のイラストに軍用ヘリコプターや自衛隊機のイメージが描かれ、「戦争を想起させる」などとする抗議が区に複数寄せられたことがわかった。区は「作品の世界観の延長だが、不快な思いをさせてしまったことは申し訳ない」と釈明している。

◆「不快な思いをされた方がいることは申し訳ない」

「こち亀」のイラストに迷彩柄のヘリなどが描かれた葛飾区の広報

 掲載は広報紙3月15日号の表紙。区が整備し同月22日にオープンした「こち亀記念館」をバックに、主人公の警察官・両津勘吉らキャラクターが収まる。その上空に、迷彩柄のヘリコプターから「両さんおめでとう」と書かれた垂れ幕がたなびく様子や、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」を想起させる絵が描かれている。
 区が原作者の秋本治さんに描き下ろしを依頼。同じイラストは区が実施している「こち亀」のスタンプラリーの景品にも使われている。広報紙発行後「自衛隊機が飛ぶ中で、喜んでいる絵は広報にふさわしくない」「『非核平和都市』を宣言している区がやることではない」などの抗議がメールや封書などで区に複数届いているという。
 区の担当者は「『こち亀』には軍服を着たキャラクターが登場することや、(2021年の)東京五輪で披露された『ブルーインパルス』の祝賀飛行から着想を得て描かれたと解釈している」と説明する一方、「不快な思いをされた方がいることは申し訳ない」と話している。
 抗議文などを提出したのは、区民有志の団体「2025葛飾憲法集会実行委員会」や「かつしか人権ネット」。同ネットは「3月10日には各地で東京大空襲の追悼式典が行われた。その同じ時期に掲載した区は配慮に欠けていた」と指摘する。

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