料理サイトの性的広告に批判集まったが…専門家「配信事業者への規制は困難」 子どもの閲覧を防ぐ対策は? 閲覧数に応じて表示されるネット広告の仕組み 「何が性的表現か」線引きも難しく
料理レシピを調べていると、性的な広告が…。こんな経験をしたことがはありませんか? なぜこのようなことが起きるのでしょうか。子どもが見るのを防ぐ方法はあるのでしょうか。ITジャーナリストの鈴木朋子さんが解説します。 大阪で中国からの移住者「潤」が急増 その理由は?
料理レシピサイトの性的広告に批判相次ぐ
今年3月、料理レシピなどを掲載する複数のサイトで性的な内容の広告が表示され、批判が相次ぎました。 レシピを掲載する運営する会社は当該広告の掲載を停止したうえで「不快な思いをさせた」と謝罪。ただ、広告については「広告ネットワーク業者が配信しているもので、当社が個別に選定しているものではない」として、システム上、企業の管理を超えて不適切な広告が表示される可能性はあると説明しました。
アダルト広告の表示が多くなる理由は
ネット広告は、広告配信事業者が広告主と各掲載サイトを橋渡しするのが一般的ですが、自主規制の有無などは事業者によってまちまちです。 鈴木さんによると、ネット広告は閲覧数が伸びやすいものが自動的に配信される傾向がありため、アダルト広告は結果的に表示回数が多くなります。
明らかにわいせつな表現が含まれる広告は違法ですが、マンガやゲームなどの性的な場面をにおわせる広告はフィルターをすりぬけるケースもあり、鈴木さんは「明らかに違法とはいえないので規制するのは難しい」と指摘しています。
何が性的表現か…難しい線引き
不適切広告から子どもを守るにはどうすれば良いのでしょうか。 鈴木さんは、性的な内容を含む広告は、全年齢が閲覧できるサイトには表示しない「ゾーニング」が必要だと主張します。性的なネット広告にゾーニングを求めるオンライン署名サイトでは、先月時点で10万を超える署名が集まりました。
ただ、ゾーニングを実施するには線引きの問題があります。性的表現と一口に言っても「言動」「水着」「下着」「行為の内容」と様々な解釈があり、何を基準とするかに課題が残ります。 「表現の自由」との兼ね合いを指摘する国会議員もいます。自民党の山田太郎参院議員は自身のXで「(不快だからなどの理由で)法律や行政による規制を求めるなら、表現の自由を全面的に否定することになる」と主張しています。 鈴木さんはこうした意見に対し「個人の対策だけでは不適切広告はすり抜ける。見たくない人に見せないことが、表現の自由の全面的な否定につながるか」と疑問を呈します。